ブランデーの賞味期限と正しい保存方法
古いブランデーが出てきたなんて話をよく聞きますが、何年も経ったブランデーを飲んでしまって大丈夫なのか気になりませんか?ブランデーの賞味期限はもちろん、長く美味しく楽しむ為の開封前・開封後の保管・保存方法をどうすればいいのかわからない人もいるのではないかと思います。
ここではそんな、ブランデーの賞味期限と保存方法について紹介するので参考にしてみてください。
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ブランデーの賞味期限について
そもそも賞味期限とはなんなのかというと「開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、美味しく食べられる期限」を示しています。この場合はブランデーなので美味しく飲める期限ということになりますね。賞味期限が切れたからといってすぐに腐り始めるというわけではありません。
ではブランデーの賞味期限はどうなのかというと、実はブランデーに賞味期限はありません。ブランデーはアルコール度数が37%~50%と高いので殺菌力に優れており、有害な微生物が繁殖しづらいのでほとんど腐ることがありません。
以上の理由から賞味期限がなく、表示しなければいけない義務が免除されています。
ブランデーのコルク劣化には要注意!
ブランデー自体が劣化するというわけではなく、栓をしているコルクが悪影響を出す場合があります。コルクの臭いがブランデーに移ってしまっていたり、コルクがもろくなって開けようとした時にボロボロになってブランデーにまざってしまう場合もあります。ワインではこう言った品質劣化を「ブショネ」と呼びます。
コルク劣化はそもそもコルクの品質やコルクの寿命にも起因するため、一般家庭でできるような対策方法はありません(ワインセラーや温度湿度を管理できる場所があるなら別)。コルクがボトルの中に落ちた場合、コーヒーフィルタに通せば飲めないというわけではありませんが、コルクの臭い移りのリスクを考えるとなるべく早く飲むことに越したことはないようです。
コルク劣化を防ぐためにも、ボトルは立てず横にして、コルクを湿らせるように保管しましょう。
ブランデーの保存・保管方法
ブランデーは開封したかどうかによって保存・保管方法が若干変わります。以下で未開封と開封後の保管・保存方法を紹介していくので参考にしてみてください。
未開封のブランデーの保管方法
未開封のブランデーの場合は、そこまで保管方法に神経質になる必要はありません。冷暗所が1番適しており、とにかく熱と直射日光を避ける必要があります。最適なのは冷蔵庫の野菜室ですね。
スペース的に難しいようなら「暑くない暗い場所」に保管してください。例えばキッチン付近の床下の収納や、邪魔にならないなら押入れでも問題ありません。とにかく暑さと直射日光を避けるようにすれば問題ありません。
長期保管について
未開封のブランデーを長期的に保管したい場合は、上記保管方法を実践するしかありません。暑さから守りつつ直射日光を避けるようにすれば、長期で保管する場合でも問題ありません。
そしてもう1点解説したいのが、「買ってきたブランデーを長期保管したら熟成されるのか?」です。
結論から言ってしまうと熟成されることはありません。熟成されるのはあくまで樽の中に入っている時だけで、瓶詰めしてしまうと熟成は止まってしまいます。しかし水とエタノールが瓶中で馴染み、口当たりがまろやかになるとしている説もあります。
賛否両論あるようですが、やはり熟成は樽の中でしているのであって、瓶の中でするわけではありません。瓶の中で味や香りの変化があったとしても、それは熟成したとは言い難く、イレギュラーなものと認識したほうがいいような気がします。
開封後のブランデーの保存方法
いくらアルコール度数が高く、菌が繁殖しづらいブランデーでも、一度開封して空気に触れさせてしまうと劣化が始まります。
開封後のブランデーの保存は、開封前の保管方法と同様に、直射日光と暑さを避けるように保存する方法が必要になります。それに加えて開封しているので空気との接触をなるべく避ける必要があります。
特にブランデーのようにアルコール度数が高いお酒は開封してからそのまま保管していると、天使の分け前(エンジェルシェア)によってアルコールが飛んでしまい量が減ることになります。それによってさらに味の劣化を引き起こす可能性もあります。
開封したブランデーはシールテープをしてからフタをして保存するようにしてください。冷蔵庫の野菜室のような暗くて涼しい場所に保存するのがベストなのは頭に入れておいてください。