妊婦が注意すべきプーアル茶のカフェインと摂取量
プーアル茶を普段飲んでいたのに妊婦になって飲めなくなった人は少なからずいるはずです。カフェインは妊婦に良くないといわれており、プーアル茶に限らずカフェインを含んでいるお茶を飲むことを躊躇している人も多いのではないでしょうか。
妊婦はカフェインを摂ってはいけないのか、どれくらいなら摂っても安全なのか、ここでは妊婦が注意すべきプーアル茶のカフェインと摂取量を紹介します。
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妊婦が１日に摂取できるカフェイン量は？
妊婦が１日摂取して良いとされる量は、イギリスでは200mgまで、アメリカ・カナダでは300mgまでとされていますが、日本では200mg弱と一般的には目安として考えられています。実際に医師にもよりますがコーヒー３杯程度を案内する人も多く、カフェイン量としては180mg程度ということになります。
少量のカフェインなら覚醒作用や集中力向上、リラックス効果があるカフェインですが、過剰に摂り過ぎてしまうと早産・流産・低体重児が生まれるリスクを高めることになりますし、尿によるカルシウムの排泄を増加させる作用もあります。
しかしこれはあくまで過剰摂取した場合であって、摂取量に注意すればカフェインを摂っても特に問題はありません。カフェインが含まれている飲み物を飲む時は必ずカフェイン量をチェックするようにしてください。
プーアル茶のカフェイン含有量比較表
プーアル茶は残存する酵素で発酵させる生茶と、カビによって発酵させた熟茶に種類を分けることができます。生茶と熟茶では発酵方法が違うのでカフェインの含有量に違いがあります。
より発酵を進めている熟茶の方が比較的カフェインは少なめになっています。以下の比較表を参考に１日にどれくらいのカフェインを摂取するのか計算してみてください。
| 飲料 | カフェイン含有量/100ml |
| プーアル茶(生茶) | 約20mg |
| プーアル茶(熟茶) | 約15mg |
| 烏龍茶 | 約20mg |
| 紅茶 | 約20mg |
| 麦茶 | 0mg |
| レッドブル | 約32mg |
| インスタントコーヒー | 約55mg |
プーアル茶は１日に何杯まで飲める？
１日に基準とされている180mgを目安にするならプーアル茶の生茶で９杯、熟茶で１２杯飲めるということになります。しかし摂取しなければいけない量ではなく、あくまで安全に摂取できるとされる目安なので、目安ぎりぎりまで飲む必要はまったくありません。
ぎりぎりではなく控えめに設定し、プーアル茶の生茶なら６杯前後、熟茶なら８杯前後を１日に飲んでもいい目安にしましょう。
妊娠中にプーアル茶を飲む時の注意点
妊娠中ではカフェイン以外にも注意が必要な成分があります。
まずタンニンは体内の鉄と結合することによって「タンニン鉄」となり鉄分を吸収を阻害する作用があります。鉄分は女性、特に妊婦に必要な栄養素なのでタンニンの摂り過ぎには十分注意が必要です。
それに加えてタンニンにはビタミンB群の一種である葉酸の働きを阻害する作用もあります。葉酸は妊婦にとって最も重要な栄養素ともいわれており、サプリメントで摂る人もいるくらい大事な栄養素です。
葉酸は不足すると先天異常を持った赤ちゃんが生まれてくるリスクが高くなるので、プーアル茶の飲み過ぎには注意するようにしてください。
授乳中もプーアル茶に注意
生まれたからといって安心してはいけません。授乳中でもプーアル茶の摂取には注意が必要です。
カフェインは母乳にも含まれてしまうことになり、母乳によって赤ちゃんがカフェインを摂取することになります。赤ちゃんはまだカフェインをうまく分解することができないので、不眠やいらいらの原因になる可能性もあります。
生まれても安心してプーアル茶をたくさん飲んだりしないように心がけてください。
妊娠中でも飲めるプーアル茶の作り方
妊娠中にプーアル茶を飲んではいけないわけではないので、低カフェインのプーアル茶の作り方を紹介します。
カフェインは高温だと抽出しやすくなってしまう成分なので、なるべく低い温度の水で入れるようにすると低カフェインにすることができます。
材料
- プーアル茶の茶葉：5g
- 水：1L
- 氷水で水出しする場合は水：500mlと氷：500g
手順
- 冷水ポットに茶葉を入れます。先にパックなどに入れて洗茶しても良いです。
- 茶葉が入った冷水ポッドに水1Lを注ぎます。氷水で水出しする時は氷500gを入れた後、水500mlを注いでください。
- ３時間～６時間ほど放置したら完成です。
