飲み過ぎ注意!栄養ドリンクの副作用がもつ危険性
忙しい現代社会では、簡単に栄養を摂取して疲労回復を期待できる「栄養ドリンク」に頼っている人は少なくありません。
しかし、栄養ドリンクは薬の扱いを受けている飲み物であり、副作用のリスクが考えられます。継続的に栄養ドリンクを飲んでいる人は健康に与える影響を心配している人も多いと思います。
そこで栄養ドリンクの副作用についてご紹介します。
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栄養ドリンクは毎日飲むとダメ?
忙しい現代人にとってなくてはならない栄養ドリンク。簡単に栄養を摂取できる飲料であり、疲労回復などの効果を見込める便利なアイテムです。
しかし、その便利さから手放せない人や、日常的に飲んでいる人も少なくありません。そこで気になる栄養ドリンクの副作用についてご紹介します。
栄養ドリンクの多くは「1日1本」と用量が記載されています。これは成分の過剰摂取によって副作用が起こらないようにという措置です。もちろん、1日に2本や3本飲んだところで副作用の出ない人が大半だとおもいますが、注意点については正しく理解しておいて損はないでしょう。
栄養の過剰摂取は問題
しかし、「ビタミン」ですら摂り過ぎると副作用が起こるのはご存知ですか?特に水に溶けにくい「脂溶性ビタミン」であるビタミンAやビタミンD、ビタミンE、ビタミンKは摂り過ぎると「頭痛」「脱毛」「吐き気」「腎臓障害」「睡眠障害」「肝機能障害」「骨粗しょう症」などの副作用が起こるリスクがあります。
タウリンも摂り過ぎると肝臓に悪い
栄養ドリンクの代表的な成分である「タウリン」も過剰摂取は避けなければなりません。タウリンは肝臓の代謝を活発にし、サポートする効果がありますが、過剰摂取すると胃や肝臓の負担になります。
しかし、過剰摂取が問題であって、用量を守れば毎日飲んでいたとしても栄養的な側面からは直ちに影響はないと考えられます。
常飲のリスクは保存剤
栄養ドリンクには必ずと言って良いほど保存剤が添加されています。保存剤は優れた栄養を常温で長く保存するために添加されている物であり、便利で使い勝手の良いものです。
しかし、人間の体内に入ると腸内細菌に悪影響が出ますので、体の負担となります。その影響が強いと下痢になることもあります。研究者の間では栄養ドリンクの保存剤が問題視されており、多用すべきではないし、常飲も避けた方が良いと言われています。
カフェイン中毒で国内初の死亡者も!
2015年には九州地方でエナジードリンクを多用してカフェイン中毒になったという死亡例も出ています。
男性は24時間営業のガソリンスタンドで深夜から早朝の勤務。帰宅後は夕方まで起きていて、その後に寝て出勤する毎日だった。
エナジードリンクと呼ばれるカフェイン入り飲料を多用し、死亡する約1年前から体調不良を訴え、吐いて寝込むことを数回繰り返した。
カフェイン中毒症状とみられ、死亡当日も帰宅後に吐いて寝込んでいた。数時間後に家族が気付き、救急搬送したが手遅れだった。飲んだ量がどれくらいかは不明。
(「聞いたことがない…」20代男性カフェイン中毒死 エナジードリンク多用- SankeiBiz(サンケイビズ) 2015/12/21 11:42)
栄養ドリンクの代表的な副作用
栄養ドリンクは優れた栄養成分と薬効成分で「元気にする」飲み物であり薬です。しかし、栄養ドリンクの中には強い作用を持ったものもあり、副作用が強い栄養ドリンクもあります。そこで栄養ドリンクの一般的な副作用をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
下痢
栄養ドリンクの副作用で最も多いのは「下痢」です。栄養ドリンクには覚せい作用のあるカフェインや肝機能を上げるタウリンなどが多く含まれています。これらの成分は体に刺激を与える刺激物でもありますので、胃や消化器官に悪影響を与えます。
その結果、消化機能が低下して、下痢になってしまいます。お腹を下しやすい人がなりやすい栄養ドリンクの副作用です。栄養ドリンクでよく下痢する人は、飲み方や飲む量を工夫するか、避けた方が無難です。
吐き気
栄養ドリンクを飲むと「吐き気」がするという人もいます。これも上述した「カフェイン」などの刺激物の影響であり、胃腸の調子が悪い時は特に「吐き気」を催しやすいです。
また、カフェインは胃を刺激して胃酸を分泌させます。必要以上の胃酸は吐き気を誘発するので、空腹時は特に注意が必要です。
イライラ
栄養ドリンクの過剰摂取をしている人が急に飲むのをやめると、イライラして落ち着かないということがあります。これは「カフェイン」と「糖分」によるものです。カフェインは常習性が高く、世界で最も愛されているドラッグと言われています。
カフェインが多く含まれている栄養ドリンクを急にやめると、禁断症状のようなイライラが出てしまうことがあります。また、「糖分」も原因の1つです。血糖値の急激な上昇や低下は精神を不安定にさせ、イライラさせます。