フレッシュ?ドライ?ハーブティーの種類
一口にハーブティーと言っても、さまざまな種類が存在しています。大きく分けても「フレッシュハーブ」と「ドライハーブ」があります。今回は種類の違いとハーブティーにする際のその抽出方法や注意点などを細かくご紹介していきたいと思います。
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フレッシュハーブとドライハーブの違い
まずは前置きでも挙げた2種「フレッシュハーブ」と「ドライハーブ」についての説明をしていきます。この2つの違いを知ることで、用途や効果的な使い方を理解していただけるはずです。
フレッシュハーブとは、フレッシュの名の通り瑞々しく生き生きとした新鮮な状態のままの花弁や葉、茎などを茶葉のことを指します。自家製のハーブなどは積み立てで使用することが多いと思います。またフルーツなどと同様に新鮮な状態で販売することが可能なものをいいます。
ドライハーブとは、乾燥させた花弁や葉、茎などを用いた茶葉の事を指します。ポピュラーなイメージはこちらだと思います。長期の保存(消費期限はおよそ1年)もしやすく、デパートやスーパーなどで販売されている最もメジャーな茶葉がこちらです。
この2種を比べてみると、薬効を期待しているのであれば極限まで水分を絞ったドライハーブがオススメです。その効果はフレッシュハーブのおよそ3倍といわれています。
ではフレッシュハーブはハーブティーに向いていないかと言うとそういうわけではありません。ドライハーブが効能が3倍ほどと言われているだけで、フレッシュハーブでもドライハーブと比べると少なくなってしまいますが、効果は期待できます。
その代わりフレッシュハーブは新鮮なので見た目が瑞々しく、香りも強いままです。そこから、見た目や香りを楽しみたいならフレュシュハーブティー、優れた薬効を得たいのであればドライハーブティーを飲んでいただくといいです。
抽出方法で違うハーブティーの種類
さてこれだけの違いがあるハーブティーですが、さらに3種類の違いがあり、使用方法もそれぞれ違います。
その3種とは「リーフタイプ」、「バッグタイプ」、「ハーブチンキ」になります。続いてその3種の抽出方法などをご紹介させていただきます。
リーフタイプの特徴
リーフタイプは文字通り、葉や花、実や根の状態で使うタイプです。フレッシュハーブティーもドライハーブティーもこの方法で入れるのが最も主流です。ただ淹れる時に少々時間がかかるのでその手間はあらかじめかんがえて淹れなければいけません。
ドライハーブティーの淹れ方は、
- 温めたティーポット(約450cc)にハーブをティースプーンで2~3杯(6~8g)を入れます。
- 先ほどのティーポットに熱湯を注ぎ蓋をします。
- 葉や花は3分、実や根は5分を目安に蒸らします。
- あらかじめ温めておいたティーカップにゆっくり注ぎ込みます。
となります。
これに対しフレッシュハーブは少々淹れ方が違います。フレッシュハーブティーは
- フレッシュハーブをしっかり洗浄し、水気を切っておきます。
- ティーポッドとティーカップにお湯を注いで、温まったらお湯を捨てます。
- フレッシュハーブを掌に乗せ、パンッと軽く叩いてからティーポットの中へ入れます。
- 沸かしたお湯を静かにティーポットに注いでから蓋をし、3~5分ほど蒸らします。
- ティーカップに注ぐ前に、2~3回ほど水平に回してから注ぎましょう。
となります。入れるフレッシュハーブは細かくし過ぎない方がいいです。慣れてこれば誰でも美味しいハーブティーが淹れられます。ハーブをお買い求めいただき是非実践してみてください。
バッグタイプの特徴
紅茶でよく使うティーバッグタイプを思い浮かべていただければいいと思います。お買い求めいただきやすく、また初心者の方でも淹れやすいタイプになります。
- あらかじめ温めたカップにティーバックをひとつ入れます。
- 熱湯約150ccを静かに注ぎ、ソーサーなどで蓋をして3~5分蒸らします。
- ティーバックをカップから取り出してください。
と、とても手順は単純です。これからハーブティーを飲もうと思われる方は、まずティーバッグから入るといいかもしれません。
ハーブチンキの特徴
ハーブチンキという名称は聞きなれない方が多いと思います。これはハーブをアルコールで2週間程度漬けたものになります。これはハーブの有効成分が豊富に抽出されており、薬効成分も強いので、基本的に使用量は小さじ1/2~1杯程度を目安にします。
こちらはハーブティーとして飲むものではなく、入浴剤や化粧水、マウスウォッシュなど利用方法は様々です。ただアルコールを利用しているため、ハーブティー以上に、体調の様子を見ながら使用をしたほうがよいです。
ハーブチンキの作成方法もご紹介したいと思います。
- 清潔なビンにハーブを入れ、その上からアルコールなどの溶剤を注ぎます。ハーブの上に溶剤が5~10cm被るぐらいがオススメです。
- 常温で、2週間くらい漬けたら、ハーブティーの茶漉しを使用しハーブを漉していきます。
- 液体を濾したら、保存用の入れ物にできあがったチンキ剤(ハーブチンキ)を移し替えます。
使用するアルコールは一般的に40℃前後のウォッカや焼酎、ホワイトリーガーがオススメです。
ハーブコーディアルとは?
