オートミールのカロリーや栄養価について
欧米の朝食の定番メニュー「オートミール」。日本では馴染みが薄く、洋画で見たことあるけど食べたことはないという方も多いのではないでしょうか。しかし、近年では日本でも注目されている優れた健康食品なのです。そんなオートミールのカロリーや栄養価についてご説明します。
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オートミールのカロリーについて
まず、栄養の中でも最も重要なカロリーについてご紹介します。そもそもカロリーとは、食品が持つエネルギーのことであり、日本語では熱量といいます。
1リットルの水の温度を1度上昇させるために必要なエネルギーを1Kcalとして基準にしています。人間が生きていくためにももちろんエネルギーが必要であり、そのエネルギーを食料から摂取しています。
高い?低い?オートミールのカロリー
オートミール100グラム当たりのカロリーは、380Kcal程度です。一見すると少し高いように感じますが、1食当たりオートミール30グラム程度が普通ですので、1食に換算すると、114Kcalと非常に低カロリーな食品です。
生活環境や身長体重などで異なってきますが、成人の一般的な摂取カロリーの目安は1800~2200Kcalと言われていますので、オートミールがいかに低カロリーな食品かお分かりになると思います。
同じ主食である白米と比較しても明らかで、白米ごはん1膳で270Kcal程度と半分以下のカロリーしかありません。
一見すると高く見えるオートミールのカロリーですが、少量でも満腹になりやすいこともあり、1食30グラム程度で済みますので、オートミールのカロリーは低いと判断できます。
カロリーコントロールのしやすさがオートミールのメリット
オートミールの一食当たりのカロリーの低さはご説明した通りですが、カロリーコントロールがしやすい点も大きなメリットです。
オートミールは水や牛乳でおかゆ状に調理し、そこにフルーツやナッツを乗せ、味付けをして食べることが多いです。比較的カロリーの高い、はちみつなどで甘い味付けをしてフルーツを乗せても1食200Kcal程度に収まります。
一方白米やパンなど他の主食では、おかずと一緒に食べることがほとんどであり、朝食に限っても卵焼きやベーコンなどが一緒に食べることが多いです。それらのカロリーを計算すると、低く見積もっても1食500Kcalは下回りません。
3食の内1食だけでもオートミールに置き換えられれば、それだけでマイナス300Kcalのカロリー収支となります。ちなみに体脂肪を1キログラム減量するのに必要なカロリーが約7200Kcalですので、1食をオートミールに置き換えれば、一か月で約1.3キロのダイエットとなります。これを一年続ければ、15キロのダイエットになるのです。
このカロリーコントロールのしやすさが、オートミールの大きな利点です。
健康食品としても注目されるオートミール
オートミールは豊富な栄養を持つので、健康食品としても注目されている食品です。オートミールは全粒穀物であり、胚芽などの糠が無精製のため精白された穀物よりもビタミン・ミネラル・食物繊維などが非常に豊富です。
これは精白していない玄米が白米よりも栄養価が高いのと同じ理由です。
オートミールは栄養価が豊富
精白されていない栄養豊富な穀物としては、玄米が日本人には馴染みが深いです。精白された白米よりも栄養が豊富であり、食物繊維も多いので健康や美容のために玄米を主食にしている人も多いと思います。
しかし、オートミールはこの玄米よりも優れた穀物です。食物繊維は玄米の3.5倍、カルシウムは5倍、鉄分は2倍と非常に栄養価の高い食品です。
特に食物繊維が豊富であり、便秘の予防・改善、基礎代謝の向上、低GIとダイエットや健康目的にぴったりの優れた食品です。
コレステロールを下げる効果も期待できる
欧米では朝食の定番であり、ポピュラーな食べ物です。栄養豊富で健康に良いことも知られており、オートミールの研究も盛んです。なかでも、オートミールが血中コレステロールを下げる効果があるという研究成果が出ており、オートミールやオートブランがブームになったこともあります。
血中コレステロールを下げた要因は、オートミールの水溶性食物繊維の大半を占める「βグルカン」という物質であり、他にも血糖値の上昇抑制、血圧低下、排便促進、免疫機能の改善など多くのメリットがあるという報告がなされています。