中国の緑茶の種類や美味しい入れ方
お茶の発祥の地と言われる中国は、地域によって様々なお茶文化が育っており、数百種類とも言われるお茶が楽しまれています。そのお茶を発酵度によって大きく7つに分けられています。その1つである「緑茶(リュウチャ)」は、中国で最大の生産量と消費量を持つお茶です。
そんな緑茶(リュウチャ)の特徴やおすすめについてご紹介します。
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中国茶の種類【緑茶(リュウチャ)】とは?
お茶の発祥の地である中国は、地域によって様々なお茶文化が育っており、お茶の種類も非常にたくさんあります。中国茶の種類は数百種類とも言われており、一説には数千種類とも言われています。
そんな多くの種類がある中国茶は、発酵具合によって大きく分けられており、「緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶」の6種類に分けられています。その1つである「緑茶(リュウチャ)」は、中国で最大の生産量と消費量を誇るお茶です。
ここでは、緑茶(リュウチャ)についてご紹介します。
緑茶(リュウチャ)の特徴
緑茶(リュウチャ)は、中国で最大の生産量と消費量を誇るお茶であり、非常にポピュラーな中国茶です。緑茶(リュウチャ)とは、中国茶の中でも発酵をさせていない「不発酵茶」を指します。
ほぼ全ての緑茶(リュウチャ)は釜炒りで作られており、不発酵の為「緑色」の茶葉が特徴です。緑茶(リュウチャ)は茶葉を積んだ後に加熱処理することによって発酵を止めた無発酵茶です。
しかし、基本的には無発酵の緑茶(リュウチャ)ですが、一部の緑茶(リュウチャ)ではわずかな発酵を施して作られる銘柄もあります。
最もポピュラーな中国茶であり、中国で消費される中国茶の実に80%近くが緑茶(リュウチャ)と言われています。
>>中国茶の種類 | 緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶・花茶
中国の代表的な緑茶の銘柄
中国茶の中でも最もポピュラーな緑茶(リュウチャ)は、中国での中国茶消費量の80%近くを占めていると言われています。しかし、一口に緑茶(リュウチャ)と言っても、多くのの種類があり、それぞれに特徴が異なっています。
そこで、代表的な緑茶(リュウチャ)の銘柄についてご紹介しますので、中国茶選びの参考にしてみてください。
龍井茶(ロンジンチャ)
中国茶を代表する緑茶(リュウチャ)の中でも、代表格なのが「龍井茶(ロンジンチャ)」です。龍井茶は中国の杭州市特産の緑茶(リュウチャ)であり、緑色で茶葉が平たく、醇和な味と馥郁な香りから「四絶」と称されています。中国を代表する緑茶(リュウチャ)の逸品です。
黄山毛峰茶(コウザンモウホウチャ)
黄山毛峰茶(コウザンモウホウチャ)も中国を代表するお茶の1つであり、「十大名茶」の1つに数えられています。安徽省歙県の名山黄山特産の緑茶(リュウチャ)です。
龍井茶よりも高温で煎る時間が長く、黄緑に近い色をしているのが特徴です。茶葉の形が採取した時の形を保っているものが最上級と言われており、「雀舌」と呼ばれます。茶葉に白い産毛がある物ほど高級と言われています。
信陽毛尖(シンヨウモウセン)
信陽毛尖(シンヨウモウセン)も中国十大銘茶に数えられる中国を代表するお茶です。透き通った明るい色の茶色と、香り高いまろやかなで濃厚な味が特徴のお茶です。味だけではなく効能も珍重されたきた歴史もあり、古くは漢方薬としても飲まれてきたお茶です。
碧螺春(ヘキラシュン)
碧螺春(ヘキラシュン)も中国十大銘茶に数えられる中国を代表するお茶です。中国は江蘇省の太湖の島洞庭山が産地であり、螺旋形の形と白い産毛が特徴の茶葉です。この白い産毛が多い程、風味が高く美味しいと言われています。他の緑茶(リュウチャ)には無い、甘く香ばしい香りが魅力です。
