そもそもラム酒って何?概要や原料について
世界的に人気のある酒であり、大人気映画「パイレーツオブカリビアン」で人気が加速しているお酒がラム酒です。甘く芳醇な味わいと豊かな風味を楽しめるお酒として、ストレートやロック、カクテルやお菓子など様々な用途で楽しまれています。
ではラム酒とは一体どんなお酒なのか。ここではラム酒の特徴や種類などについて紹介していきます。
スポンサーリンク
ラム酒とは?
ラム酒とはサトウキビの廃糖蜜又は搾り汁を原料として造られる蒸留酒で、原産地は西インド諸島と考えられています。仔羊(ラム)と勘違いしないように一般的にはラム酒と言われる場合が多いです。
日本の酒税法上ではラム酒の記載はありませんが、蒸留酒類の中のスピリッツに分類されます。飲料としてだけでなく、お菓子の香り付けに使用されたり、アイスクリームにかけて食べたりなど用途が幅広いのが特徴です。
ラム酒と黒糖焼酎の違い
同じサトウキビを原料として使用する点は共通ですが、ラム酒と黒糖焼酎にはいくつか違いがあります。
大きな違いとしては、ラム酒はサトウキビを砂糖に精製する際の副産物であるモラセスや搾り汁を使用するのに対して、黒糖焼酎は固形の黒砂糖と米麹を使用して作ります。ラム酒は米麹を使用することがないので、1番の違いは原材料の違いにあります。
また、ラム酒にはスパイストラムというバニラなどで香り付けがしてあるものがあります。他にもいろいろな香りを付けることが可能ですが、黒糖焼酎は水以外のものを加えることが許されていないという違いがあります。ちなみに、スパイストラムは酒税法上でスピリッツではなくリキュール類となります。
ラム酒の歴史
ラム酒の起源はカリブ海の島といわれていますが、カリブ海にはラム酒の原料であるサトウキビは自生していませんでした。しかし1492年、コロンブスのアメリカ大陸発見以降、サトウキビが持ち込まれ、気候との相性も良かったことからカリブ海の島々はサトウキビの一大産地となった歴史があります。
ラム酒の発祥には諸説ありいずれも定かではありませんが、ラム酒の歴史について気になる人は以下のリンクからチェックしてみてください。
ラム酒の種類
ラム酒には色・風味(製法)・醸造原料によって種類分けされています。どの種類のラム酒かによって味などに特徴の違いがあるのでチェックしておきましょう。
色による種類
ラム酒には透明なホワイトラム、淡い琥珀色のゴールドラム、濃い暗めの色のダークラムがあります。それぞれ味や香りに違いがあるのでチェックしてみてください。
色の種類 | 特徴 |
ホワイトラム | 味や香りが弱い分クセが少なくカクテル向き |
ゴールドラム | 適度な味と香り、バランスが良い |
ダークラム | 味や香りが強い。ストレートでも飲まれる。 |
風味(製法)による種類
ラム酒は製法によって風味も変わります。飲みやすさや向いている飲み方に違いがあるので参考にしてみてください。
色の種類 | 特徴 |
ライトラム | 柔らかい口当たりとほんのりとした香り |
ミディアムラム | 淡い色とほのかな香り、適度な味わいが特徴 |
ヘビーラム | 色や味、香りが濃い。ストレートやロックで飲まれることも。 |
醸造原料による種類
ラム酒は醸造原料によって以下の2種類に分けることができます。
色の種類 | 特徴 |
インダストリアルラム | サトウキビを砂糖に精製する際の副産物であるモラセスが原料 ほとんどのラム酒がインダストリアルラムに該当する |
アグリコールラム | モラセスではなくサトウキビの搾り汁をそのまま原料に使用 サトウキビ本来の甘さや香りを楽しむことができる |
ラム酒の主要銘柄
ラム酒の銘柄は非常に多く、有名な銘柄からマイナーな銘柄まで様々なものがあります。その中でも人気がある定番の銘柄を紹介します。
- マイヤーズ(Myers’s)
- ロンリコ(Ronrico)
- キャプテン・モルガン(Captain Morgan)
- バカルディ(Bacardi)
- レモンハート(Lemon Hart)
- ハバナ・クラブ(Havana Club)
- ロン・サカパ(Ron Zacapa)
- アプルトン(Appleton)
- エル・ドラド(El Dorado)
- パンペロ(Pampero)
ラム酒の味や香りについて
ラム酒は独特の味と香りを持っています。種類によって味や香りに強弱があったり、中にはバニラなどで香り付けされているラム酒もあります。
基本的にはどのラム酒もカラメルを焦がしたようなちょっとだけ苦味を感じる甘さと、まとわりつくような柔らかな甘い香りが特徴です。ラム酒の味や香りについて詳しく知り合い人は以下のリンクを確認してみてください。
ラム酒のアルコール度数
ラム酒のアルコール度数は全体としては40%~75%程度までかなり開きがあります。しかし一般的なラム酒のアルコール度数は40%~50%程度であり、75%までアルコール度数があるラム酒は151プルーフと呼ばれ、少し特殊な扱いをされています。
蒸留酒の中では甘く飲みやすい特徴がありますが、アルコール度数は高めなので飲みすぎには注意が必要です。以下でラム酒のアルコール度数について詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
ラム酒の栄養成分表
ラム酒の分量を100mlとした場合の栄養成分表は以下のようになります。
ラム酒の栄養成分 | 100mlあたり |
カロリー | 240kcal |
脂質 | 0g |
コレステロール | 0mg |
ナトリウム | 3mg |
炭水化物 | 0.1g |
たんぱく質 | 0g |
ビタミンC | 0g |
鉄 | 0g |
ビタミンB6 | 0g |
マグネシウム | 0g |
カルシウム | 0g |
ビタミンD | 0μg |
コバラミン | 0μg |
意外ととカロリーが高いと思った人も多いのではないでしょうか。以下のリンクからラム酒は太りやすいかどうかについて解説しているページがあるので、気になる人はチェックしてみてください。
ラム酒の賞味期限や保存方法
ラム酒はアルコール度数が非常に高いので、微生物などが繁殖しにくいので腐ることがほぼありません。ラム酒は一般的にはアルコール度数が40%~50%、高いものだと75.5%もあります。このような理由から賞味期限の表示が免除されているのです。
しかしラム酒の品質が劣化することがないわけではありません。保管方法などによっては美味しく飲むことができなくなってしまいます。以下のリンクからラム酒の賞味期限や保管方法について詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。