ラズベリーリーフティーの成分や効果効能
ラズベリーリーフティーは「妊婦(安産)のハーブ」と呼ばれています。ではなぜそのように呼ばれるのでしょうか。ここではラズベリーリーフティーの特徴、成分、効能、だけでなく、飲み方や注意点、ブレンドに至るまでご案内させていただきます。
それぞれのハーブの個性を知ることでハーブティーをより楽しむことができます。これを読めばきっとあなたもラズベリーリーフティーについて詳しくなれるでしょう。
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ラズベリーリーフティーの特徴
ラズベリーリーフティーとはその名の通り、ラズベリーの葉を乾燥させたもので、花がつく前のやわらかい新芽から作られます。また、ヨーロッパでは古くから家庭薬として飲まれている歴史あるハーブです。
飲み口はクセが少なく、少し甘い香りがあります。飲みやすいため普段の食生活に取り入れやすく、ラズベリーリーフ単体はもちろん、他のハーブとのブレンドも可能です。
ラズベリーリーフティーの成分と効果効能
ラズベリーリーフは、「妊婦(安産)のハーブ」と呼ばれ、飲むことで出産の負担を軽くし、産後では母乳の栄養価を高め、母体の回復を促すとされています。それでは成分と効能について詳しく見ていきましょう。
成分
- ポリフェノール
- フラガリン
- タンニン
- ビタミン
- ミネラル
効果と効能
- 出産、産後の負担軽減
- 母乳の栄養価を高める
- 生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減
- 下痢止め
出産、産後の負担軽減効果
この効能はラズベリーリーフティーの収れん(斂)作用と呼ばれるものと子宮の筋肉収縮を正常に保つ作用※によるとされています。収れん作用とは収縮させる、縮める働きを示します。
この作用によって子宮周囲の筋肉が収縮し、以下の効能が期待できるとされています。
- 分娩時間の短縮(子宮周辺の筋力を強化)
- 分娩時の出血を抑える
- 産後の子宮を回復させる
※子宮の筋肉収縮を正常に保つ、調節する効能はフラガリンによる可能性が最も高いと言われていますが、残念ながらその仕組みは証明されておりません。
母乳の栄養価を高める効果
ラズベリーリーフティーにはビタミンやミネラル(カルシウム、鉄分、マンガン、ビタミンCなど)が他のハーブと比較しても多く含まれていると言われており、これにより母乳の栄養価を高めるとされています。
生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減効果
生理痛やPMSの症状軽減効果は上記に示した子宮の筋肉収縮を正常に保つ、調節する効果によるものとされています。これらの症状はストレスによって症状が悪化する傾向があります。
そのため、ラズベリーリーフティーを飲むことによって、癒しの時間を作り、ストレスを軽減させるとともに、症状を軽減することができるでしょう。
下痢止めの効果
この効能はタンニンの収れん作用によるものと考えられます。
作用は穏やかです。タンニンは腸内のタンパク質と結合することで、腸内に不溶の沈殿物をつくり、保護膜となり。これにより炎症が静まり、腸内の壁への刺激も緩和、腸のぜん動運動が抑えられることで下痢止めにつながります。
ラズベリーリーフティーを飲む際の注意点
ハーブによっては薬の作用に影響を与えるものもあるようです。常備薬がある方、不安がある方は医師や薬剤師に相談すると良いでしょう。
ハーブは薬ではありませんので医師から処方された薬の代わりに使用することはできません。また、そのメカニズムについても解明されていない部分が多いというのが現状です。ですが、古くからその効能が認められ、飲まれ続けているという事実は変わりません。効能についての理解した上でハーブティーの良さを楽しみましょう。
母体と繋がる赤ちゃんは母体の影響を受けやすいことは当然のこと、ラズベリーリーフティーをはじめハーブティーを飲むことでふっと一息つき、精神的に穏やかになることは赤ちゃんにとっても良い事でしょう。
妊娠中にラズベリーリーフティーを飲む際の注意点
妊婦の方がラズベリーリーフティーを飲むにあたり、大切な注意点があります。それは、時期と量です。
時期
妊娠初期(3ヶ月未満)は避け、妊娠8ヶ月後※から飲みましょう。
※諸説あり、妊娠3ヶ月以降から飲み始めることを推奨している見解もあります。ここではより安全性が高い妊娠8ヶ月後から、と表記しています。
量
妊娠8ヶ月以降は1日に2~3杯程度にしましょう。
ラズベリーリーフティーの効能である出産の負担軽減は子宮の筋肉の収縮を助けることで分娩時間を短縮するとされています。収縮させる働きが妊娠初期に加わると子宮痙攣を引き起こす可能性があります。
