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始まりは紀元前6000年!?知られざるチーズの歴史

知られざるチーズの歴史

チーズが当たり前のように食卓に並んでいる現代。チーズの起源や歴史には諸説ありますが、なんと紀元前6000年も前にすでにチーズが作られていたことをご存知ですか?そんな昔から一体どのようにチーズが扱われてきたのか。

ここでは、そんなチーズの歴史について紹介していきます。

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人類最古の発酵食品

人類最古の食品

現代では当たり前のように食べられているチーズですが、人類が作った最古の発酵食品といわれているのをご存知ですか?

チーズがどのように作られたのかは記録が残っていない為断定はできませんが、山羊や羊を飼育しその乳を使って作られていたと考えられています。反芻動物の胃を使った入れ物に偶然乳が入り、レンネットという酵素によって凝固した乳と乳清という液体に分離することが発見されたという説があります。

紀元前3500年のメソポタミアの神殿や紀元前6000年の遺跡にチーズ製造の痕跡が残っていることからも、少なくともチーズ作りは数千年も前から行われていたとされています。

チーズの起源

チーズの起源

チーズの起源には諸説あります。まずひとつはヨーロッパのポーランドを起源とする説です。

近年、人類最古のチーズを製造した痕跡がポーランドで確認できた大発見がありました。発見された陶器の破片をイギリスのブリストル大学などの国際研究チームが分析したところ、陶器に付着していた物質が山羊の乳のチーズ(シェーブルチーズ)であることと、この陶器がチーズの渡し器であることが判明したのです。

>>シェーブルチーズについて詳しくはコチラ

これは7500年前のものであり、スウィデリアン文化に該当するのでメソポタミアのシュメール人の時代よりも古いことになります。チーズ発見と推測されている時期ともほとんど合致しているので、断定することはできませんが紀元前6000年期のチーズ製造を裏付けることとなっています。それに加えて当時のポーランドの気候が酪農やチーズ製造に適した条件であったこともわかっています。

チーズのルーツがアジアにある説も?

ヨーロッパが起源とされていると思われることが多いですが、実はアジアを起源とする説も存在します。

紀元前3世紀頃、古代モンゴル族は様々な乳を利用した多様な乳加工文化を持っていたとされています。モンゴルを代表するチーズとして知られるホロートは、低脂肪・高たんぱくと栄養価が非常に高く、長期保存も可能な優れた食品です。近隣であるチベットやネパールでも山羊や水牛の乳を使って、昔からチーズ作りを行ったとされています。

こうしてアジアで生まれたチーズはトルコなどからギリシャへ伝わったとされており、山岳地帯が多いギリシャでも山羊や羊の乳を使ったチーズ作りが行われていったと考えられています。ギリシャの叙情詩の中にも山羊や羊の乳を使ったチーズが登場しており、神への供え物としてチーズが納められていたとされています。

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日本のチーズの歴史

日本のチーズの歴史

日本で作られていたチーズは「蘇」と呼ばれ、飛鳥時代に乳院寮という帰還で製造されていたとされています。製造方法は現代とはまったく違う方法で、とにかくひたすら牛乳を煮詰めていくというものでした。高級食材として扱われており、食べることができるのは天皇や貴族だけでした。

そしてこの「蘇」を発酵させたものが「醍醐」です。「蘇を熟成させて熟蘇とし、熟蘇を元に醍醐を作る」という記録が残っていることからチーズ作りであると考えられています。動物性たんぱく質が乏しい時代だっただけに非常に大事な食材として扱われていたのではないでしょうか。

しかしその後、政権が武家に移っていくにつれて蘇や醍醐は作られなくなっていきます。武家が牛よりも馬を重視した為です。こうして牛は乳を搾る為ではなく、農耕用に扱われるようになっていったのでチーズの文化は根付きませんでした

暴れん坊将軍とチーズ

しばらくの間作られることがなくなっていた蘇や醍醐ですが、江戸時代の八代将軍であった徳川吉宗の頃に、インドから3頭の乳牛が贈られてきます。牧場で飼育して「白牛酪」という蘇の作り方と一緒の乳製品が作られた記録があります。

飛鳥時代からしばらくしてチーズを食べたのが、かの有名な暴れん坊将軍というのはちょっと面白いエピソードですよね。

本格的なチーズ作り

明治時代になり日本で本格的にチーズ作りが行われるようになります。明治8年に北海道開拓庁、七重勧業試験場で試験的にチーズが作られたのが始まりとされています。続いて明治37年には、お菓子で有名な北海道・函館にあるトラピスチヌ修道院がチーズを製造し始めており、大正時代にに入るとチーズ作りの工場も作られます。

昭和8年にプロセスチーズが製造されるようになりますが生産量も少なく、当時の日本人には馴染まずに残念ながら普及することはなかったようです。

>>プロセスチーズとナチュラルチーズの違いとは?

チーズケーキをきっかけに普及したチーズ

日本人がチーズを親しむようになったのは1970年代のことです。チーズケーキが爆発的なブームを巻き起こし、女性誌などのメディアが多く取り上げるようになったのです。それに呼応するかのようにケーキ屋さんでは様々なチーズケーキを製造、徐々にチーズの味に馴染んでいくこととなりました。

その後ピザやティラミスなどチーズを使った食品が次々とブームになり、現代のようにチーズが幅広く受け入れられるようになっていったのです。今ではデパートやスーパーなどでチーズコーナーが設けられるほど当たり前の食品となっていますが、一昔前までは考えられなかったことかもしれませんね。

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