アップルブランデーとは?種類や飲み方と定番銘柄

リンゴを原料として作られたフルーツブランデーの1種「アップル・ブランデー」。フルーツブランデーの代表格であり、世界の多くの国で製造されています。そんなアップル・ブランデーの種類と、定番の銘柄、おすすめの飲み方についてご紹介します。
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アップルブランデーってなに?
アップル・ブランデーとは、その名の通りリンゴを原料としたフルーツ・ブランデーの1種です。リンゴの果汁を発酵させて醸造酒を作り、それを蒸留して作られます。
基本的には、ブドウの果汁を発酵させて醸造酒であるワインを作り、それを蒸留させて作るブランデーと製法は大きく異なりません。ブドウの果汁を発酵させた醸造酒「ワイン」の代わりに、リンゴ果汁を発酵させた醸造酒「シードル」を使ったブランデーがアップル・ブランデーです。
アップルブランデーの種類
アップル・ブランデーはフルーツブランデーの代表格であり、世界の多くの国で親しまれています。それゆえ、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。そこで代表的なアップル・ブランデーの種類についてご紹介します。
まず、最も有名なアップル・ブランデーが「カルヴァドス(カルバドス)」です。世界三大ブランデーの1つに数えられており、芳醇なリンゴの香りと甘みが魅力です。
カルヴァドス(カルバドス)はフランスのノルマンディー地方の限られた地域でのみ作られるアップル・ブランデーであり、スパークリングワインにおけるシャンパンと似たようなイメージです。
次に「アップル・ジャック」ですが、これもアップル・ブランデーの種類の1つです。しかし、国や地域によって扱いが異なります。基本的にはアップル・ブランデーと同じ扱いですが、特にイギリスではアップル・ブランデーの中でも品質の低い物に対してアップル・ジャックと呼んでいます。
また、アップル・ブランデーには「粕取りブランデー」もあります。フランス語で「オー・ド・ヴィ・ド・マール・ド・シードル」と呼ばれるものであり、リンゴの搾りカスに水を加えて発酵させて作った醸造酒を蒸留させたアップルブランデーです。
アップルブランデー定番の銘柄とおすすめの飲み方
リンゴの果汁を発酵させて果実酒を作り、蒸留したブランデー「アップル・ブランデー」。世界中で親しまれているフルーツブランデーであり、日本でも製造されています。
リンゴはバラ科の植物であり、バラの香りと同じ成分が含まれていることから、華やかで芳醇な香りが特徴です。日本はもとより、イギリスやアメリカ、フランスでも作られている人気のフルーツブランデーです。
そんなアップル・ブランデーの中でも特に人気の高い定番銘柄とおすすめの飲み方についてご紹介しますので、ブランデー選びの参考にしてみて下さい。
カルヴァドス
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上で少しご紹介した通り、カルヴァドス (Calvados) とはフランスのノルマンディー地方で作られるアップル・ブランデーです。この地域以外で作られるアップル・ブランデーはカルヴァドスと名乗ることが出来ません。
カルヴァドス はAOC(原産地呼称規制)の対象であり、スパークリングワインで言うところのシャンパンの様に、1つのブランドとして保護されています。
カルヴァドス はアップル・ブランデーですが、リンゴ以外にもセイヨウナシが使用されていることが多いのも特徴です。シードルのブレンドや天然発酵、オーク樽による長期熟成など、非常に手間のかかった高級アップル・ブランデーです。
おすすめの飲み方
カルヴァドス の本場フランスのノルマンディー地方では、ストレートで飲むのが一般的です。カルヴァドス の深みのある香りと優しい甘みを味合うにはストレートがおすすめです。
しかし、アルコール度数が強いお酒が苦手な方には、ストレートは敷居が高いと思います。そこで何かで割って飲むと思いますが、トニックウォーターで割るのがおすすめです。
甘みのあるトニックウォーターで割ることで、爽やかで飲みやすくなり、リンゴの香りも引き立ちます。女性におすすめの飲み方です。
ニッカ アップルブランデー
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アップル・ブランデーは世界各国で親しまれており、日本でも製造されています。その中でも有名なのが、日本有数のウイスキーメーカー「ニッカ」のアップル・ブランデーです。
ニッカはそもそも「大日本果汁」として創業し、リンゴジュースを販売していた会社です。そのリンゴジュースを利用してアップルワインを醸造し、のちにポットスチルを用いてウイスキーと共に蒸留され、アップル・ブランデーが作られました。
ニッカのアップル・ブランデーはリンゴの甘みと酸味のバランスが良く、アルコール度数が高いにも関わらず、アルコールの刺激をあまり感じないのが特徴です。後から樽熟成によるウッディーな香りが漂い、非常に完成度が高いアップル・ブランデーです。
おすすめの飲み方
ニッカのアップル・ブランデーの香りを楽しむには、ストレートが最もおすすめの飲み方です。リンゴの豊かな風味とさ甘みと酸味のバランス、樽熟成によるウッディーな香りを楽しむには、常温でゆっくりと味わうストレートが適しています。
アルコール度数が高いお酒が苦手な方は、リンゴ100%ジュースで割って飲むのもおすすめの飲み方です。飲み口の優しいカクテルの様になり、非常に飲みやすいです。リンゴの風味とアップル・ブランデーの深いコクが混ざり合った非常に美味しい飲み方です。