香ばしい!おすすめのごま油と特徴や美味しい食べ方

ごま油の香りが好きで調理に利用する機会が多いという人も多いと思います。香ばしいごま油の香りは、それだけで食欲をそそりますよね。今回は、ごま油の原材料や製造方法などごま油の特徴から、おすすめのごま油そして美味しい食べ方など、幅広い料理に使用することのできるごま油についてたっぷりと紹介していきたいと思います。
ごま油の種類によって使用するべき料理にも違いがあることを理解して、今よりも美味しくごま油を使うことができること間違いありませんので、是非参考にしてみてくださいね。
スポンサーリンク
ごま油とは?
ごま油は、中華料理を中心に様々な料理に使用されています。主に調理の仕上げの風味づけとして使われたり、和え物やドレッシングとして使用されることも多く、香ばしいごまの香りが特徴です。
ごま油の最大の特徴であるごまの独特な風味は、原材料となるごまをどの温度でどの程度の時間煎るのかによって違いがあったり、煎られたごまをどのように抽出し、どのくらいの量のごまを使用したかによって「純正ごま油」または「調合ごま油」と種類分けされます。
また、ごまを煎る作業をあえて行わずに作られる「太白油」と言われるごま油もあります。ごま油に使用されるごまは、ごまの種子の部分を使用しています。そして原料となるごまのほとんどは外国から輸入されています。
輸入先は、ナイジュリアやタンザニアなどの熱帯地域です。ごま油が作られる時に、粒の大きさと重さがしっかりある質の良いものを選別した後に、火を使用してごまを煎ります。この煎る作業の違いで、ごま油は種類分けされていきます。
煎られたごま油は、圧力をかけられ油が抽出されていきます。より精度を高めるためにろ過がしっかり行われます。ろ過が行われた後、静置することでオリが沈殿されていき熟成していきます。私たちが手にすることのできるごま油は、品質検査に合格したもので、良質で風味が良いものなので安心して使用することができます。
えごま油とは別物
ごま油以外にも「えごま油」という油もありますが、同じごまという名前がつくことからごまの種類が違うだけで「ごま油の一種なのでは?」と思っている人もいるかもしれません。しかし、えごま油はごま油と全く種類の違う油です。
えごま油は、えごまと呼ばれるシソ科の植物の種子を原料して作られている油です。シソ科の植物の種子ということもあり、独特の味とクセのある風味が特徴となっているので好みが分かれる油です。ただし、えごま油は、健康効果の高い油として注目されている油のため、最近では健康のためにと利用する人も増えてきています。
えごま油には、必須脂肪酸のアルファリノレン酸が多く含まれています。このアルファリノレン酸は、私たち人間にとって大切な脂肪酸で、コレステロールを低下し血液をキレイにする効果があったり、認知症やガンの予防効果があるなど健康はもちろん、ダイエットやアンチエイジングにも効果があると言われています。
そのためキレイになりたいという人や健康意識の高い人が使い始めていています。このアルファリノレン酸は、私たちに必要な成分でありながら、私たちの体内で作ることができない成分のため意識的に摂取する必要があります。
しかし油と呼ばれているのにも関わらず、えごま油は、熱に弱い油のため、ドレッシングなど加熱する調理法ではない方法で摂ることが大切です。えごま油は火を使用する炒めものや揚げ物には適さない油です。
えごま油もごま油と同様に、健康に良いからと過剰に摂取するのは逆効果と言われている油で、えごま油は1日2g(小さじ1杯程度)が適量と言われています。えごま油の過剰摂取は前立腺がんを発症させるリスクを高めてしまうと欧米の研究でわかっています。
ごま油の特徴
ごま油は、ごまの独特な風味と色に特徴があります。この風味と色は、ごま油の種類によって違いがあり同じごま油でも呼ばれ方に違いがあります。ごま油として圧搾を行う前に行われるごまを煎る時の作業時間が長ければ長いほどごま油の色は濃くなり、ごま油特有の香りも強まっていきます。
