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長期保存できる!便利なドライハーブの作り方と使い方

ドライハーブの作り方と使い方

ドライハーブとは、ラベンダーやミント、ローズマリー等のハーブを乾燥させて作ったものです。

香りや風味をそのままに長期保存でき、ハーブが育てづらい季節にもお菓子作りやお料理のアクセントとして利用することができますし、気軽にオリジナルのハーブティーも楽しめます。庭で簡単に栽培でき、お部屋に香りと華やかさを与えるインテリアとしても使えるため、女性を中心に人気が高まっています。

草花が萌芽し、すくすくと育つ季節になりました。ハーブも徐々にエネルギーを蓄えて、全盛期である夏に向けて香りを強めています。ドライハーブを生活に取り入れ、ナチュラルライフに彩りを加えてみませんか?

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ドライハーブとは?

ドライハーブとは?

ドライハーブとはハーブを乾燥させたものです。乾燥させることによって長期保存が可能となり、栄養価も高まるという利点があります。

料理に添える食用やハーブティーとしての飲用だけでなく、様々な用途があるのが魅力です。ドライハーブの収穫期は香りが強くなる初夏~秋で、開花直前の状態が適期とされています。

晴天続きの午前中に収穫するのが一般的です。ハーブの香りを最大限に活かすため、全盛期のうちに生活に取り入れたいですね。

>>フレッシュ?ドライ?ハーブティーの種類

ドライハーブの使い方

ドライハーブの使い方

お茶としていただいてもおいしいドライハーブですが、用途は他にもたくさんあります。ヨーロッパでは古来より薬として利用されており、健康を保つ効果や傷口の消毒といった効果もあるのです。

お料理や化粧などのスキンケア、お部屋の装飾と幅広く使え、日々の生活に彩りを加えます。では、汎用性の高いドライハーブの用途を見ていきましょう。

お料理に使う

ハーブは料理の味のアクセントをつけるためや、魚や肉類特有の臭みを消すために利用されます。緑色を添えることで料理の見栄えが良くなり、香りも相まって食欲が増進されるのです。

イタリア料理やサラダだけでなく、プリンやケーキといったスイーツにもハーブが添えられることがあり、幅広い料理に活用できます。

医薬品として

ヨーロッパでは昔から薬として使われてきたハーブ。抗菌・抗酸化作用や抗アレルギー作用があり、体を健やかに保つ上で非常に役立ちます。

また、自然薬として傷口の止血や治療、炎症の予防にも使えるため、「緑の薬箱」としての役割を持つのです。

インテリアとして

ドライハーブはお部屋のインテリアとしてもお使いいただけます。ドライフラワーや木の実と一緒にリースを作って飾ることでお部屋がオシャレに見えます。ご自分で育てたハーブを使えば、より愛着が湧いて達成感も味わえます。

ドライハーブを布で包み、お部屋を癒しの香りで満たす「サシェ」も人気です。見た目も香りも華やかにしてくれる装飾品としての活用もおすすめですよ。

入浴剤

ハーブを使った入浴剤は、汚れを落としたり、肌荒れを緩和したり、痛みを和らげたりする効果があります。バスタブに大さじ3杯のドライハーブを入れ、20~30分漬けておくだけです。

紐がついた布袋に入れて蛇口にかけておいてもいいですし、ティーバッグに入れて浴槽に浮かべるのもいいかと思います。新しいハーブを使うのがもったいないと感じる方は、ハーブティーとして飲み終わった後の出がらしを使いましょう。

化粧水

お茶として飲むときよりも3倍ほど濃い目に作ったハーブティーをスプレータイプの容器に移して化粧水として使用します。その際、水道水ではなく精製水を使用すると尚良いです。

お家で作る場合には防腐剤が入っておらず雑菌が入りやすいので、1週間以内に使い切るよう心掛けてください。ニキビが気になる方はラベンダーを、毛穴の汚れが気になる方はペパーミントを使ってみてください。

フェイシャルスチーム

ハーブに含まれている揮発性成分が皮膚から毛細血管へ、鼻から脳へと伝わり、体の内側と外側両方からリラックスさせる効果を期待できます。フェイシャルスチームのやり方はとても簡単です。

