ミツカンの歴史や特徴とおすすめポン酢
愛知県半田市に本社を置く、醸造酢業界で全国シェア1位のというミツカンホールディングスの傘下にある大手食・醸造メーカーのミツカン。そんなミツカンの前社長7代目中埜又左工門は、「博多水炊き」を食べた料亭で美味しいポン酢に出会い、全国の家庭でも、味わって欲しいとポン酢を1964年に関西地域で試験的に販売を開始しました。
当時はポン酢という鍋用調味料は九州地域以外では知られていないものでしたが、1967年には、「ミツカン 味ぽん酢」という名前で、全国でも発売されポン酢はしょうゆと同様、私たちの食卓に欠かせない調味料となりました。
ここではミツカンの歴史や特徴とおすすめポン酢についてそれぞれの特徴とともに詳しくご紹介していきます。
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ミツカンとは?
ミツカンは、愛知県半田市に本社を置く、醸造酢業界で全国シェア1位のというミツカンホールディングスの傘下にある大手食・醸造メーカーです。
主な商品である醸造酢以外にも、みりんや調味料、納豆などを製造しており、1964年にはポン酢しょうゆの元祖である「ミツカン ぽん酢<味つけ>(現在の味ぽん)」、1982年には混ぜ込みふりかけの「おむすび山」、1988年にはめんつゆ(現在の「追いがつおつゆ」)を発売するなど醸造酢以外の調味料も多く展開している会社です。
ミツカンの歴史
江戸時代中期1804年、酒粕酢醸造に成功した初代中野又左衛門が分家独立し、尾張国知多郡半田村(現在の愛知県半田市)で酒造業として創業したのが始まりです。以後、現在に至るまでミツカンの代々社長は「中野又左衛門」(四代目以降「中埜」)を名乗り、戸籍上の名前も変更しています。
当時では酒桶に酢酸菌が入ると、お酒が全部「酢」になってしまうことから、酒造家が巣を作るなど考えられない事でしたが、初代中野又左衛門は、酒粕を利用した粕酢造りという大胆なチャレンジをします。結果、又左衛門の酢造りは大成功をおさめ、すっかり評判となった粕酢を、又左衛門は江戸で販売することにしました。
そのころ、江戸では早ずし(ネタと酢飯を握る、今の握りずしの原型)がとても人気がありましたが、その早ずしには当時まだ高価だった「米酢」が使われており、粕酢で作れば安値でより美味しい寿司が作れると考えました。
又左衛門の賢明な売り込みの結果、人気すし店が次々と粕酢を使うようになりミツカンの酢は寿司とともに成長を遂げていきます。1811年には、半田に工場を作り、本格的な醸造酢造りを開始します。1954年には、それまでは樽売りであったミツカンの酢を、全面的に瓶詰めで売り始め、一般の消費者も手軽に購入できるようになっていきました。
前社長7代目中埜又左工門は、まだあまり知られていないポン酢を「博多水炊き」を食べた料亭で食し、あまりの美味しさに魅了されます。全国の家庭でも、この料亭のぽん酢のような鍋用調味料を味わって欲しい という思いから、1964年、「ミツカン ぽん酢<味つけ>」という名前で関西で試験販売され、「味ぽん」の前身が誕生しました。
そして1967年には、「ミツカン 味ぽん酢」という名前に変えて、全国でも発売されポン酢はしょうゆと同様、私たちの食卓に欠かせない調味料となりました。
ミツカンのポン酢の特徴
九州の限られた地域でしか食べられていなかったポン酢を、鍋料理の付けタレという新しい調味料として全国に広めたメーカーであるミツカンのポン酢は、販売当初の鍋専用の調味料としてだけでなく鍋以外の用途にも使えるような色々なタイプのポン酢を販売しています。
定番の味ぽん以外にも、昆布だしと柑橘果汁のうまみを加え、まろやかな味わいに仕上げた味ぽんMILDや、たっぷりのたまねぎに、すりおろしたしょうがとにんにくを加えゆずで仕上げた、香味野菜入りのポン酢など焼肉のタレ・サラダのドレッシング・お浸しや冷奴などにしょうゆの代わりに使えるようなバリエーション豊かなポン酢が揃っています。
ミツカンのポン酢の口コミや評価
ミツカンのポン酢とえば、やはり元祖ポン酢として知られる50年以上のロングセラー商品である味ぽんがとても人気があります。しょうゆと酸味、柑橘類の香りと味わいのバランスが良く鍋の付けタレとしてはとても評価が高くなっています。
また、他のゆずポン酢よりも、ゆずの香りがしっかりと出ているゆずポン酢も、高い人気を誇っています。ここでは、ミツカンのポン酢の良い意見や悪い意見をそれぞれご紹介します。