そしてごま油には、健康に良い栄養成分がたっぷりと配合されています。どんな成分が配合されているのかというと、抗酸化作用を強く持つセサミン、血圧を下げる作用などがあるリノール酸、血液をさらさらにする効果のあるα-リノレン酸、そしてアンチエイジング効果が抜群のビタミンEと豊富です。
ただし、ごま油はカロリーが高いので健康に良い栄養成分がたっぷり配合していても摂り過ぎはよくありません。ここからはさらに詳しくごま油の種類や効果・効能などについて見ていきましょう。
種類
ごま油は、油を抽出させる圧搾という作業工程の前に行われるごまを煎るという作業によって種類が分けられています。どの温度で、どのくらいの時間ごまを煎る作業が行われるのかによって、ごま油の風味や色に違いが現れます。
そしてその種類は大きく3つに分けられているので、この3つに分けられているごま油の種類について説明していきたいと思います。
焙煎ごま油
焙煎ごま油の色は、濃い茶褐色をしています。そしてごま独特の香りがとても強いです。焙煎ごま油は、ごまの種子を高温でしっかりと時間をかけて深入りすることで作られます。焙煎ごま油は、他の種類のごま油と比べると香りが強いので濃い味付けが特徴の中華料理や韓国料理に使用するとごま油の特徴を最大限に発揮させることができます。
この他にも納豆のタレとして使用するのも美味しいですし、冷奴などにかける調味料のひとつとして使用しても美味しいです。日本でごま油と言えば、この焙煎ごま油が一般的で多くの家庭でも使用されている種類のごま油です。
価格的にもリーズナブルで利用しやすいのでごま油を健康や美容のために食生活の中に取り入れたいという時にピッタリです。
低温焙煎ごま油
低温焙煎ごま油は、琥珀色でキレイな透明感のある油です。風味はごまというよりは、甘く香ばしいナッツに似た雰囲気の香りです。低温焙煎ごま油は、低温で焙煎したごまの種子を使用して作られます。
香りはしっかりとついていますが、味に独特なクセがないので火を使用せずにごま油を使用したいサラダやマリネなどの調理に使用しても抵抗なくオリーブオイルを使用するような感覚で美味しく使用することができます。
もちろん焙煎ごま油のように火を使用する様々な料理にも使用することができます。価格的には、焙煎ごま油よりも少し高めです。この値段の違いは、低温でじっくりと焙煎して作られるため、焙煎ごま油を作るよりも時間がかかるからというのが理由となっています。
太白ごま油
太白ごま油は、他の一般的なごま油と比べると色がなく、旨味がしっかりあるごま油です。太白ごま油は、原料のごまの種子を焙煎せずに、そのままの状態で圧搾して作っているので、焙煎したものとは原料は同じでも完成したごま油はまったく違うものとなっています。
旨味があってもクセはないので、炒めものなどに使用するサラダ油の感覚でどんな料理にも使用することができます。太白ごま油は、他のごま油と違い、料理に使用する以外にも、うがいやマッサージなどに活用している人も多く、安全性はとても高いです。
白ごま油と言われている商品の中には、ごくわずかに焙煎しているものもあるため、太白ごま油を選ぶ時は、焙煎方法を確認して、完全に焙煎されていないものを選ぶことが大切です。
効果・効能
ごま油の効果・効能は、主に若返りなどのアンチエイジング効果や生活習慣病などの予防や改善効果がある成分がたっぷりと配合されています。どんな成分が配合されているのかについて、メインとなる4種類を中心に紹介していきたいと思います。
ゴマリグナン
ゴマリグナンは、抗酸化作用が強い成分です。同じ成分で有名なものにセサミンがあります。抗酸化作用によって、生活習慣病の原因ともなる悪玉コレステロールや活性酸素の増殖を抑え、これらの影響によって起こる脳出血障害や動脈硬化などを起こさず改善させる効果があります。