洗面器にドライハーブを大さじ1~1.5杯入れ、熱湯を注ぎます。バスタオルを頭からすっぽりとかぶり、洗面器の蒸気を顔に当てていきます。ニキビが気になる場合はセージやラベンダーがおすすめです。

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ドライハーブの作り方

ドライハーブの作り方

時間はかかりますが、ドライハーブはご自宅でも作ることができます。基本は風通しのいい、直射日光の当たらない場所での自然乾燥ですが、早く使いたいという方のために別の方法もご紹介します。

自然乾燥で作るドライハーブ

花をつける直前のハーブを小束にまとめ、輪ゴムで留めた上から麻ひもで結びます。ドライハンガーなどにかけて風通しのいい直射日光の当たらない場所で乾燥させましょう。

束ねたハーブは日数とともに縮んでいくので、輪ゴムで先に留めておくことで落下を防ぐことができます。湿気の多い梅雨の時期はカビが生えやすいため、束の本数を少なくして湿気を飛ばしやすくし、カビの発生を防ぎます。

屋外でも屋内でも直射日光が当たらず風通しが良い場所なら、1週間~2週間ほどで完成します。

オーブンで作るドライハーブ

自然乾燥を待てないという方は、オーブンを使って一気に乾燥させるという手もあります。オーブンの天板にクッキングシートを敷き、細かくカットしたハーブを並べて熱風を当てた後、一晩放置して余熱で乾燥させます。

また、ハーブを数日間乾燥させて洗濯ネットに入れ、ドライヤーの熱風を当てて急速に乾燥させる方法もあります。洗濯ネットには乾燥時のハーブの飛散防止と埃避けの役割があります。

ドライハーブを使ったハーブティーの入れ方

ドライハーブを使ったハーブティーの入れ方

ハーブティーの入れ方と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実際は簡単です。お気に入りのハーブを単体で楽しむのもいいですが、ハーブを複数混ぜたブレンドにしてみることで新たな味や香りを感じることもできます。

おいしいハーブティーの入れ方を覚えて優雅なハーブティータイムを楽しみましょう。

用意するもの

  • お好みのドライハーブ
  • 蓋付きのティーポット・急須
  • 茶濾し(なるべく目の細かいもの)

ハーブティーは色や見た目を楽しむのも楽しみ方の一つです。中身が見えるガラス製のティーポットがあれば、それをお使いください。ティーポットがない方は急須でも大丈夫です。

1.ポットはお湯で温める

まずはポットをお湯で温めておきます。沸騰したお湯をポットに注いでしばらく待ち、室温程度まで下がったらポットのお湯を捨てましょう。

2.ドライハーブを入れる

ティーカップ1杯(120ml)に対してティースプーン1杯~1,5杯、マグカップ(250ml)なら山盛り2杯ほどを目安にドライハーブを入れてください。ハーブの量はお好みで増減させましょう。

2つ以上のハーブを楽しめるブレンドハーブティーを入れる場合、軽いハーブは上に、重いハーブは下に集まりやすくなります。ティーバックに入れてよくシェイクし、ハーブが均一になるようにすればおいしくいただけます。

3.お湯を注ぎ、蒸らす

沸騰したお湯をティーポットに注ぎます。できるだけお湯の温度を高め(95℃くらい)にすることでハーブの有効成分を抽出しやすくなります。

ただし、煮立たせると香りが飛んでいってしまうので気を付けましょう。ヤカンやケトルで沸騰させたお湯を使っていただくのがいいと思います。

お湯を注いだ後はハーブの香りを逃がさないよう蓋をして3~4分ほど蒸らします。これにより、ハーブに含まれている香りや味、成分が抽出されます。硬いハーブでしたら5分ほど蒸らしてもいいですが、10分以上蒸らしてしまうと苦みやえぐみが出やすくなるのでご注意ください。

4.ハーブティーを注ぐ

ティーポットのお湯を軽く揺らしてお茶の濃度を均一にしたら茶濾しを使ってハーブティーをカップに注いでいきます。

小さい茶葉もあるので、なるべく目が細かい茶濾しを使うのがおすすめです。ハーブに含まれる揮発性成分(アロマ)が鼻から脳へと香りを届けてくれるため、体の中からリラックスできます。

