ラム酒の賞味期限

ラム酒も食品の１つですので、気になるのは「賞味期限」と「保存方法」です。ラム酒はアルコール度数が高いので、飲みきれなかったラム酒を自宅で保管、保存することも多いと思います。そんな時にはどんな点に気をつければよいのでしょうか。またラム酒には賞味期限というものがあるのでしょうか。

ラム酒をいつまでも美味しく保つための、自宅での保管、保存方法について解説していきます。

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ラム酒の賞味期限とは？

結論から申し上げますと、日本国内で販売されているラム酒には、賞味期限の記載はありません。なぜなら、ラム酒には賞味期限を記載しなければならないという義務が法律的に課せられていないからです。

では、なぜラム酒には賞味期限を記載する義務が課せられていないのでしょうか？

そもそも賞味期限とは

その理由を説明する前に、そもそも賞味期限とは何かについて少しご説明します。

賞味期限とは簡単に説明すると、「美味しく食べることができる、または飲むことができる期限」のことを指します。表示された方法で未開封で保存した場合、「いつまでなら美味しく飲める」かについて明示したものです。

つまり、賞味期限とは製造者ないしは販売者によって製品の品質が保証された期限であり、賞味期限を過ぎたからと言ってすぐに腐ってしまうという訳ではありません。

ラム酒に賞味期限がない理由

ラム酒に賞味期限が記載されていない理由は、ラム酒のアルコール度数が非常に高い為です。アルコール度数が高い為、微生物が繁殖しにくく、ほぼ腐ることはありません。

ラム酒の多くはアルコール度数が４０％から５０％で販売されており、中には７５.５％のラム酒もあります。そのため、菌の繁殖による品質の劣化が発生しにくく、賞味期限の表示義務を免除されています。

そもそもラム酒は船乗りたちに愛されたお酒としても有名であり、航海中は保存性の高さから水代わりに飲まれたとも言われている程、保存性の高いお酒です。

ラム酒の品質変化について

前述した通り、ラム酒には賞味期限の記載はありません。しかし、これは品質の劣化が起こらないという訳ではありません。

ラム酒も他の食品やお酒と同様に、保管・保存状況によって品質が変化することはもちろんあります。特に直射日光や高温多湿での保管では、品質が劣化する可能性が高いです。

ラム酒の上手な保管・保存方法

ラム酒は非常にアルコール度数の高いお酒ですので、自宅で楽しむときに一晩で飲みきるという方は多くないと思います。ここでは開封したラム酒の保存・保管方法についてご紹介します。

開封したラム酒の保存方法

大前提として、開封したラム酒は空気に触れることによって劣化していきます。１度開封したラム酒は自宅で出来るような保管方法では、どうしても劣化していきます。

もちろん理想としては、その日のうちに飲み干すことです。保管する場合には、温度と光に注意を払う必要があります。

ラム酒は蒸留酒なので、温度の変化には比較的強いお酒です。ただ、まったく変質を受けない訳ではありませんので、出来れば１０度前後の保存がおすすめです。

１０度前後の温度で直射日光を受けない自宅での保管場所としておすすめなのが「冷蔵庫の野菜室」です。野菜室での保存は光による変質も置きませんし、適切な温度で保管されるので、開封後のラム酒の保存にはピッタリです。

もし冷蔵庫にスペースが無く、野菜室での保存が難しい場合は、なるべく直射日光を避け、熱くなりにくい場所での保管をおすすめします。

未開封のラム酒の保管方法

未開封のラム酒に関しては、保存方法に関してそこまで神経質になる必要はありません。もちろん、直射日光を避けて冷暗所で保存した方が良いですが、「暗くて暑くない場所」であれば問題ありません。

押し入れや床下収納などが自宅でのラム酒の保管場所としてはおすすめです。

製菓用ラム酒の保管方法

使い切ることの方が少なく、保存が必要となるラム酒が製菓用のラム酒です。香り付けとして使用するので、出来るだけ香りを飛ばさないような保管方法が必要となります。

基本的には開封後のラム酒の保管方法と変わりませんが、キッチリ蓋を閉めて出来るだけ空気に触れさせないのが重要です。冷暗所での保存が基本となりますが、しっかりと保存すれば数年単位で持つと言われています。