ハーブコーディアルとはイギリス生まれのハーブドリンクです。数あるハーブコーディアルの中でも英国ソーンクロフト社のものは人気で美味しいハーブドリンクとして大人から子供まで幅広く愛されている飲み物です。
基本は濃縮タイプとなっているので、ミネラルウォーターや炭酸水で割ることが多く、またドレッシングやソースとして料理の隠し味に使われることもある逸品です。
ハーブコーディアルの歴史
ハーブコーディアルはハーブティーの1つであるエンダーフラワーから始まりました。ソーンクラフト社の創業者、ガイ・ウドールは、質の高いワイン作りから始まり、祖母であるフィリス・ウドールのレシピであるエンダーフラワー・コーディアルの製品化を実現したものが今に至ります。
ガイのワイン作りの知識と経験、フィリスのレシピを融合することで完成したこのコーディアルはイギリスはもとより世界各国で愛されるようになりました。
ソーンクラフト社は低温でじっくり時間をかけハーブの成分を抽出する「コールド抽出」という独自の技術で風味豊かなコーディアルを製造しています。常温や加熱抽出法と比べて、純粋かつ豊富な有効成分が含まれていることが特徴です。
ハーブコーディアルの楽しみ方
現在の価格はコチラ |
ハーブコーディアル最大の特徴は何といっても、飲み方の種類です。リーフタイプのような手間はいらず、バッグタイプよりも簡単にハーブティーが飲めるだけでなく、様々なものと組み合わせることが可能です。
水で割る
水で割ればハーブジュースとしていただけます。ベーシックな飲み方で、コーディアル本来の味を楽しめます。
お湯で割る
お湯で割ればハーブティーとしていただけます。ホットで手軽に楽しめるため、特に寒い時期にはオススメの飲み方です。
炭酸水で割る
炭酸水で割ればシャンパーニュ風としていただけます。見た目も綺麗でアルコールが苦手な方にも食前酒として最適です。
ジュースで割る
お好みのジュースで割ればノンアルコールカクテルとしていただけます。どなたでも楽しめるオリジナルのノンアルコールカクテルが作れます。
紅茶で割る
お好みの紅茶と合わせればオリジナルブランドティーとしていただけます。紅茶との相性も抜群なので、ミルクやレモンに代わりコーディアルで飲むのもオススメです。
お酒で割る
アルコールで割ればオリジナルカクテルとしていただけます。ハイボールから本格的なカクテルまでいろいろなアレンジができます。
デザートソースに使う
デザートのソースとして使用していただければ、今までと違った味わいを楽しめます。アイスやソルベ、かき氷と普段とは違う大人のデザートに仕上がることでしょう。特にかき氷はオススメです。
料理に活用する
料理に使えばフルーティなコーディアルはアクセント付けにぴったりです、独特な酸味、甘味は他とは違う隠し味になります。様々な料理に試してみるのもいいかもしれません。