セミハードチーズの種類と美味しい食べ方
初心者でも美味しく食べることができるチーズとして人気のあるセミハードチーズ。保存性が高く味が変わりづらいので、長い間美味しく食べることができるチーズとして非常に人気があるチーズの種類です。
一般的に親しまれている種類であるセミハードチーズの種類と美味しい食べ方について紹介していきます。
スポンサーリンク
セミハードチーズとは?
セミハードチーズはチーズを作る工程において、強めに圧力をかけることによって水分を38%~46%まで減らしたチーズです。水分を抜いている分、普通のチーズよりも比較的硬いのが特徴になっており、ナチュラルチーズの中でも保存性が高いのが魅力です。
ゴーダやマリボーなど、日本でも食べる機会の多い馴染みのあるチーズであり、初心者の人でも美味しく食べることができるクセのなさが特徴となっています。
熟成期間が長く、製造されてから3ヶ月~6ヶ月、長いセミハードチーズだと1年近く熟成させてから出荷されます。ほとんどのセミハードチーズは食べ頃になっているものが出荷されているので、すぐに美味しく食べることができます。
他のナチュラルチーズに比べて熟成がゆっくり進むタイプのチーズなので、長い間食べ頃の期間を保つことができます。以上の理由から一般家庭でも扱いやすく、料理に使えるバリエーションも豊富なのがセミハードチーズの魅力となっています。
セミハードチーズとハードチーズの違い
ゴーダやマリボーで有名なセミハードチーズと、チェダーやパルミジャーノ・レッジャーノで有名なハードチーズですがどんな違いがあるのかご存知ですか?
もちろん硬さの違いはありますが、厳密にいうと製造工程での圧力のかけ方に違いがあります。セミハードチーズは加熱せずに圧力を加えますが、ハードチーズは加熱して圧力をかけています。それによってハードチーズの方が、より水分を抜くことができるのでセミハードチーズより硬くなっています。
どう違うのか聞かれたら「硬さが違う」というのも正解ですが、「圧力をかける時に加熱しているかどうか」が厳密な違いになることを覚えておいて損はないでしょう。
セミハードチーズの種類について
個性的な味わいの青カビチーズは、硬さの分類ではセミハードチーズに分類されます。しかし熟成のさせ方が違うので、種類的にはブルーチーズとセミハードチーズは分けられています。
青カビを使って熟成させる青カビチーズ、青カビ以外の菌を使って熟成させるのがセミハードチーズと種類分けがされていることを頭に入れておけば、チーズ選びの時役に立つことでしょう。
セミハードチーズの用途
そのまま食べても十分美味しいチーズではありますが、いい意味でそこまで存在感がないチーズなので他の食材との相性が良いのがセミハードチーズの魅力です。
パスタやピザ、削ってサラダにふりかけたりソースに混ぜたりなどなど、非常に幅広い用途を持っているのがセミハードチーズの特徴となっています。
セミハードチーズの賞味期限
他のナチュラルチーズに比べて熟成がゆっくり進むタイプのチーズなので、開封後の賞味期限は1ヶ月前後が目安となります。保存性が高いチーズではありますが、保存する時にラップなどで包んで冷蔵庫に入れるようにしてください。
保存環境にもよるので、ある程度期間が経ったら味見して、変な匂いがしないかどうかなどで食べれるかどうか判断するのがいいでしょう。
セミハードチーズの種類
クセがなく幅広く親しまれているのがセミハードチーズです。そんなセミハードチーズも種類によってそれぞれ特徴があるので以下で紹介していきます。
など。
ゴーダ
世界中で親しまれているオランダを代表するチーズがゴーダです。もちろん日本でもポピュラーなチーズとして知られており、食べたことがある人も多いのではないでしょうか。
熟成が若いゴーダはまろかやでさっぱりとしており、熟成が進むにつれて香りとコクが増していく特徴があります。プロセスチーズの原料としてもよく使われるチーズです。
ゴーダの美味しい食べ方
食べやすい大きさに切り分けてそのまま食べてもいいですしサンドイッチに挟んでも美味しく食べることができます。他にはグラタンやピザ、サラダのトッピングなど非常に幅広く美味しく食べることができます。
マリボー
デンマークを代表するチーズのひとつがマリボーです。ゴーダと同様に、日本でも親しまれているチーズとして知っている人も多いのではないでしょうか。
軽い酸味とやわらかい風味があり、きめが粗く弾力のある口当たりが特徴となっています。マイルドで食べやすいので初心者に適したチーズとして幅広い人から人気があります。
マリボーの美味しい食べ方
ゴーダと同じく、そのまま食べたりカットしてサンドイッチに挟んだりと、幅広い食べ方ができます。その中でも特におすすめなのがチーズフォンデュです。マリボーは加熱するととろみが出て伸びるようになります。食材とよく絡まるようになるのでぜひ試してみてください。
フォンティナ
夏の間、アルプスの山で放牧を行って取れたミルクを原料にした「山のチーズ」として知られるのがフォンティナです。古くから山岳地帯の冬の時期の保存食として食べられてきました。
なめらかな口当たりとナッツ系の香ばしい風味、濃厚な甘みが特徴となっています。加熱するとより一層まろやかな味わいになります。
フォンティナの美味しい食べ方
ぜひ紹介したいのがイタリア版のチーズフォンデュとも呼ばれる「フォンデュータ」です。フォンティナに牛乳とバター、卵黄を一緒に溶かした料理で、冬の北イタリアの定番料理として知られています。いつものチーズフォンデュとはまた違った魅力のある料理なのでぜひ試してみてください。
サン・ネクテール
フランス・オーヴァルニュ地方で生産され、サン・ネクテール元帥がルイ14世に献上したことで有名になったチーズがサン・ネクテールです。セミハードチーズではありますが、熟成期間中に塩水で洗う工程があるので、ウォッシュチーズの側面も持ったチーズです。
口当たりがクリーミーでナッツ系の風味が特徴となっており、どことなく素朴な空気を感じることができる家庭的な味がサン・ネクテールの魅力となっています。
サン・ネクテールの美味しい食べ方
そのまま食べる場合はしっかりと常温に戻すことによって、サン・ネクテールの香りを楽しむことができます。パンやサンドイッチと一緒に食べても美味しいですし、ピザやグラタンなど料理に入れる食べ方もおすすめです。