おすすめが見つかる!ポン酢の種類と上手な選び方
鍋料理の付けダレとして定番の調味料であるポン酢。ここでご紹介するポン酢とは、主に柑橘果汁にしょうゆと酢酸を加えて作られているポン酢しょうゆをポン酢として解説しています。ポン酢は、しょうゆに比べて塩分も少なくオイルも使用していないため、ヘルシーな調味料として、最近では鍋の調味料としてだけでなく、ドレッシングやソースなど色々な使い方が出来る調味料です。
ポン酢は、大手調味料メーカーや、原料として使用している柑橘類の特産地のメーカーなど様々な会社から、たくさんの種類のポン酢が販売されています。それぞれ使用している柑橘類によっても違いがあり、特徴も異なっています。
ここでは、色々あるポン酢の種類についてそれぞれの特徴やおすすめの使い方について詳しくご紹介するとともに、目的別のポン酢の選び方について詳しくご紹介していきたいと思います。
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ポン酢の種類
鍋料理には欠かせない調味料のポン酢。この記事では、柑橘類の果汁にしょうゆや酢酸などを混ぜて作られているポン酢しょうゆの事をポン酢としてご紹介していきます。
一般的には数種類の柑橘果汁を使用して作られているポン酢ですが、ほかにもゆず果汁を使用してゆずの香りと風味が楽しめるゆずポン酢や、ゆず以外のすだちやレモン、みかんなどの柑橘果汁を使用したり、ポン酢に食材を加えたものなど、それぞれの風味と香りが楽しめる少し変わったポン酢もあります。
ここでは、たくさんあるポン酢のそれぞれの種類について詳しくご紹介していきたいと思います。
柑橘類をミックスしたポン酢
柑橘類をミックスしたポン酢は、一番オーソドックスなポン酢として最も多く販売されているポン酢です。ゆずをはじめとるかぼす・だいだい・すだちなどの風味付けによく使われる柑橘類や、レモン・ライム・夏みかんなどのフルーティーな酸味や香りが特徴の柑橘類など、複数の柑橘類の果汁をミックスしたものに、しょうゆや酢酸などを混ぜて作られています。
このタイプのポン酢のなかには、昆布や鰹などのダシを加えて旨味をプラスしたポン酢も含まれています。このタイプのポン酢は、複数の柑橘果汁を原料として作られているため、柑橘類のブレンドされた香りと味わいが豊かで、まろやかな酸味が特徴の1つとなっています。
見た目は、しょうゆとあまり変わらないものや、少し色合いが薄いものが多く、しょうゆと柑橘果汁のバランスの良いので、鍋料理の定番調味料としてはもちろん、ドレッシング、炒め物などの幅広い料理に使用できるポン酢です。
ゆずポン酢
昔から日本では、ゆずを色々な料理の風味付けとして使用していたこともあり、ゆずポン酢は通常のポン酢に次いで、一般家庭でよく購入され使用されているポン酢です。ゆずポン酢とは本来、「ゆず果汁のみ」をポン酢の原料である柑橘果汁として使用し、作ったポン酢のことを言います。
しかし、最近では「ゆず果汁」が多く含まれているポン酢も「ゆずポン酢」として販売されていますが、「ゆず果汁のみ」を使用して作られているゆずポン酢は、ゆずの香り・味わいがはっきりとしているのが特徴です。数種類の館着る果汁をミックスして作られているポン酢に比べて酸味が強いものが多いです。
味や風味以外の見た目や色合いなどは、通常のポン酢とあまり変わりません。湯豆腐などの淡白な味わいの鍋料理の付けタレとしてはもちろん、酸味や塩味だけでなく、ゆずの香りや味わいをプラスしたい料理やさっぱりと仕上げたい料理に向いています。
ゆず以外の柑橘類や食材中心のポン酢
ゆず以外の柑橘果汁を使った、少し変わったポン酢もたくさん販売されています。甘みと酸味が特徴のミカンや、さっぱりとした酸味と香りが特徴のレモン・ライム・すだちなど、さまざまな柑橘類やごま・玉ねぎ・梅しそなどの食材をポン酢に加えて作られているポン酢などもあります。
ここでは、ゆず以外の柑橘類や食材を中心として作られたポン酢もご紹介していきたいと思います。
ゆず以外の柑橘類でできたポン酢
ゆず以外の柑橘類の果汁を中心としたものは以下のようなものが挙げられます。
- すだちポン酢
- レモンポン酢
- みかんポン酢
これらのポン酢は、それぞれの柑橘類の特徴を活かして作られています。すだちポン酢は、ゆずに比べてさっぱりとした香りときりっとした酸味が特徴です。またレモンポン酢は、レモンの爽やかな香りと味わいが楽しめるので和食・洋食問わず幅広い用途で使うことが出来ます。
みかんポン酢は、まろやかな酸味とみかんの甘みが、しょうゆや酢の角を取って、フルーティーな味わいにしているので、子供にも人気があります。見た目は、あまり通常のポン酢と変わりませんが、みかんポン酢は他のポン酢に比べて少し明るい色合いとなっています。
その他の食材でできたポン酢
