ウイスキーフロートの上手な作り方と味わい方
水とウイスキーがあれば出来るとっても簡単なカクテルといえばウイスキーフロートです。とはいっても上手に作るにはコツが必要で、綺麗に出来れば見た目も美しく楽しいカクテル。そこで今回はウイスキーフロートの上手な作り方と味わい方について紹介していきます。
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ウイスキーと水だけで出来るウイスキーフロート
ウイスキーフローとというのはウイスキーと水の比重が違う事を利用して作るカクテルで、グラスの下層は透き通るようなクリアカラーに、上層が滑らかな琥珀色という色合いで、水割りよりも楽しく飲めて、眺めているだけでも美しい魅力一杯のカクテルなのです。
ウイスキーフロートの特徴と魅力
ウイスキーフロートの特徴は何と言ってもその美しい二層の色合いと言えます。カクテルというのは味ももちろん大切ですが、見た目はもっと大切なのです。そして飲み方や味わい方もウイスキーフロートには独特の特徴があります。
「ウイスキーフロートなんてただの水割り!」そう思う人は考えを改めるいい機会です。ウイスキーフロートは、まず最初にストレートのウイスキーを楽みます。ウイスキー本来の濃厚なコクと芳醇な香りを存分に楽しんだら水割りへ変化します。
ミネラルウォーターによって軽やかな味わいとなったウイスキーの新たな一面と、ついさっきまで飲んでいたストレートの違いを飲み比べる事が出来るのです。そしてウイスキーストレートと、ウイスキーの水割りを楽しんだらチェイサーです。
ミネラルウォーターでアルコールで痺れた舌をリフレッシュし、次は何を飲むか考えます。そうです、ウイスキーフロートは一杯で3種類の味を楽しむ事が出来る魅力的な一杯なのです。
ウイスキーフロートの上手な作り方
ウイスキーフロートの原理を解説
そもそもなぜ水とウイスキーが混ざらず綺麗なフロートが起きるのかと言うと、それは水とウイスキーの比重が違い、ウイスキーの方が比重が軽い為です。水の比重と言うのが1.ooであり、ウイスキーの比重が0.92という違いを利用します。
基本的にアルコール濃度と言うのが1%増えれば、比重が1.7/1.00減少していきます。つまり、ウイスキーよりも比重が重いものであれば水でなくてもフロート出来るのです。では、どうやったらウイスキーフロートを簡単かつ上手に作る事ができるのでしょうか。
ウイスキーフロートを簡単に作る方法
まずウイスキーフロートを作る基本としてウイスキーは水よりも比重が軽いため、水にウイスキーを入れて非常に長い時間放置しておけば勝手にフロートするのです。しかしそれでは面白く有りませんから、最初からフロートさせたいと思いますよね?
そこでポイントとなるのは「非常に優しくウイスキーを注ぐ」と言う事なのです。グラスの6割り程度ミネラルウォーターを注いだら、水に動きが無くなるまで待ちます。
水が安定したら、グラスと水面の接点にマドラーやスプーン等の先端をくっつけて、ウイスキーを静かに伝わせながら注ぐと、ウイスキーが水の上に浮いて行くのが見えます。この方法を使えば、誰でもクッキリと分かれたウイスキーフロートが簡単に作れます。
水以外でもウイスキーフロートは楽しめます
ウイスキーフロートは比重の違いを利用して作るカクテルですから、なにも水だけでしかウイスキーフロートが出来ない訳ではありません。
ソーダでハイボール風ウイスキーフロート
グラスに氷をしっかり入れてから、ウイスキーをハイボールにしましょう。まずグラスの7分目近くまでの量で水8:ウイスキー2程度の薄めのハイボールを作り、ハイボールの水面とグラスの接点にマドラーを当てて静かにウイスキーを注ぎます。
するとハイボールの上にウイスキーがフロートしたハイボールフロートが完成します。最初はベースのウイスキーを楽しみ、徐々にハイボールへと変化する味が絶妙です。
ブレンテッドにシングルモルトのスーパーハイボール
スーパーハイボールと言われるカクテルは、ウイスキー好きにはたまらない贅沢です。まずはブレンデッド・ウイスキーを使用したハイボールをグラス7割りまでで作ります。
その上に、スコッチもしくは国産のシングルモルトウイスキーをフロートさせるのです。味も香りも極端に変化する為、楽しみが無限大に広がるウイスキーフロートなのです。