ルイボスティーの成分や効果効能
ルイボスティーは「奇跡の健康茶」「不老長寿のお茶」と言われる程、体に良いハーブティーとされています。ここではルイボスティーの特徴、成分、効能、だけでなく、入れ方、飲み方、選び方に至るまでご案内させていただきます。
それぞれのハーブの個性を知ることでハーブティーをより楽しむことができます。これを読めばきっとあなたもルイボスティーについて詳しくなれるでしょう。
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ルイボスティーの特徴
ルイボスティーはルイボスというマメ科の植物の葉を乾燥させて作られたハーブティーです。ルイボスは特殊な植物であり、南アフリカの限られてた地域(乾燥していて30℃以上の気温差がある厳しい気候)でしか育ちません。そのため、世界中で飲まれているルイボスティーは全てその地域でとれたハーブとなります。
またルイボスティーは栄養素が豊富なうえノンカフェインかつ低タンニンと、子供から妊婦の方にも良いハーブティーです。飲み口にクセはありませんが、独特の香りがあります。
ルイボスティーの成分と効果効能
ルイボスティーが「奇跡の健康茶」と呼ばれる理由はアレルギー症状の緩和や抗がん作用に繋がるアンチエイジングをはじめ、様々な効能があると言われていることに加え、ビタミン、ミネラルを豊富に含むことにあります。それでは成分と効能について詳しく見ていきましょう。
成分
- ポリフェノール
- ケルセチン
- ルチン
- ルテリオン
- オリエンチン
- イソオリエンチン
- クリソエリオール
- アスパラチン
- イソビテキシン
- ビテキシン
- ビタミン
- ミネラル
ルイボスティーは多数のポリフェノールそしてビタミン、ミネラルを豊富に含みます。また、ポリフェノールの一種であるアスパラチンは植物の中でルイボスにのみ含まれる成分となっています。
効果と効能
- アレルギー症状の緩和
- アンチエイジング
- 妊娠から子育てまでをサポート
- 便秘改善
- その他
アレルギー症状の緩和
この効能はルイボスティーに含まれるポリフェノール類のケルセチン、イソオリエンチン、クリソエリオール(ヒスタミン※抑制)とルテリオン(ヒスタミン及びロイコトリエン※抑制)のアレルギー症状の原因物質を抑制する作用(抗炎症作用)によるとされています。また、ティーとして飲むことの他に、アトピーなどの皮膚のアレルギー症状に対してはルイボスティーを湯船に入れて入浴する方法が良いとされています。
※ヒスタミン、ロイコトリエンはアレルギー症状を引き起こす原因物質です。
アンチエイジング
この効能はケルセチン、ルチン、ルテリオン、オリエンチン、アスパラチンによるものとされています。これらの物質は体内の活性酸素を除去(抗酸化作用)します。
活性酸素は不安定な状態(反応性の高い)の酸素類のことで他の物質とくっつくことで相手を酸化、時には細胞を溶かしてしまいます。細菌や異物の除去には必要な働きを持ちますが、必要以上の活性酸素は体内の細胞を傷つけ、がんをはじめ様々な病気の原因となります。
ルイボスティーを飲むことで活性酸素が除去、体内の老化が防止され、アンチエイジングにつながると言われています。
妊娠から子育てまでをサポート
ルイボスティーはノンカフェインであり、低タンニンのため妊婦の方も量や時期を気にせず飲むことができるとされています。またルイボスティーに含まれる豊富なビタミンやミネラル(カルシウム、鉄、マンガン、カリウム、亜鉛など)は妊娠中不足しがちな栄養素を補い、産後では母乳を作るために必要な栄養素補給をしつつ水分補給ができます。
※タンニンの収れん作用には子宮周辺の筋肉を締める働きがあることから、妊娠初期での摂取は危険視されています。ただし妊娠後期の摂取は出産を助けるとされており、妊婦の方がタンニンを含む飲み物をとる場合、時期に注意が必要です。
便秘改善
便秘改善には抗酸化作用をもつ成分が関係しています。便秘の原因は多々ありますが、ここでは腸内細菌(善玉菌、悪玉菌、日和見菌)のバランスの崩れからくるものに対して作用するとされています。バランスが崩れると悪玉菌増加、日和見菌が悪玉に転じ、活性酸素が大量に発生、便秘の原因となります。
ルイボスティーを飲むことで活性酸素を除去(抗酸化作用)、腸内環境を整えることで便秘解消が期待されます。
その他
その他の効能としては鎮静作用、安眠作用、むくみ改善、糖尿病予防、メタボリックシンドローム予防、抜け毛予防、加齢臭をなくす、妊活良いなど、多岐にわたります。
糖尿病予防、メタボリックシンドローム予防はルイボス特有の成分アスパラチンに、鎮静作用はビテキシン、イソビテキシンによるものと言われています。しかしながらそのメカニズムは未だわかっておりません。
ルイボスティーを飲む際の注意点
ルイボスティーは安全なハーブとされ飲み方についての注意事項は特にありません。しかしながら、ハーブは薬ではありませんので医師から処方された薬の代わりに使用することはできません。上記の効能についても即効性があるとは言えず、メカニズムについても解明されていない部分が多いというのが現状です。