通常のポン酢に柑橘類以外の食材を加えて作られたポン酢もあります。ごまを加えてコクとクリーミーな味わいが楽しめるごまポン酢は、白っぽい色合いが特徴です。しゃぶしゃぶなどの付けダレとしても、肉や野菜と程よく絡まるのでおすすめです。
ほどよい梅の甘酸っぱさと青じその爽やかな風味が特徴の梅しそポン酢は、きれいな赤みががかった色合いで料理に華やかさを与えてくれます。梅しそポン酢は、鍋料理の付けダレとしてだけでなく、ささみの和え物などに使用すると、梅としその風味が鶏肉の臭みを抑えてくれます。
ほかにも、すりおろした玉ねぎを加えた玉ねぎポン酢などもあります。玉ねぎポン酢は、玉ねぎのほかに、にんにく・生姜などの野菜などの食材を加えているタイプもあり、鍋の付けタレとしてだけでなく、サラダのドレッシングや肉料理や魚料理のソースなど、和食だけでなく洋食にも使用できる玉ねぎポン酢などもあります。通常のポン酢に比べて、味わいがしっかりとしているのが特徴です。
ポン酢ジュレ
鍋料理に合うように作られている液体タイプの通常のポン酢に対して、色々な料理に使えるような汎用性を高めたポン酢であるポン酢ジュレ。ぷるぷるとした食感で、ゼリー状のポン酢ジュレは、新しいタイプのポン酢として発売以来、液体タイプのポン酢よりも野菜に良く絡まると人気が高いゼリータイプの調味料です。
ポン酢はしょうゆと柑橘類の果汁と酢をベースにして作られているので、ツンとしてとがった味のものが多いのですが、ポン酢ジュレは、甘みと丸みを持った味に作られています。昆布や鰹ダシで旨味を加えたタイプや、ゆずの風味や香りが楽しめるタイプなど色々な風味のポン酢ジュレが展開されており、見た目も通常のポン酢よりも色合いが薄く、キラキラとしているので料理をデコレーションすることが出来るというところも特徴です。
液体タイプのポン酢とは違って、たれたりこぼれたりすることが無いので、フライ料理やカナッペ、寿司などの上にのせることもできます。いつもとはちょっと違った料理の演出ができるのでパーティー料理などにも向いているところも特徴の1つです。
目的別:ポン酢の上手な選び方
最近のポン酢は、鍋の付けタレとしてだけでなくサラダのドレッシングや肉・魚料理のソースとして使用することも出来ます。数種類の柑橘類をミックスしたオーソドックスなポン酢や、ゆず果汁のみを使用したゆずポン酢、プルプルとした食感のポン酢ジュレなど、さまざまな種類のポン酢が販売されています。
ここでは料理に合わせて上手に選べるように、目的別でおすすめのポン酢を詳しくご紹介します。
さまざまな料理に使いたい人におすすめ
ヘルシーなポン酢を、さまざまな料理に使いたいという人には、定番である色々な柑橘類をミックスしたポン酢がおすすめです。1種類の柑橘果汁を使用して作られているポン酢に比べて、色々な柑橘類の果汁を使っているポン酢は、柑橘類の香りが強すぎず、柔らかい酸味にバランスよく調整され、まろやかな味わいに作られています。そのため、料理の味や香りを邪魔することもありません。
また、しょうゆの塩分と香りも程よくブレンドされているので、鍋の付けタレとしてはもちろん、野菜サラダのドレッシング・焼き魚のかけタレ、お浸しなど色々な料理に合います。また、炒め物などのフライパン料理や煮物・肉料理の下味用漬けタレ、パスタソースなどに使用することも出来ます。
ジューシーな肉料理に使いたい人におすすめ
ジューシーな肉料理にポン酢を使いたい人には、ゆずポン酢を含めた柑橘類中心のポン酢がおすすめです。柑橘類中心のポン酢は、原料として使われているそれぞれの柑橘類の果汁の爽やかな香りや、すっきりとした酸味を味わうことが出来るのが特徴です。
ジューシーな肉料理、天ぷら料理などの揚げ物料理のかけタレとして使用すれば、爽やかな柑橘類の香りが肉料理の臭みを消してくれるだけでなく、ポン酢の優しい酸味でさっぱりと美味しく食べることが出来るのでおすすめです。 また、温野菜のソース・ドレッシングとして使用すれば、野菜本来の旨味や甘みとともに、柑橘類の風味も味わうことが出来ます。
ドレッシング感覚でサラダに使いたい人におすすめ
ポン酢ジュレは液体ではなく、ぷるぷるとしたゼリー状の調味料なので、ポン酢がたれてしまったりこぼれてしまったりすることがありません、また、ゼリー状なので、料理の水分と混ざってしまって、味が薄まるという心配もないので、ドレッシング感覚でサラダにポン酢を使いたい人には、液体タイプのポン酢よりもゼリー状のポン酢ジュレがおすすめです。
特に、野菜サラダや和え物などは素材の水気が出やすいため、液体タイプのポン酢を使うとその水分で味が薄まってしまうだけでなく、野菜のシャキシャキとした歯ごたえが無くなってしまったり、器の下に野菜の水分と液体ポン酢が溜まってしまったり、うまく野菜と絡まないので味がしないなどということもあります。
ゼリー状のポン酢ジュレを使えば、野菜にしっかりと絡まり、野菜の水分が余計に出ることも無いので味が薄まってしまうことも無く、シャキシャキ感を損なうこともありません。