原料や熟成年数で違う!様々なテキーラの種類
原料の比率や熟成によって様々な種類があるテキーラ。原料や熟成によって当然味や香りが変わってきますし、それによる飲み方にも違いが出てくるのでテキーラの種類選びは重要なポイントです。
ここではそんな様々なテキーラの種類について紹介していきます。
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原料の比率によるテキーラの種類
テキーラは原料にするアガベの使用比率によって以下に2種類に分けることができます。
- 100% De Agave
- Mixtos(ミクスト)
100% De Agaveは原料であるアガベを100%使用しているテキーラであり、一般的にプレミアムテキーラと呼ばれています。甘みや旨みが強い種類のテキーラなのでじっくり味わうことに向いており、ふんわりとした糖の甘さを楽しめるのが特徴です。アガベの独特の香りも感じやすいです。
Mixtos(ミクスト)はアガベを51%以上、他に砂糖やブドウ糖などを使用したテキーラです。100% De Agaveに比べると旨みや甘みは落ちるのもも、キレのあるさっぱりとした味わいを楽しむことができます。キレの中にも柔らかい甘みをほんのり感じることができるのが魅力でしょう。
プレミアムテキーラとは?
100% De Agave、つまりアガベを100%使用したテキーラです。収獲まで数年かかるアガベだけを贅沢に使用しています。
ミクストのように他の糖を使用していないのでアガベの味や香りを濃厚に感じることができるのが特徴です。甘みや旨みが強いのが特徴なので、普段の一気飲みではなく、グラスを使用してじっくり味わうのに向いているテキーラでしょう。
世界で最もテキーラを消費している国はアメリカで、プレミアムテキーラの消費もアメリカが断トツです。日本でのテキーラ消費は世界7位ですが、プレミアムテキーラだけの消費量だと18位となってしまいます。
まだまだプレミアムテキーラは浸透していませんが年々消費量が増えているので、プレミアムテキーラが一般的になる日もそう遠くはないでしょう。
クラス(熟成度)によるテキーラの種類
テキーラは熟成段階によって以下の5つに種類を分けることができます。
- ブランコ(Blanco)
- ホーベン(Joven)
- レポサド(Reposado)
- アネホ(Anejo)
- エクストラ・アネホ(ExtraAnejo)
それぞれの特徴について紹介していくので、テキーラ選びの参考にしてみてください。
ブランコ(Blanco)
シルバー(Silver)とも呼ばれます。樽熟成をせず、無色透明な見た目をしています。熟成させたとしても期間が60日以内ならブランコを名乗れます。
基本的にはほのかに甘さを感じることができますが、すっきりとしたキレとスパイシーな香りを楽しむことができるクラスです。テキーラ特有ののどにひっかかる苦みもあります。熟成はさせないので香りはあまり楽しめないかもしれません。
すっきりテキーラを飲みたい人におすすめです。
ホーベン(Joven)
オロ(Oro)とも呼ばれます。ブランコと樽熟成させたテキーラをブレンドさせたテキーラ、又はカラメルでブランコを着色したものです。
単純にブランコに樽熟成の香りとコクを足しています。テキーラ独特の柔らかい甘みもブランコに比べて感じやすいので比較的飲みやすくなっています。
レポサド(Reposado)
ゴールド(Gold)とも呼ばれる比較的一般的に知られているテキーラです。2か月~1年以内の短期熟成のもので樽の材質やサイズに制限ありません。
熟成させることによってアルコールの苦みなどを軽減していますし、アガベのとろっとした甘みや旨みをしっかりと味わうことができます。樽熟成の香りも楽しむことができるので、ブランコに比べると格段に飲みやすいテキーラとなっています。
アネホ(Anejo)
オーク樽で最低1年以上熟成させたテキーラであり、樽のサイズは600L以下に制限あります。
ゴールド以上にアガベの独特な柔らかい甘みと旨みを楽しむことができますし、芳醇なオーク樽の香りもしっかり感じるのでじっくり飲むのにおすすめなクラスです。
エクストラ・アネホ(ExtraAnejo)
オーク樽で最低3年以上熟成させたテキーラであり、樽のサイズは600L以下に制限あります。熟成期間が最も長いテキーラであり、苦みや酸味が軽減されているのが特徴です。
とろっとした甘みと旨みが十分に引き出されており、樽熟成が長いだけあって円熟な香りを存分に楽しむことができるテキーラです。バニラやチョコレートのような香りを感じることができるので、初心者の人でも楽しむことができるぜひ飲んでいただきたいクラスのテキーラです。