ですが、古くからその効能が認められ、飲まれ続けているという事実は変わりません。効能についての理解した上でハーブティーの良さを楽しみましょう。
また、様々な効能は継続して飲むことで得られるとされています。日常的に飲むためにはルイボスティーを美味しく入れて、時にはアレンジをしながら取り入れるとよいでしょう。
ルイボスティーの上手な入れ方
ルイボスティーはホット、アイス両方楽しめますが、より効果的にその成分を抽出するためのポイントがあります。それは茶葉をよく煮出すことです。それではその詳細をご案内させていただきます。
ホットティー(煮出す)
- 用意するもの
- 鍋(もしくはやかん)
- 茶こし(ティーバッグを使う場合は不要)
- お湯 1リットル
- ハーブ 大さじ1:約5g ※
- 入れ方
鍋に水1リットルとハーブ大さじ1、もしくはティーバッグを入れて火にかける。10分ほど煮出す。ティーバッグでない場合茶こしを使って注ぎましょう。
ルイボスティーの成分を十分抽出するために10分程度煮出してください。タンニンをあまり含まないため、長時間煮出しても渋みが出ることがありません。
ホットティー(ポット)
- 用意するもの
- ティーポットや急須(蓋ができるもの)
- 茶こし(ティーポットについている場合、ティーバッグを使う場合は不要)
- ティーカップ
- お湯 150~180cc (1杯分)
- ハーブ ティースプーン山盛り1杯:2g (1杯分) ※
- 入れ方
- お湯を沸かす
- ティーポット(急須)とティーカップにお湯を注ぎ、温まったらお湯を捨てる(ティーカップのお湯はそのまま)
- ティーポットにハーブを入れる
- お湯(95℃以上)をティーポットに入れ、蓋をして約2分蒸らす
- ティーポットを水平にしたまま軽く回し、濃さを均一にする
- ティーカップのお湯を捨ててティーを注ぐ
煮出す方法がより良いとされていますが、ティーポットで入れるタイプの商品も多く出ており、手軽に楽しむことができます。
アイスティー(水出し)
- 用意するもの
- 蓋のできる容器
- 茶こし(容器についている場合、ティーバッグを使う場合は不要)
- 水(常温) 1リットル
- ハーブ 大さじ1:約5g ※
- 入れ方
容器にをハーブを大さじ1と水(常温)1リットルを入れ常温でおきます。抽出時間の目安は8時間です。ティーバッグでない場合茶こしを使って注ぎましょう。
※お湯とリーフの量は目安です。ティーバッグを使用する際はメーカーによってハーブの量が異なる為、購入した商品の記載に従ってください。
ルイボスティーの上手な飲み方
身体に優しいハーブなので特に飲む量に決まりはなく、飲むタイミングも選びませんが、1日2~3杯を目安にすると良いでしょう。
飲み方のアレンジ方法としてはミルクティーが有名です。ルイボスティーを入れたら、好きな量のミルクと砂糖を入れるだけ。ミルクがルイボスティーの独特な香りを和らげてくれるため、香りが苦手な方にも良いでしょう。
割合は好みですが、ルイボスティー7割、ミルク3割程度からお試し下さい。また、オレンジとの相性も良いのでオレンジジュースと割る(オレンジジュース6割ルイボスティー4割)飲み方や、フレッシュのオレンジと氷(アイスティー500mlにオレンジ果肉2個分、氷)をあわせると見た目にも華やかでよいでしょう。
ルイボスティーとのブレンドに相性の良いハーブ
ルイボスティーと相性の良いハーブ例をとしては肌荒れ改善にカモミールやローズヒップ、花粉症の症状改善にエキナセアがあげられます。ですが、ブレンドすることでメリットの1つである低タンニンという要素がなくなることもあるため、ルイボスのみで飲むことをおすすめします。
おすすめのルイボスティー
日本で販売されるルイボスティーは主に2つのランク、スーパーグレードとスタンダードのものとされています。選ぶ際はスーパーグレード(有機)のものが最も良いとされており、当然ではありますが、できるかぎり新鮮なものが良いでしょう。
その理由はルイボスの成分が時間経過とともに損なわれるとされているためです。
ティーライフ / ルイボスティー
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ティーバッグタイプ100個入り。オーガニックのルイボスティー100%です。ティーバッグタイプですが成分が十分抽出されるよう作られています。同社の商品にはこの他に煮出し用やローズヒップなどとのブレンドティーなどの扱いもあります。
京都セレクトショップ / ルイボスティー
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オーガニックのルイボスティーです。茶葉100g入りのものとティーバッグ30個入のタイプがあります。ティーバッグタイプの方が手軽ですが、茶葉タイプの方がお得です。
AMOMA / グリーンルイボスティー
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こちらは少し変わった無醗酵タイプのオーガニックルイボスティーです。色は名前のとおり緑、含まれる栄養素の種類は変わりませんが、醗酵タイプのものよりもポリフェノール類が豊富と言われています。