>>美味しいハーブティーの入れ方

初心者におすすめなドライハーブの種類

初心者におすすめなドライハーブの種類
ハーブを生活に役立てたい方の中にはご自分で育ててみたいという方もいらっしゃるかと思います。ですが、野菜や植物を育てた経験がない方ですと、育てる自信が持てず不安に思うかもしれません。

そこで、ハーブの中でも育成が簡単な初心者向けハーブをご紹介していこうと思います。

カモミール

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一年草のジャーマン種と多年草のローマン種がありますが、ハーブティーによく使われるのはジャーマン種です。

寒さには強い方で、半日陰を好みます。乾燥には弱いですが、水のあげすぎにはくれぐれも注意してください。土の表面が軽く湿っているくらいが理想的な生育環境です。

>>カモミールティーの成分や効果効能

クレソン

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クレソンは料理にも使われる多年草で、育ちやすいハーブです。すぐに繁茂するので、随時収穫し料理に使っていきましょう。丈夫ですが涼しい場所を好むため半日陰に置いておくといいでしょう。

寒さには強いですが、冬に収穫する場合は8℃以上の温度を保つことをおすすめします。

バジル

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イタリア料理を作るうえでかかせないハーブです。上に向かってどんどん伸び、芽先を摘み取ると脇芽を出すので枝を増やして収穫量をアップさせましょう。

日当たりの良い場所に置き、土の表面が乾いたら水やりをしてください。たったこれだけでどんどん枝が増えていきます。

ただ、注意点としては花を咲かせてしまうと葉が固くなってしまうので、収穫中は花芽を摘むようにください。秋が近づいてきたら開花させ、種を収穫して翌年に備えましょう。

ペパーミント

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ペパーミントはハーブティーやサラダに使われることが多いハーブです。枝が1本あれば水に漬けておくだけで簡単に根を出します。

乾燥を嫌うため、鉢植えで育てる場合は保湿性の高い土を選び、午前中に水やりをしましょう。寒さに非常に強く、春まで放っておくだけで新芽が出てきます。収穫時期は春~秋になります。開花すると香りが弱くなる点に注意です。

>>ペパーミントティーの成分や効果効能

ラベンダー

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鎮静効果やリラックス効果があるラベンダーはハーブティーやポプリ、入浴剤としてもしばしば使用されます。

寒さには強いですが、日光を好むため日の当たる場所に置いておけばそれほど気を遣うことなく育ってくれます。日光不足になると花の付きが悪くなってしまうので注意してください。

乾燥した環境が好きなので、水やりは控えめにしましょう。花が満開になる前に収穫も兼ねて花穂を切り落とす作業が必要となります。

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ドライハーブの保管方法

ドライハーブの保管方法

ドライハーブを保管する際の注意点は「湿気」と「虫の侵入」を防ぐことです。

湿気を含んでしまうと香りや味だけでなく、成分まで減衰してしまいます。また、家庭にいる虫が付いてしまい、ドライハーブに卵を産みつけることもあります。

より新鮮で安全なハーブを楽しむために重要なポイントをご紹介します。

開封後は密封容器に入れる

湿気や虫の侵入を防ぐために蓋つきの容器に入れて保存しましょう。ハーブは直射日光に当たると有効成分が分解されてしまうため、遮光性のガラス容器を選んでください。また、乾燥剤を入れると湿気対策も盤石になります。

容器にラベルを貼る

保存容器に何も書かれていないと、ハーブの品種や部位、賞味期限がわからなくなってしまいます。そのため、ラベルにハーブの品種やいつ保存したものなのか等を書いて貼っておくことをおすすめします。

直射日光を避け、冷暗所に置いておく

前述のとおりハーブは直射日光を浴びると有効成分が分解されてしまうため、日光の当たらない暗く涼しい場所で保管してください。梅雨の時期や夏など、気温や湿度が高くなる時期は冷蔵庫の野菜室を利用するのもいいでしょう。

一度開封したら早めに使い切る

ドライハーブは湿気と虫の侵入を防げば1年ほどは保存できますが、新鮮さを楽しんでいただくため、一度開封したらなるべく早めに使い切ることを心がけてください。開封から時間が経過している場合は念のため、目と鼻で品質を確認しましょう。

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