良い口コミや評価
それでは、良い口コミや評価から見ていきましょう。
- バランスのとれた味わいで、鍋料理の定番です。
- ゆずの香りと酸味がしっかりとしているので、ポン酢の味わいが楽しめる。
- 色々なタイプのポン酢があるので、料理に合わせて選ぶことが出来る。
などといった良い意見が見られました。他のメーカーのポン酢に比べて酸味とゆずの香り、しょうゆの風味がしっかりと出ているのでポン酢らしい味わいが楽しめるところが人気の理由の1つとなっています。
悪い口コミや評価
人気の高いミツカンのポン酢ですが、中には悪い意見も見られました。悪い口コミや評価も見ていきましょう。
- 添加物が多い。
- 味が濃いので、塩分が気になる。
- 酸味がはっきりとしているので、素材の味よりもポン酢の味が主張してしまう。
というような悪い意見もありました。しっかりとした味わいなので、酸味が苦手という人や、塩分が気になるという人にはあまり向いていないようです。
ミツカンでおすすめのポン酢:厳選5種
ポン酢を全国に広めたミツカンの展開するポン酢は、定番商品から新しいタイプのポン酢まで種類豊富なポン酢が揃っています。
ここでは、ミツカンのおすすめのポン酢厳選5種をそれぞれの特徴とともに詳しくご紹介していきたいと思います。
味ぽん
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ポン酢しょうゆを全国に広めた元祖ポン酢です。博多の料亭のポン酢の味を再現して作られた味ぽんは、発売以来50年以上ロングセラー商品として人気があります。柑橘果汁と醸造酢、しょうゆがバランスよく調整されて作られた、他では味わえない絶妙な風味のポン酢しょうゆです。
湯豆腐、水炊き、しゃぶしゃぶなどの鍋料理をはじめ、おろし焼肉、焼魚、サラダ、ぎょうざ、冷奴、大根おろし、かつおのたたきなど、付けタレ・かけタレとして幅広いメニューで使用することが出来ます。また、炒めものの仕上げに味ぽんを加えて味付けする「ぽん炒め」や、「ぽんパスタ」などのフライパン調理での使用もおすすめです。
1人暮らしの人でも無駄なく使いきれる150ml、少人数の家庭に最適な360mlの味ぽんは瓶詰タイプ、大人数の家庭や、たくさんポン酢を使用する家庭に最適な600ml、1Lの味ぽんはペットボトルで展開されています。
口コミや評価
元祖ポン酢の味ぽんの口コミや評価を見ていきましょう。
- ポン酢といえば味ぽんというほどに定番の商品です。
- しょうゆの味わい、酸味の強さ、柑橘系の風味のバランスがとれている。
- 塩と醤油と並ぶ和食の調味料の定番商品です。
- 鍋料理の付けタレとしてはもちろん、炒め物に使ってもさっぱりと仕上がる。
- 瓶詰の方がペットボトル入りのものよりも風味がよく感じる。
などといった意見が多く見られました。昔から日本の家庭で愛用されてきた味ぽんは、ポン酢の定番商品という認識が強く、ポン酢といえば味ぽんというほどに多くの人に定着しているようです。しょうゆ・酸味・柑橘果汁のバランスが良く、フライパン料理にも合うと新しい味わい方も人気が出ています。
味ぽんMILD
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昆布だしの旨味を加えて、まろやかな味わいに仕上げたポン酢です。柑橘果汁の味わいや香りもマイルドに仕上がっているので、鍋ものはもちろんのこと、サラダやおひたし、蒸し料理、冷奴、焼き魚など、さまざまなメニューに使用できます。また、まろやかな酸味と塩味が特徴のやさしい味わいのポン酢です。
口コミや評価
味ぽんMILDの口コミや評価を見ていきましょう。
- 塩加減、酸味、香りの全てが控えめて作られているのでお浸しなどにも最適。
- 鍋の付けタレとして使用すると、すぐに味が薄まってしまう。
- 塩分も控えめに作られているので安心して使用できる。
- 通常のポン酢に比べてマイルドなので、色々な料理にかけタレとしても使える。
- 大きいサイズが展開されていないのが残念。
というような意見が多く見られました。全体的には、優しい味わいに仕上がっているので塩分が気になる人や健康志向の人に人気が高いようです。ただし、味がマイルドということもあり、鍋の付けタレとして使用するとポン酢の味が水気ですぐに薄まってしまうという声もありました。
ゆずぽん
