茶葉の種類から入れ方まで
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プーアル茶の特徴と美味しい入れ方

プーアル茶について

日本でも人気が高く、黒茶を代表する中国茶がプーアル茶です。独特の味わいと香りを楽しむことができる中国茶であり、熟成させることによって高額な茶葉も存在します。もちろんリーズナブルなプーアル茶もありますし、近年ではダイエットに効果的な茶葉として抜群の人気を誇っています。ここではそんなプーアル茶の特徴と美味しい入れ方を紹介します。

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プーアル茶とは?

プーアル茶とは?

プーアル茶とは七大茶のひとつである黒茶(ヘイチャ)を代表する中国茶です。中国・雲南省の西双版納州・普洱市・臨倉市が主な生産地域となっていますが、これらの地域と国境が隣接している国(タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス)でもプーアル茶が同じ方法で生産されています。

プーアル茶は老木から作られているものが多く、ミネラル濃度が非常に高いのが特徴です。血液循環やお通じ、アレルギー体質が改善するとされており、ダイエットでも注目されています。

元々は普洱茶として唐の時代から飲まれており、清の時代では朝廷でも飲まれているほどの中国茶でしたが、1966年の文化大革命によって製法の手間が否定されたことによって中国全土で一時的に生産がなくなることがありました。

しかし現在では中国での生産も再開されており、欧米や日本などにも輸出されるようになっています。それに加えて非常に品質が高い茶葉使って個人単位でも生産されるようになっており、将来的な熟成による価格の高騰を見越して投資目的で購入する愛好家もいるほど、人気が高く注目されている中国茶がプーアル茶です。

プーアル茶の製法について

プーアル茶は、緑茶を炒って加熱することによって酸化発酵を緩める工程を経た後、どのように発酵させるかによって2種類に分けることができます。ちなみに完全に酸化発酵しないように加熱すると日本でも親しまれている緑茶になります。プーアル茶も日本茶も原材料は一緒です。

生茶?塾茶?プーアル茶の種類

加熱することによって酸化発酵を緩めた後、残存した酵素で経年による発酵を行って作られるのが「生茶」です。経年が進むことによって発酵されていくので徐々に香り高くなっていき、数十年を超えるものはビンテージ品として扱われ、希少価値の高さもあるので高額で取引されます。日本で上質なプーアル茶の生茶を入手するのは難しかったのですが、近年では取り扱う業者が増えています。

加熱によって酸化発酵を緩めた後、高温多湿な環境でカビによって熟成させた「熟茶」もあります。生茶のように経年による茶葉の風味を短期間で生産することができる効率が良い製法です。生茶と比べると色が濃いのが特徴であり、一般的なプーアル茶は熟茶を指します。

経年によって香りなどが変化する生茶と違い、熟茶は経年による変化がほとんどないので、熟茶の品質は茶葉の品質と発酵方法に依存します。

プーアル茶の形状について

プーアル茶は元々はばらばらになっている茶葉でしたが、昔の輸送の際、馬に揺られることによって茶葉が崩れてしまったり状態が変化してしまうのを防ぐ為に、固められたり様々な形状のプーアル茶が存在しています。

散茶(さんちゃ)

普段の日本茶のように茶葉がばらばらな状態になっているので、手軽に飲むことができるのが散茶です。固形ではないので崩したりする必要がなく、他のプーアル茶と同じように熟成させることによって芳醇な味わいを楽しめます。

餅茶(へいちゃ)

円盤のように固められているプーアル茶で長期保存に向いている形状なのが餅茶です。円盤の真ん中が凹んでいるものが多く、専用の削刀を使用して崩して楽しむことができます。

磚茶(せんちゃ)

ブロック状に固められているのが磚茶です。餅茶とは違って布などではなく、金属製や木製の型を使用して固められるものがほとんどです。固形のまま長期保存させ、飲む分だけ崩していきます。

沱茶(とうちゃ)

お椀型に固められたのが沱茶です。等級が高い茶葉を使用して作られているのが伝統であり、ほかの形状のプーアル茶同様、飲む分だけ崩して楽しむことができます。崩す必要なないほど小さいサイズの小沱茶(しょうとうちゃ)もあります。

プーアル茶の熟成について

プーアル茶の熟成について

プーアル茶は熟成が醍醐味とされており、熟成の変化を楽しんでいけるという側面を持っています。これは上述したプーアル茶の生茶の話であって、経年による変化があまりない熟茶では楽しみづらいかもしれません。

