風邪薬と栄養ドリンクの併用はアリ?ナシ?
誰しも1度は「風邪には栄養ドリンクが効く」と耳にしたことがあると思います。確かに栄養ドリンクを飲むと少し楽になった気がしますし、栄養ドリンクにも病中病後に良いと記載されています。
しかし、本当に栄養ドリンクは風邪に効くのでしょうか?また風邪薬と併用しても大丈夫なのでしょうか?風邪をひいた時の栄養ドリンクの選び方についてご紹介します。
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風邪の時の栄養ドリンクの選び方
栄養ドリンクは「元気になりたい時」に飲むものであり、疲れた時はもちろん「風邪をひいた時」に栄養ドリンクを飲む方も多いと思います。中には風邪薬の代わりに栄養ドリンクを飲む方や、風邪薬を栄養ドリンクで飲むという人もいます。
確かに栄養ドリンクを飲むと少し楽になったような気がしますし、「風邪には栄養ドリンクが効く」という人も少なくありません。栄養ドリンクのラベルにも「疲労回復」や「病中病後の栄養補給」に良いと記載されています、
しかし、本当に風邪をひいた時に栄養ドリンクは効果があるのでしょうか?また、医薬品である栄養ドリンクと風邪薬と併用しても問題ないのでしょうか?風邪をひいた時の栄養ドリンクの選び方についてご紹介します。
風邪に栄養ドリンクは効果あるの?
結論から申し上げると、栄養ドリンクは風邪に効果的です。栄養ドリンクは一般的に「ビタミン類」「タウリン」「生薬」が主成分です。ビタミンによって体の不調を整え、タウリンによって肝機能を向上させます。そして各種生薬によって滋養強壮や食欲増進などの効果が期待できます。
ただ、栄養ドリンクには風邪薬にような症状を抑える効果はありません。発熱・咳・鼻水などの出ている症状を抑える「対症療法」の効果は栄養ドリンクにはありません。風邪を治すのに必要な自身の免疫力を向上させるために、栄養ドリンクは豊富な栄養で体力を回復させる効果が見込めます。
また、栄養ドリンクの中には風邪の症状に効果のある生薬が配合されたものもあります。解熱鎮痛作用の期待できる「牛黄」などが代表的です。しかし、これらの栄養ドリンクは少数派であり、基本的には栄養ドリンクは対症療法的な効果はなく、体力回復による免疫力の向上に効果が期待できます。
風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲んで良いの?
栄養ドリンクも薬の1種であり、多種多様な種類があります。風邪薬も同様に、一口に風邪薬と言ってもその種類は枚挙に暇がありません。ですので、ここではあくまで一般論としてご説明します。薬の飲み合わせにつきましては、医師や薬剤師に必ずご確認ください。
一般的な栄養ドリンクと風邪薬であれば、一緒に飲んでも問題ないと言われています。風邪を引いた時は体力が低下しており、栄養を補給する必要があります。ですので手軽に栄養を補給できる栄養ドリンクは非常に便利であり、効果的です。
しかし、栄養ドリンクと風邪薬に併用は避けた方が良いとする意見も少なくありません。その根拠としては栄養ドリンクに含まれている「アルコール」が問題であるとされています。
薬全般にいえることですが、風邪薬は服用することで肝臓に負担をかけます。アルコールも同様に分解の為に肝臓に負担がかかります。ですので、さらに肝臓に負担をかける栄養ドリンクと風邪薬の併用は避けた方が良いという意見です。
もちろん注意するにこしたことはありませんが、栄養ドリンクに含まれているアルコールは非常に微量であることがほとんどです。そんなに気にするレベルで入っている訳ではありませんので、問題ないと思います。もちろん個人差もありますし、まったく影響がない訳ではありませんが、「絶対に避けた方が良い理由」としては弱いと思います。
飲み合わせに関しては医師や薬剤師に確認することは前提ですが、風邪薬と栄養ドリンクの併用に関しては、問題ないケースがほとんどだと思います。肝臓が気になる方は、ノンアルコールの栄養ドリンクを選んでください。
風邪を引いた時に栄養ドリンクを選ぶポイント
前述した通り、風邪薬と栄養ドリンクは併用しても問題ないケースがほとんどです。風邪をひいた時に栄養ドリンクを選ぶ際の注意点としては2点あります。まず1点は先ほどもご説明した「アルコール」です。
風邪薬による肝臓への負担と、アルコールの分解による肝臓への負担が2重でかかるので、避けた方が良いためです。気にしすぎる必要はないと思いますが、出来ればアルコールの入っていない栄養ドリンクの方が、体に優しいです。
もう1点は、カフェインの含有量です。栄養ドリンクの多くに入っている成分ですが、風邪薬に中にもカフェインが含まれているものがあります。ですので、組み合わせによってはカフェイン量が過剰になる可能性がありますので、ノンカフェインの栄養ドリンクがおすすめです。