また、意識的にごま油を摂ることで肝機能を高めることができるとも言われています。このゴマリグナンは、特に白ごま油という種類のごま油に多く配合されています。
ビタミンE
抗酸化作用の強いビタミンEもごま油にはたっぷり配合されています。この抗酸化作用の強さは、血液の循環を良くすることができ、血行障害や冷え性、肩こりなどに効果があります。
また、血液の流れが良くなることで、体の細胞が活性化し、加齢によるシミやシワを防ぎ改善させる効果があることから「若返りのビタミン」とも呼ばれています。この他にもむくみの症状を改善する効果や、女性ホルモンの代謝を促す効果があるため月経不順や更年期障害の緩和にも効果を発揮します。
ビタミンEの効果は、様々な研究の中で、前立腺がんや胃がんの予防にも効果があると言われているので、美容・健康のあらゆる面で効果を得ることのできる成分です。
セレン
ガンの発生を減らす作用があることで有名なセレンは、体の中に発生する活性酸素を新しく作らせないような効果があります。活性酸素が体内で増えないため、老化防止や動脈硬化の予防などの効果があります。
セレンはビタミンEと一緒に摂ることでさらに高い効果をえることができる成分なので、セレンとビタミンEの両方が含まれているごま油は、その効果を最大限に発揮させることができます。ただし、セレンの過剰摂取は逆効果になってしまうので、ほどほどの摂取が大切です。
リノール酸、リノレン酸
不飽和脂肪酸の一種であるリノール酸、リノレン酸は、血液の中に蓄積されていくコレステロールに働きかけ減らすことができます。コレステロールに働きかけることで、動脈効果などの生活習慣病に効果があり、肥満を気にしている人にも効果がある成分がごま油には、たっぷりと配合されています。
ごま油を意識して摂ることで、知らずしらずのうちに血液をサラサラにさせることができる成分です。
ミネラル類
ごま油には、ミネラル類もたっぷりと配合されています。成分的にはカルシウムやリン、クロム、鉄分が主なもので、骨を強化させる効果があることで有名なカルシウムに、プラスしてリンも骨を強化させることができると言われています。
クロムは血糖値を下げる効果があるため生活習慣病などの成人病の予防に、鉄分は貧血の防止と思いがちですが、実は体の中の酸素をスムーズに循環させるのにとても重要な成分です。これらの成分がごま油を摂ることで自然な形で摂取することができるので、健康や美容はもちろんダイエットにも効果があります。
ごま油の美味しい食べ方・使い方
ごま油といえば、料理の仕上げの風味づけとして使用する一般的な使用方法以外にも、様々な使い方や食べ方があります。ごま油の美味しい食べ方や使い方についていくつかオススメしたいものを紹介します。
きゅうりの即席漬け
塩もみした状態のきゅうりとごま油、醤油をビニール袋に入れて馴染ませ、冷蔵庫で2~3時間放置するだけで、きゅうりのごま醤油味の即席漬けができあがります。ごま油の香りがとても美味しいです。
生野菜のドレッシング
生野菜にごま油とお醤油をかけるだけで、中華と和風の中間くらいのサラダドレッシングが完成!特に食感がいまいちな千切りしたキャベツにごま油をかけて少し放置しておくとバサバサしたキャベツから食べやすいシャキッとしたキャベツに変わるのでオススメです。
たこやイカのお刺身にごま油と塩を和える
たこやイカのお刺身をぶつ切りにしたものに好みの量のごま油と塩を和えるとカルパッチョ風の一品ものに大変身。塩以外にも、塩コショウ、お醤油でも美味しく食べることができます。
野菜炒め
豚肉と残り物の野菜でパパっと作る野菜炒めの仕上げにごま油をささっとかけると残り物で作った野菜炒めが、ごま油の風味でワンラックアップした野菜炒めに大変身します。
注意点