経年によって味わいや香りを変化させていくことができますが、どんな環境でもいいというわけではありません。保存方法をしっかりと理解しておきましょう。

  • 日光が当たらない場所
  • 通気性が良い場所
  • 湿気がない場所
  • 臭い移りしない場所

以上4つのポイントを満たす場所で保存するようにしてください。

まずは密閉にならない容器にプーアル茶の茶葉を移し、日光が当たらず湿気が少ない場所で保存してください。よく冷蔵庫を選ぶ人がいますが臭い移りしてしまうのでNGです。

台所の戸棚などが手軽で良いでしょう。

プーアル茶の品質の基準

プーアル茶には等級が4種類に分かれて設定されています。それぞれについて紹介していくので参考にしてみてください。

生茶葉の等級

生茶葉の等級は芽と葉の数によって特級~5級まで存在します。一芽一葉(いっしんいちよう)は最も高価とされている茶葉です。

等級 芽と葉の数の種類と比率
特級 一芽一葉が70%以上、一芽二葉が30%以下
一級 一芽一葉が70%以上、同等の柔らかさの葉30%以下
二級 一芽二葉、一芽三葉が60%以上、同等の柔らかさの葉40%以下
三級 一芽二葉、一芽三葉が50%以上、同等の柔らかさの葉50%以下
四級 一芽三葉、一芽四葉が70%以上、同等の柔らかさの葉30%以下
五級 一芽三葉、一芽四葉が50%以上、同等の柔らかさの葉50%以下
晒青毛茶の等級

茶摘みの後殺青・乾燥したお茶が晒青毛茶です。

等級 形状 茶葉の特徴 大きさ 香り 水色
特級 柔らかく締りのある若芽が多い つやがあり柔毛が多い 均一 柔らかい茎が多少ある 爽やかで芳醇 豊かな甘み 透明感のある翡翠色 柔らかく形がはっきりしている
二級 柔らかくふくよかな若芽 つやがあり柔毛あり 均一 柔らかい茎がある しっかりした爽やかな香り まろやかな甘み きれいな翡翠色 形が良く均一
四級 締りがあるしっかりとした形状 深緑でつやがある やや均一 茎の破片あり 爽やかな香り まろやか 翡翠色 しっかりとした厚みあり
六級 身持ちがある 深緑 やや均一 茎あり 澄んだ香り ややまろやか 緑が強めの翡翠色 しっかりしている
熟散茶の等級

渥堆工程の済んだ茶葉を熟散茶と呼びます。

等級 形状 色味・風合 大きさ 香り 水色
宮廷 芽が多い 赤褐色・つやと柔毛が非常多い 均一 柔らかい芽が多い 深い陳香 芳醇で強い甘み 深みとつやのある紅色 小さく柔らかいがしっかりしている
特級 小さく締りあり 赤褐色・つやと柔毛が多い 均一 芽が多く均一 豊かな陳香 強い甘み つやのある紅色 しっかりしつつ柔らかい
一級 しっかりした締りあり 赤褐色・つやと柔毛あり 均一 芽が多い しっかりした陳香 まろやかな甘み 深い紅色 柔らかい
三級 よく締まっている 褐色・つやがあり柔毛もある やや均一 柔らかい茎あり 陳香あり まろやかな甘み 深い紅色 やや柔らかい
茶葉の大きさによる等級

茶葉の大きさの等級は特級~9級までありますが、上記3つの等級と違い銘柄などによって独自で定めている為明確な基準がありません

一般的には等級が低いものほど茶葉の形状や状態が悪くなっていきます。茶葉の大きさの等級については目安程度にしておいたほうがいいかもしれません。

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プーアル茶の美味しい入れ方

プーアル茶の美味しい入れ方

材料

  • お湯:150ml
  • プーアル茶:3g
  1. まず急須にお湯を入れ温めた後、湯呑に移して温めたら捨てます。
  2. 急須に茶葉を入れ、熱湯を注いだらすぐにお湯を捨てます。茶葉についている誇りなどを流す為です。
  3. 再度熱湯を注いだら30秒~1分程度蒸らします。
  4. 湯呑にお茶を注いでください。複数ある場合は均一に注ぎ分けてください。

プーアル茶の茶葉は繰り返し使うことができます。3煎目以降は蒸らす時間を延ばしてみてください。

おすすめのプーアル茶

以下で自宅でも気軽に美味しくプーアル茶を楽しむことができる商品を紹介します。

プーアル茶 小沱茶(熟茶)

現在の価格はコチラ

自宅で手軽にプーアル茶を楽しむことができるのが小沱茶(しょうとうちゃ)です。崩したりする必要がありませんし、湯呑に入れるだけなので誰でも気軽に飲むことができるのがポイントです。

まずは小沱茶(しょうとうちゃ)で気軽に楽しむところから、生茶など熟成を楽しめるプーアル茶を始めてみましょう。

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