安全?人工甘味料スクラロースの特徴と危険性
このページでは人工甘味料のスクラロースについて紹介していきます。スクラロースの特徴をしっかりお伝えし、血糖値との関係性や気になる副作用についても詳しく記載していきます。
もちろん安全性や危険性についても、根拠をもって追求していきます。スクラロースの摂取量の目安もお伝えするので、1度確認してみてくださいね。
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スクラロースとは?
スクラロースは人工甘味料の1つであり、合成甘味料の種類に分類されます。1976年にイギリスで発見された成分で、砂糖から開発された甘味料なだけあって甘みはショ糖の約600倍。
他の甘味料に比べて、苦みや渋みなどもなく、まろやかな甘みが特徴です。甘さを感じるまでが遅めですが、後味もしっかり甘さを残してくれるので、お菓子やデザート類に使われることが多いようです。
スクラロースのカロリーと血糖値
ショ糖の600倍の甘さと考えるとスクラロースはかなり高カロリーのように思えますが、実はカロリーゼロ。人間の体はスクラロールを炭水化物(糖+食物繊維)としてとらえず、1日経つとほぼ100%排出してしまうので実質的にカロリーがゼロという原理です。
甘いという事で一番心配される血糖値とインスリン値ですが、全てが排除されるという特徴から影響はないとされています。ですから、糖尿病や糖のコントロールをしなくてはいけない患者さんも摂取できる甘味料ということです。
日本や世界各国でスクラロースの扱い
スクラロースは世界的にも有名な甘味料で、各国の様々な機関が食品添加物として認可しています。1991年にカナダで初めて食品に使用する認可を受けてから、以下の機関で安全性が確認されています。
- 米国食品医薬品局(FDA)
- 欧州食品安全機関(EFSA)
- 世界保健機構(WHO)
- 国連食糧農業機関 (FAO)
日本でも1999年に食品添加物に指定されており、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社を総代理店として販売を行っています。スクラロースは一般家庭には販売をおこなっておらず、企業だけが購入することが出来る限られた成分です。
スクラロースが使われている商品
スクラロースは、甘みが強いことからお菓子類、デザート類をメインに使われています。その他にもちょっとしたおつまみや珍味、ジュースをはじめとする飲料や、チーズ・ヨーグルトなどの乳製品にも使用されています。意外かもしれませんが、調味料やつけものなどにも使われていますよ。
害はあるの?スクラロースの安全性
スクラロースは害がたくさんあるという風に言われることも多いですが、先ほどもご説明したように、複数の海外のプロ集団が安全であるという認可を出しているのが全ての結果ではないでしょうか。
国民の食の安全を調べる機関ですから、並大抵の厳しさではないはず。国ごとに決めた高いハードルを基準に、安全性を確かめ、発がん性などのリスクなど危険性にも着眼して評価を行っています。
日本でも安全性について公益財団法人の日本食品化学研究振興財団が研究をおこなっています。ラットを使った実験で安全性が認められ、科学的にも危険性はないと発表されています。
スクラロースは現在では80以上の国で、食品添加物として販売されていますし、世界から見ても安全性は認知されているといえます。
毒性?スクラロースの危険性
上記のように安全が認知されているのにも関わらず、なぜ危険性や毒性があると言われるのでしょうか。実際は危険なものなの?と不安にもなりますよね。
そこについて調べていくと根拠にたどり着きました。まずスクラロースは人工甘味料なので、自然の食品から生まれるものではなく、人の手が加えられてはじめて生まれる成分です。
スクラロースを化学式でみるとなんと「有機塩素化合物」に分類されています。この有機塩素化合物の種類の中には、猛毒の農薬やダイオキシンなどが含まれており、同じ部類という所からいつまでも不安視されているといったところです。
138℃をこえると塩素ガスが発生するといった情報もありますが、ちゃんとした研究結果では発表されていなので信憑性にかけます。とはいっても、やはり恐怖心はぬぐえないですね。
スクラロースの心配される副作用
必ず起こるという訳ではなく、おこるかもしれないと心配されている副作用という点で確認してみてください。
- 赤血球の減少
- 白血病の原因のもと
- 卵巣収縮
- リンパ腫を起こす
- 白内障の危険性
- 甲状腺の衰え
- マグネシウムの欠乏
- 成長の遅れなど
どのくらい摂取し続けたら危険性が増すのかなどの正確な情報はありません。厚生労働省が発表している研究結果には、血圧・神経系・呼吸器・心臓なども含め、異常は認められなかったと記載されています。
ですので過度に心配する必要はありませんが、頭のかたすみには置いておきましょう。
スクラロースの摂取量の目安
いくらカロリーがないからといって、大量に摂取するのは体に良くありません。体を治療する薬も飲みすぎたら毒になってしまうように、容量を守ってこそ効果を発揮してくれるのです。
スクラロースの1日の摂取量の目安は体重1kgあたり5mgです。ですから日本人の平均体重である50kgとして計算すると250mgとなります。250mgといえば、だいたい錠剤の飲み薬1錠分です。