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国産のゆず果汁を贅沢に使用したゆずポン酢です。ゆずを丸搾りしているので、ゆずの美味しさと香りが楽しめるので、このまま水炊きや湯豆腐、しゃぶしゃぶなどの鍋料理の付けタレとして使用したり、焼き魚などのかけタレとしても使用できます。また、冷奴やお浸し、サラダのドレッシングにも合うので1年中食卓で使用できるおすすめのゆずポン酢です。
また、このゆずポン酢は通常のゆずポン酢に比べてしょうゆの味が濃いめなので、炒め物などに使用してもゆずの香りと醤油の香りが料理の味を引き立て、美味しく仕上がります。容器は、瓶詰めタイプと、大容量のペットボトル容器の2種類が展開されています。
口コミや評価
ゆずぽんの口コミや評価を見ていきましょう。
- 手頃な値段なので、デイリーユースにちょうど良い。
- 瓶詰めタイプのものを使用しているが、横にして冷蔵庫にしまうと中身がこぼれてきてしまう。
- ゆずの香りの強さと風味ともにバランスがとれている。
- 酸味もゆずの香りもしっかりとあるので、どんな料理にも合うゆずポン酢らしいゆずポン酢。
- スーパーなどどこにでも置いてあるので購入しやすい。
以上のような口コミや評価が多く見られました。味わい豊かな上に値段も手ごろで、どこでも購入ができるという点が高評価となっています。ただし、瓶詰めタイプの蓋がしっかりと閉まらないという意見もあり、密封タイプのボトルではないので開栓後は早めに使い切るようにしないと、風味が損なわれてしまう可能性があります。
かおりの蔵丸搾りゆず
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日本一のゆずの生産量を誇る高知県の土佐あき農協産のゆず100%使用したゆずポン酢です。ミツカンの展開するポン酢の中でも、皮ごと丸搾りしたゆず果汁をたっぷりと使用しているので、ゆずの果実の爽やかな酸味と、ゆずの皮の香りが感じられるようにしっかりとした味わいに仕上がっています。
ただ酸味のあるポン酢というわけではなく、かつおと昆布のだしを絶妙にバランスで作られているので、鍋の付けタレとしてだけでなく炒め物やサラダなど、酸味とゆずの香りに適した様々なレシピにおすすめです。容器は、保存しやすい瓶詰めと、大容量のペットボトル容器の2種類が展開されています。
口コミや評価
それでは、かおりの蔵丸搾りゆずの口コミや評価を見ていきましょう。
- ゆずの香りと酸味がちょうどよいバランスで調整されているので、ハンバーグや焼肉などの肉料理のソースとしても最適。
- ゆずの香りが他のメーカーに比べて強いので、とても美味しい。
- ゆずの香りと味が濃いので、鍋の付けタレとしても満足。
- 味は悪くないけれど、値段が少し高く感じる。
などといった口コミが多く見られました。このポン酢は、通常のゆずポン酢よりもゆずの味わいや香りが強く感じられるのでゆず好きの人にはとても人気があります。また、酸味も程よく聞いているので鍋の付けタレとしてはもちろんのこと、肉料理などのこってりとした料理にかけタレとして使用するとさっぱりと食べられるという声もありました。
たまねぎぽん
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すりおろしたたっぷりの玉ねぎと、すりおろしたしょうがやにんにくを加えて、爽やかなゆず果汁で仕上げたポン酢です。香味野菜が入っているので、野菜やお肉にかけるだけで美味しく食べられます。サラダはもちろんのこと、冷奴にかけるのもおすすめです。
また、焼き肉やステーキ、ハンバーグなどの脂っこい肉料理にかけると、さっぱりとした味わいに変化します。
口コミや評価
香味野菜の美味しさが詰まったたまねぎぽんの口コミや評価を見ていきましょう。
- ポン酢としてはもちろん、ドレッシング感覚で使えるところが良い。
- 鍋料理の付けタレと以外にも、肉料理との相性がとても良いので色々な料理に使える。
- 添加物が多いのが気になる。
- 風味豊かで、香りも良い万能調味料。
- スーパーであまり見かけることが無いので、ネット通販で購入しなくてはならない。
というような口コミや評価がありました。通常のポン酢に玉ねぎやニンニク、ショウガなどの香味野菜がたっぷりと入っているので、料理のアクセントになると人気があります。ただ、甘味料や増粘剤、香料などの添加物が含まれているのが気になる人もいるようです。