ハードチーズの種類と美味しい食べ方
非常に硬く、濃厚な味わいが特徴となっているのがハードチーズです。大きく重量のあるチーズであり、熟成期間が長く、様々な料理に使われている食べやすく美味しいチーズです。
味の変化が少なく保存性にも優れているので一般家庭でも扱いやすいチーズとして人気があります。ここではそんなハードチーズの種類と美味しい食べ方について紹介していきます。
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ハードチーズとは?
テレビアニメなどで穴の開いたチーズを見かけたことはありませんか?実はあれはハードチーズなんです。ハードチーズの多くに見られるあの穴は、熟成時の炭酸ガスの発生によって開けられています。
製造工程において、加熱して強く圧力をかけることによって水分を38%以下にしたのがハードチーズです。セミハードチーズよりも硬く、熟成期間が長いタイプのチーズで、濃厚な味わいが特徴となっています。
熟成期間が半年~1年、長いものだと数年かかるチーズであり、熟成期間が長いほど価格も上がります。セミハードチーズと同様、ゆっくりと熟成が進むチーズなので味の変化が少なく、長い間食べ頃を維持することができるので保存性も高いのが魅力です。
ハードチーズよりも硬いチーズ
種類的にはハードチーズに分類されていますが、硬さの分類ではハードチーズよりも硬いエキストラハードチーズに分けられるチーズもあります。
例えばパルミジャーノ・レッジャーノは硬さではエキストラハードに分類されており、ハードチーズよりも基準のなる水分値が低く32%以下となっています。非常に硬いので食べる時は専用のおろし金を使用する必要があります。
ハードチーズの切り方
ハードチーズには適した切り方があるのをご存知ですか?ハードチーズは濃厚な味わいと風味が特徴となっているので、その特徴を最大限楽しめるようにスライサーで薄くカットするのがおすすめです。
薄くスライスすることによって口の中でチーズの旨みが広がりやすくなり、より美味しく感じることができます。乾燥しやすいチーズでもあるので、切って貯めておかないように注意しましょう。風味などが変化してしまいます。
ハードチーズの中の白い塊はなに?
パルミジャーノ・レッジャーノなどをそのまま食べていると、ジャリジャリとした食感を感じることがあります。白い塊のようなものなのですが、これはアミノ酸の結晶です。
チーズを熟成させている時にできるもので、チーズの旨み成分なんです。体に害があったり品質に問題があるわけではないので、安心して食べてください。
ハードチーズの用途
薄くスライスしてそのまま食べるのも美味しいですが、おろし金を使って細かくし、サラダやパスタ、グラタンなどにかけて食べる用途が比較的多いです。濃厚な味わいと風味が特徴なので、料理のアクセントに最適なチーズなわけです。
スライスする厚さによって様々な用途を持った万能型のチーズなので、いろいろな料理に試してみてください。
ハードチーズの賞味期限
開封してから1ヶ月程度を目安にしてください。ハードチーズはそこまで賞味期限を気にする必要がなく、乾燥に注意が必要なチーズです。保存する場合はラップで包み、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するようにしてください。
ハードチーズの種類と食べ方
濃厚な味わいと風味が特徴となっているハードチーズですが、比較的馴染みのあるチーズが多いのではないでしょうか。以下で特に有名な種類を紹介していきます。
など。
チェダー
誰もが知っているであろう知名度と人気を誇るチェダー。一般的なチーズとして幅広く使用されており、イギリスを代表するチーズのひとつです。プロセスチーズの原料として使用されることが多く馴染み深いチーズです。
熟成が若いものは爽やかな酸味を持っており、熟成させていくにつれて濃厚な味わいのチーズへと変化していきます。クセがない味わいなので初心者でも美味しく楽しむことができるチーズとなっています。
チェダーの美味しい食べ方
お酒のおつまみやおやつとしてそのまま食べても美味しいですし、パンとの相性も抜群です。溶けやすいチーズなのでピザやグラタン、オムレツに入れるとより一層美味しく食べることができます。
エメンタール
チーズの王様とも呼ばれるハードチーズの代名詞ともいけるのがエメンタールです。スイスを代表するチーズであり、直径100cm、重量70kg~100kg以上もある大型のチーズです。スイスの代表的な料理で日本でも人気がある「チーズフォンデュ」に欠かせないチーズとなっており、同じハードチーズであるグリエールと混ぜ合わせて食べられています。
香ばしい香りとやわらかい甘み、マイルドな口当たりが特徴となっており、クセはありませんがチーズらしい味を楽しむことができます。
エメンタールの美味しい食べ方
そのまま食べても十分美味しいですが、上述したチーズフォンデュやグラタン、ピザ、キッシュなど加熱した料理との相性が抜群です。
ラクレット
「アルプスの少女ハイジ」で登場したチーズとして有名であり、火で炙ってパンにのせて頬張るシーンは誰もが唾を飲んだのではないでしょうか。ハードチーズでありながら柔らかい食感が特徴となっているチーズです。
味わいにクセがないチーズではありますが独特の香りも持っているので、慣れていない初心者は注意が必要です。しかし加熱するとクセがやわらぐので食べやすいチーズといえるでしょう。
ラクレットの美味しい食べ方
そのまま食べるよりも加熱する料理との相性が抜群です。ハイジ同様、溶かしてパンにのせても美味しいですし、ピザやグラタンのような料理に最適なのでぜひ試してみてください。
パルミジャーノ・レッジャーノ
イタリアチーズの王様と呼ばれ、日本でも大人気となっているハードチーズがパルミジャーノ・レッジャーノです。イタリアのパルマからエミリア・ロマーニャ地方が原産地となっていることが名前の由来となっています。
熟成期間が長いことによって水分が抜け、非常に硬いチーズとなっています。独特の豊かな香りと深いコクが特徴となっており、様々な料理のアクセントとして活躍する人気が高いハードチーズです。
パルミジャーノ・レッジャーノの美味しい食べ方
パンにのせたり細かくしてサラダやパスタにふりかけると、パルミジャーノ・レッジャーノの香りとコクを料理のアクセントとして加えることができます。リゾットに用いられることも多く、チーズが合う料理ならどんな料理に使用しても美味しく食べることができるチーズです。