ごま油には健康や美容に良い成分がたっぷりと配合されています。しかし健康や美容に良いからと過剰に摂るのはあまりオススメできません。ごま油の1日の摂取量は、小さじのスプーンに1~2杯程度が最適です。
ゴマ油は、健康に良くても油ということに変わりはありません。そのため過剰に摂るとやはり肥満の原因になってしまいます。また、ごま油に含まれているリノール酸は、適量の摂取ではとても大切な成分ですが、摂り過ぎてしまうと、体の中に必要不可欠な善玉コレステロールの数を減らしてしまいます。
それ以外にも発がん率が上がってしまったり、アレルギー反応を起こす人も少なくありません。特にごまはアレルギーを起こす人が多い原因のひとつとなっているので、アレルギー体質の人や、お子さん、妊婦さんなどは注意が必要です。
おすすめのごま油ランキング:TOP5
ここからは、今人気でおすすめのごま油を5種類に厳選してランキングにしてみました。ごま油はどれも同じと思っているかもしれませんが、実はメーカーや商品によって風味や味などに大きな違いがありますので、どんな料理に使用するのかなど使用用途と自分の好みにピッタリマッチしたごま油をぜひ見つけてみてくださいね。
第1位:マルホン / 太白ごま油 450g
現在の価格はコチラ |
原料となるごまの種子を精選し、生のまま煎らずに使用して作られたごま油です。無色透明でごま油独特の香りも限りなく抑えられているので、どんな料理に使用しても料理の素材の味を邪魔することなく、料理の素材本来のおいしさを引き出すことができる油です。
ごま油としての個性を発揮するものではなく、脇役として普段安心して使うことができるごま油です。様々なお料理への使用はもちろん、シフォンケーキなどのおやつに使用しても違和感なく使うことができます。
第2位:九鬼 / 太白純正胡麻油 340g
現在の価格はコチラ |
良質なごまを厳選した後、煎らずに低温で圧搾して抽出されたごま油です。とても上品な香りと味のあるごま油は、オリーブオイルに似ています。ごま油独特の香りや味ではないごま油ということから、揚げ物や天ぷらの揚げ油としてはもちろん、きんぴらごぼうや和え物、サラダなどのドレッシングとして使うことができます。
食事の調理に使用する以外にもケーキを作成する際の油脂のひとつとして使用することができます。幅広い使い方のできるごま油です。
第3位:かどや / 金印純正ごま油 400g
現在の価格はコチラ |
ごま油といえば「かどや」という程、一般家庭で使用するごま油としてポピュラーな商品です。原料であるごまの種子は良質なものを使用し、程よい状態まで煎ることで香ばしく仕上がります。
仕上がった原料のごまを元に作られたごま油は、キレイな色のごま油として完成します。和食や中華、エスニック料理を始め、家庭料理にも多く使用されているごま油です。
第4位:九鬼 / ヤマシチ純正胡麻油 340g
現在の価格はコチラ |
厳選して選ばれた良質なごまを煎り、圧搾法という方法で抽出されたごま油です。商品名であるヤマシチは、屋号から命名され、九鬼で作られるごま油の中でも逸品として高い評価を得ているごま油です。風味がまろやかなので和食にも違和感なく使用することができます。
天ぷらなどの揚げ物はもちろん、日本食の代表的なメニューであるきんぴらごぼうや和え物にもピッタリです。ドレッシングとして醤油などと組み合わせて食べるのもとても美味しいです。
第5位:竹本油脂 マルホン / 太香胡麻油 300g
現在の価格はコチラ |
原料であるごまの種子を厳選し、軽く煎った後に圧搾法で作られたごま油です。風味がとてもおだやかで優しいので、調味料のひとつとして使うだけじゃなく、豆腐の冷奴やお味噌汁にさっと振りかけるとまたいつもと違った味わいとなり美味しいと評判です。
比較的どんな料理にも邪魔することなく美味しさを高めてくれるごま油としてひとつはキープしておきたいごま油です。