スティールカットオーツの特徴と美味しい食べ方
オートミールの中で最も栄養価が高く、ミネラルや食物繊維を豊富に摂取できるのが『スティールカットオーツ』です。
1番栄養価の高いオートミールではありますが、比較的調理がしづらい食材でもあるので美味しく食べることができる調理方法を知っておくと非常に便利です。ここでは『スティールカットオーツの特徴と美味しい食べ方』について紹介していきます。
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スティールカットオーツとは
オーツ麦(燕麦)のもみ殻を取り除いたものをオートグローツといいます。そのオートグローツの1粒を2~3個に割ったものがスティールカットグローツです。カットオーツやアイリッシュオーツとも呼ばれます。
調理に非常に時間がかかるオートグローツをいくつかに分けることによって、表面積を広げ水や熱が内部に浸透しやすいようになっており調理時間を短縮できるのが特徴となっています。それでも調理にある程度の時間は必要になるのでささっと手軽にオートミールを食べたい人にはあまりおすすめできません。加熱処理されていないオートミールなのでそのまま食べるのは難しく(美味しくない)、美味しく食べるには調理することが必要になっています。
スティールカットオーツの特徴や魅力
オーツ麦のもみ殻だけを取り除いたオートグローツをそのまま割っただけのオートミールなので、胚芽や外皮がそのまま残っている状態になっています。それによってミネラルや食物繊維などの栄養価が非常に高いのがスティールカットオーツの特徴です。
食物繊維は水分を吸って膨張する性質がある為、食物繊維を多く含んでいるスティールカットオーツはそこまで量を食べなくても満腹感を得ることができやすいのでダイエット食品として人気があります。甘味料などで味付けをしたとしても低カロリーで食べることができるのが魅力的ですね。
食物繊維の成分は2種類あり、水に溶けやすい水溶性と水に溶けにくい不溶性のものがあります。水溶性の食物繊維が水分を含みコレステロールをコーティングしてくれる作用があり、不溶性の食物繊維は腸を刺激することによって便通を良くする効果があります。その食物繊維を豊富に含んでいるスティールカットオーツは満腹感を得やすい以外にもダイエット食品に向いている性質を持っていることから人気なのです。
他のオートミールと違い噛み応えもある程度感じることができるのも特徴となっています。
スティールカットオーツの美味しい食べ方
スティールカットオーツには簡単に調理できるものからある程度手をかけた調理方法のものがあります。自分の好みやカロリーを考えて挑戦してみましょう!
ではここからスティールカットオーツの醍醐味でもある美味しい食べ方を紹介していきます。
スティールカットオーツの基本となる食べ方
スティールカットオーツは加熱処理されていないオートミールになっており、美味しく食べるには熱を加えるのが必須になっています。特にスティールカットオーツはオートグローツを割っただけのものになっているので、煮てお粥のようにして食感を楽しみながら食べるのがおすすめとなっています。
- 水300ccを鍋に入れて沸騰させる。
- スティールカットオーツをカップ1杯半入れてお粥のようになるまでかき混ぜる。
- お粥のようになったら火を弱め好みの固さになるように確認しながらかき混ぜる。
- 好みのトッピングや味付けをして完成。
スティールカットオーツは他のオートミールに比べて調理時間がどうしても長く必要になります。加熱時間が短いと固すぎて美味しく食べることができないので、煮る時間には特に注意しましょう。固さを確認するために途中で味見するのもおすすめです。
スティールカットオーツの伝統的な食べ方
アメリカ、バーモント州は一人当たりのオートミール消費量が全国で1位の州であり、農家の伝統的にスティールカットオーツを使用する場合が圧倒的に多いです。基本的な食べ方とは一味違った、バーモント州の農家のスティールカットオーツの伝統的な食べ方を紹介していきます。
- 調理する前夜にスティールカットオーツを冷水・塩・メープルシロップに浸してふやかしておく。
- 一晩かけてふやかしておいたスティールカットオーツにナツメグ、シナモンを加える。しょうがの粉末やすりおろしたものを加えてもOK。
- とろ火で90分ほど煮込む。
- 食べるときにクリームや牛乳、バターを加えかるく混ぜて食べる。
日本ではなかなか馴染みのない食べ方かもしれませんね。クリーミーな味わいにメープルシロップやシナモンの甘さや香りを一緒に楽しめる伝統的なスティールカットオーツを使った食べ方になっているので、他の人とは一味違ったオートミールを食べたい人はぜひ試してみてください。
美味しく食べるには味付けやトッピングが大事
スティールカットオーツは味付けがされていないオートミールとなっており、美味しく食べるには味付けやトッピングが非常に大事です。味付けの加工がされていない分、オーツ麦本来の良さをいい意味でも悪い意味でも感じることができるオートミールなので、塩のみを使ったシンプルな塩味でも食べることはできますが好みがくっきり分かれます。
そういう理由からスティールカットオーツは他のオートミールと同じような味付けをしっかりした一般的な食べ方が美味しいとされています。特にお粥のように調理することによって十分に熱を通すことができますし、スティールオーツが持つプチプチした食感を楽しむことができます。
中華スープの素やポタージュ系のスープの素などを混ぜ合わせても美味しいですし、カレーや中華丼の具が入ったレトルト食品をかけても美味しく食べることができます。
加熱する段階で水ではなく牛乳で煮てコンソメスープの素を入れればシチューのようなお粥として楽しむことができるので、飽きそうになったらいろいろな味で食べることができるのも大きな魅力です。
スティールカットオーツを美味しく食べれない人は・・・
スティールカットオーツは煮る必要がありますが、煮る時間には注意しましょう。煮る時間が短いと固い食感になってしまいますし、特にスティールカットオーツは30分程度煮込む必要があり、煮込みすぎてしまうとドロドロになってしまいます。
途中で味見で固さを確認しながら自分の好みの固さを調整するようにしましょう。そもそも風味や食感がどうしても苦手という人は、スティールカットオーツではなく違うオートミールの種類を選んでみてもいいかもしれません。