廬山雲霧茶(ロザンウンムチャ)
廬山雲霧茶(ロザンウンムチャ)も中国十大銘茶に数えられる中国を代表するお茶です。廬山雲霧茶(ロザンウンムチャ)は江西省九江市南部の名山廬山を産地とする緑茶(リュウチャ)であり、漢方薬のような香りと新緑の色が特徴です。漢の時代から親しまれているお茶であり、唐の時代では献上茶だったお茶です。
恩施玉露(おんしぎょくろ)
恩施玉露(おんしぎょくろ)も中国十大銘茶に数えられる中国を代表するお茶です。湖北省は恩施市で作られている緑茶(リュウチャ)であり、日本の玉露によく似た形と色の茶葉をしています。口当たりは爽やかで、コクのある数少ない蒸し緑茶です。
緑茶のグレードや等級
茶葉のグレードは特級から1級、2級、3級と、グレードが定められています。このグレードが悪い程、茶葉の形状が悪く、茶葉がこま切れ状態の粉茶状態に近い物となっています。
このグレードは、お茶の銘柄ごとに定められており、銘柄によって異なります。緑茶(リュウチャ)ではありませんが、プーアル茶などでは等級だけでも「生茶葉のグレード」「晒青毛茶のグレード」「プーアル熟散茶のグレード」「茶葉の大きさによるグレード」のグレードがあります。ただ、全ての銘柄にグレードが設定されている訳ではありませんのでご注意ください。
また、よく「極上」と記載されたパッケージの中国茶を目にしますが、「極上」というグレードは存在しません。ちなみにペットボトルや缶で売られているお茶は、5級や6級のグレードが使われていると言われています。
緑茶の美味しい入れ方
では、実際に緑茶(リュウチャ)を飲む際の入れ方をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。まず、用意してほしい物は以下の通りです。
- 茶壺(チャフー) ※無ければ急須かグラス
- 茶杯(チャハイ) ※無ければ湯呑み
- 茶盤(チャバン) ※無ければボール
基本的な緑茶(リュウチャ)の入れ方は以下の通りです。
- まずは茶壺に沸騰したお湯を入れ、温めます。
- 次にそのお湯を茶杯に入れて茶杯を温め、残った湯を茶盤に捨てます。
- 茶壺に茶葉を入れます。150ccに対して4gが目安です。
- 90度弱の沸騰させて少し冷ましたお湯を茶壺に入れ、1~2分蒸らします。
- 蒸らしてる間に茶杯を温めるために入れておいたお湯を捨てます。
- 茶葉から爽やかな若葉の香りがし始めたら飲み頃です。 お茶の濃さが均等となる様に少しづつ注いでいきます。※茶海があれば、いったんすべて茶海に注いでから茶杯に注ぎます。
- 茶葉は繰り返し飲めます。ただ、3回目以降は蒸らし時間を少しづつ伸ばしてみて下さい。
1度は飲んで欲しいおすすめ中国緑茶
ここまで、中国茶の中でも最もポピュラーな緑茶(リュウチャ)についてご紹介してきましたが、多くの種類や銘柄のある緑茶(リュウチャ)の中でも、1度は飲んでほしいおすすめの緑茶(リュウチャ)をご紹介しますので、中国茶選びの参考にしてみて下さい。
龍井茶
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中国人が最も好んで飲んでいる中国茶「龍井茶」。釜に押し付けるよに炒る独特の製法によって仕上げられる香ばしい香りが魅力の中国茶です。これを飲まずして緑茶(リュウチャ)や中国茶は語れないお茶です。薄い黄緑色の水色とすっきりとした甘みと旨みを感じてみて下さい。
黄山毛峰
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仙人が住んでいる山といわれる中国を代表する名山「黄山」が産地の「黄山毛峰」も1度は飲んでほしい緑茶(リュウチャ)を代表する中国茶です。爽やかな香りと、甘みを感じられるお茶であり、深い味わいが口中に広がります。