そのため、妊娠初期に飲むことは控えたほうが良いでしょう。また量に関しても、過剰に摂取すると同様の症状を引き起こす可能性があるため、安産のために良いと言っても適量を守って飲むことが大切です。
ラズベリーリーフティーの上手な入れ方
- 用意するもの
- ティーポットや急須(蓋ができるもの)
- 茶こし(ティーポットについている場合、ティーバッグを使う場合は不要)
- ティーカップ
- お湯 150~180cc (1杯分)
- ラズベリーリーフ ティースプーン山盛り1杯:1~2g (1杯分)
※お湯とリーフの量は目安です。
- 入れ方
- お湯を沸かす
- ティーポット(急須)とティーカップにお湯を注ぎ、温まったらお湯を捨てる(ティーカップのお湯はそのまま)
- ティーポットにハーブを入れる
- お湯(95℃以上)※をティーポットに入れ、蓋をして3~5分蒸らす
- ティーポットを水平にしたまま軽く回し、濃さを均一にする
- ティーカップのお湯を捨ててティーを注ぐ
※ハーブの成分をしっかり抽出するために必ず沸騰したお湯を使用してください。
※ティーバッグを使用する際はメーカーによってハーブの量が異なる為、表示を確認してからいれてください。
もし、おいしいと感じられない場合は、ハーブの量を加減したり蒸らし時間を調整し、自分好みの味や濃さにしても良いでしょう。
ラズベリーリーフティーの上手な飲み方
通常時は1日1~2杯、安産のために飲む場合は妊娠8ヶ月以降、1日2~3杯を目安に。生理痛軽減の為に飲む場合は生理前に1日3杯を目安に飲むと良いでしょう。
ラズベリーリーフティーとのブレンドに相性の良いハーブ
ラズベリーリーフティーと相性の良いハーブとしてはローズヒップ・ハイビスカス・ネトルがあげられます。
妊娠後期向けのブレンド例としては、ラズベリーリーフ、ローズヒップ、ルイボスが1:1:1です。ブレンドする際は目的に応じたハーブの中から数種類(3種類程度)選び、口当たりの良くなるハーブ(カモミールやハイビスカス、レモングラス、ローズヒップなど)を合わせてブレンドすると良いでしょう。
またブレンドする際はハーブのサイズによってムラができてしまうのでよく混ぜるか、同じ細かさにすると良いでしょう。
ブレンドするほど色々ハーブを揃えることは難しい場合、目的別にブレンドされたハーブティーが販売されていますのでそちらをおすすめします。下記に紹介させていただきますので参考までにご覧下さい。
おすすめのラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティー(100%)
ラズベリーリーフティーの良さを取り入れるためにはまずは100%のものを、そして有機栽培のものを選ぶと良いでしょう。下記の商品はどちらも有機栽培のものとなっております。
AMOMA/ ラズベリーリーフティー
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ティーバッグタイプ30個入り。オーガニックのラズベリーリーフティー100%です。妊婦の方向けの商品に特化したブランドの商品です。
生活の木/ 有機ラズベリーリーフ
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ティーバッグタイプ100個入り。容量が多い分コストパフォーマンスが良いです。こちらもオーガニックのラズベリーリーフティー100%です。同社には7g入の少量のものからティーバッグタイプまで様々な商品があります。
ブレンドティー
ブレンドティーは目的に合わせて相性の良いハーブが組み合わせられているため、手軽に飲むことができる点がポイントです。参考までに妊婦の方向けのブレンドを2つ(マタニティーブレンド、ミルクスルーブレンド)と女性のホルモンバランスを整えるものを紹介させていただきます。
AMOMA/ マタニティブレンド
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ティーバッグタイプ30個入り。妊婦の方にお勧めのハーブ8種類がブレンドされたハーブティーです。
AMOMA/ ミルクスルーブレンド
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ティーバッグタイプ30個入り。母乳つまりを解消するハーブティーです。甘いものや油分のあるものを食べると母乳が出にくくなることがありますが、この商品はそういった症状を軽減してくれます。
BLISSTIA / ウーマンズサイクルサポート
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30g入り。女性のホルモンバランスを整えるためのハーブが6種類ブレンドされています。30g15杯分と100g50杯分のタイプがあります。また同社ではティーバッグタイプ10個入り、30個入りのタイプもあります。