幻のプレミアム焼酎の銘柄一覧
2003年頃から始まった本格焼酎ブームをご存知でしょうか。当時は約50年ぶりに焼酎の出荷量が日本酒を上回るという現象にまで発展していきました。
その時に登場したのがプレミアム焼酎です。その人気は凄まじく、入手が非常に困難といわれる銘柄には定価数千円の焼酎に対して数万円といった値段が付き、幻の焼酎といわれる銘柄も登場しました。
ここでは、そんな幻の焼酎と言われ、お店で見つけたときは是非飲んでおきたいプレミアム焼酎について紹介していきます。
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プレミアム焼酎と言えばまずはコレ
本格焼酎ブームの際に、プレミアム焼酎、幻の焼酎などと言われた伝説の三銘柄を御存知でしょうか。そのプレミアムは凄まじく、値段は爆発的に高騰、その入手は大変困難なものとなりました。
現在では入手困難とは言われなくなったものの、それでも値段は非常に高く、なかなか手が出せない銘柄であることは間違いないでしょう。そんな「3M」と呼ばれる銘柄をまずは紹介します。
森伊蔵
もはやプレミアム焼酎の王様、誰もが知っている鹿児島が幻の焼酎と言えばこの「森伊蔵」でしょう。「魔王」「村尾」とともにその頭文字からとられた3Mの一角となっています。
鹿児島県産のさつま芋、黄金千貫を使い、伝統的な「かめつぼ仕込み」によってじっくりと熟成発酵された芋焼酎であり、甘味のあるまろやかな味わいが特徴となっています。
森伊蔵を定価で入手するには
森伊蔵は大変人気がありながらもその生産量は大変少ないため入手が非常に困難です。ネットなどでも販売されているもののどれもプレミアム価格となっており数万円するのが普通となっています。ではそんな森伊蔵を定価で入手するのにはどうすればよいのでしょうか。
まず一つは蔵元へ直接予約をするという方法です。現在蔵元では毎月15日~25日で電話予約を受け付けています。その後抽選が行われ翌月の1日~14日の間に電話で結果を確認します。ちなみにその倍率は0.2%ととも言われています。
続いては、日本航空の国内線および国際線ファーストクラスにおける機内限定販売です。毎年3月~5月の期間限定、原則として一人一本まで購入が可能です。
魔王
鹿児島県の酒造メーカーである白玉醸造から販売されている芋焼酎がこの「魔王」です。その名は、天使を誘惑し、魔界へ献上するための酒を調達する悪魔によってもたらされたお酒であることにちなんでつけられています。
魔王は、芋焼酎であるにも関わらずすっきりとした飲み口が特徴となっており、その飲みやすさから女性からも支持される芋焼酎であると言えるでしょう。芋焼酎はクセが強いという印象を払しょくした焼酎となっています。
魔王を定価で入手するには
森伊蔵と同じく、こちらもネットでは購入することが可能と言えますが、定価での入手はやはり困難となっています。そんな魔王の定価による入手方法は、酒造メーカーの関連会社である玉利商店産への注文です。
直接電話をして申込書を送ってもらい必要事項を記入の上返送すれば購入ができます。しかし入荷待ちの状態が続いているために、かなり気長に待たないと購入はできないようです。
村尾
プレミアム焼酎3Mの最後のMはこの「村尾」です。鹿児島県の村尾酒造というところが製造しており、非常に質の高いカライモを使用しじっくりと長期熟成させた最高品質の芋焼酎です。
なんとこの村尾というお酒は、村尾酒造代表の村尾寿彦さんが原料の買い付け、製造まで一人で行っています。それほどまでにこだわり抜いた焼酎であるがゆえ、生産量に限界があるのも頷けるでしょう。
その飲み口は非常にスッキリとしており非常に飲みやすいことが特徴でしょう。強烈な風味をかんじさせつつもしつこくなく、芋の香りを存分に堪能することができる焼酎となっています。
村尾を定価で入手するには
村尾に関してもネットで購入すると、プレミアム価格となっており、概ね一万円を超える価格となっています。そんな村尾を定価で購入する方法は、武岡酒店への電話注文です。
こちらは月に一度、電話での受け付けを行っており、毎月300本が定価で販売されています。完売され次第受付は終了となり、電話がつながれば村尾の購入が可能となっています。
3M以外の注目プレミアム焼酎ならコレ
プレミアム焼酎というと上記の三銘柄が非常に有名であり人気と言えます。しかしこれ以外にも人気の銘柄、値段が高騰している焼酎もあります。それらをチェックして、町で見かけた時、お店で見つけた時は是非飲んでみてはいかがでしょうか。
百年の孤独
明治18年より続く歴史ある蔵元、黒木本店がつくる宮崎県が誇る麦焼酎です。同蔵元が製造する麦焼酎「中々」の原酒をオーク樽にて熟成させたアルコール度数40度の焼酎です。焼酎ブームの火付け役とも言われるほどの逸品であり、以前より「幻の焼酎」と言われてきました。ネットなどで購入する場合でも定価での入手は難しくなっています。
ホワイトオークの樽を使うことで色は薄い琥珀色、香りもウイスキーなどの洋酒に近くなっています。強いアルコール度数にも関わらず麦の香ばしさと甘味が特徴となっており、ストレートやロックで飲まれることが多い焼酎となっています。
佐藤 黒
明治39年より続く佐藤酒造が作る鹿児島の芋焼酎。原料のサツマイモには黄金千貫が使用され、黒麹を使って作られています。3Mに続き定価での入手が困難なプレミアム焼酎と言えるでしょう。
黒麹を使うことで、非常に力強くキレのある味わいとなっていながらもアルコールの強い刺激があるというわけではなく、軟らかな口当たりとすら感じることが出来るでしょう。
伊佐美
明治32年に創業された甲斐商店によって造られた鹿児島の芋焼酎であり、プレミアム焼酎の元祖とも言えるでしょう。黄金千貫を使用し、麹は麹蓋による手作り、創業よりブレることなく黒麹を使い続けてきたこだわりの芋焼酎です。
その味は甘味とまろやかさが同居する爽やかな味わいとなっており、口当たりもしっかりと感じることができます。芋の芳醇な香りも楽しむことができる芋焼酎が好きな方にはたまらない一品と言えるでしょう。