初心者でも簡単!美味しい中国茶の入れ方
中国茶には、特にこうしなければいけないという入れ方や飲み方はありません。しかし、より美味しく飲む為の入れ方という物があります。そこで、より美味しく中国茶を楽しむ為の「美味しい入れ方」をご紹介します。茶葉の種類によって多少の違いはありますが、基本的な中国茶の入れ方を3種類ご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
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中国茶の基本の入れ方
中国茶の入れ方をご紹介する前に、どんな中国茶にも共通する「美味しく入れる為のポイント」をご紹介します。覚えてほしいポイントは以下の3点です。
- 洗茶
- 温度管理
- 香りが最重要
まず「洗茶」についてご説明します。その名の通り、茶葉を洗う中国茶の入れ方です。やり方は簡単で、一煎目を流すだけです。洗茶の目的には表面についている汚れを落としたり、消毒するという意味合いもありますが、茶葉の開きを促進させることが目的です。
茶葉の開きを促進させることによって、より美味しいお茶を入れることが出来ると言われています。しかし、お茶の積分を無駄に流してしまうという考えから、やらない方も少なくありません。これは茶葉の種類や好みによることが大きいですが、より中国茶を美味しく入れる方法として、ぜひ知っておいてほしい方法です。
次に、「温度管理」についてです。茶葉の種類によって最適な抽出温度は異なりますが、その最適な温度を維持するように管理することが美味しいお茶を入れる為には必須です。紅茶と同じように、お茶を入れる前に茶器をお湯で温めるのは当然ですが、抽出中の温度を下げ無い様に、茶壷にお湯をかけるのも忘れてはなりません。
最後に「香り」についてです。中国茶は「香りを楽しむもの」です。それゆえ、少量づつ一度に楽しめる量しか入れないのもポイントです。美味しい中国茶を楽しむ為に、少しづつ香りを楽しみながら入れて飲みましょう。一箭毎に表情が変わって、新たな中国茶の魅力に気付けると思います。
グラスを使った美味しい中国茶の入れ方
グラスだけを使って中国茶を入れることもあります。透明の耐熱グラスで中国茶を入れることにより、茶葉の形や動きを楽しむことが出来ます。日本茶とは異なり、中国茶は茶葉が大きく、見ごたえがあります。また、工芸茶などの見て楽しむタイプの中国茶にもおすすめです。
グラスにおすすめの中国茶葉
グラスで入れるのにおすすめの中国茶は以下の通りです。
- 緑茶
- 白茶
- 黄茶
- 工芸茶
グラスでの中国茶の入れ方手順
- まずは耐熱グラスにお湯を注いで温めます。
- グラスに入れたお湯を捨て、茶葉を入れます。茶葉の種類にもよりますが1人前の3g程度の量が基本です。
- 茶葉の種類にもよりますが、沸騰したてのお湯ではなく、少し冷ました80度前後のお湯を注ぎます。やや高い位置から注いでください。
- 茶葉の動きや開きを目で楽しみ、動きが落ち着いた頃が飲み頃です。工芸茶の場合は、8割程度の開きで飲み頃です。
- 茶葉に息を吹きかけて押しやりながら飲みます。二煎目以降は、お茶が1/3以上残っている段階でお湯を足してください。
蓋碗を使った美味しい中国茶の入れ方
蓋椀(ガイワン)という蓋の付いた茶碗だけでお茶を入れる方法もあります。非常にカジュアルな中国茶の入れ方であり、中国でも一般的な方法です。洗い物も少なくて済みますので、普段中国茶を気軽に楽しみたい時におすすめの入れ方です。
蓋碗におすすめの中国茶葉
蓋椀(ガイワン)で入れるのにおすすめの茶葉としては、以下の通りです。
- 緑茶
- 白茶
- 黄茶
- 花茶
蓋碗での中国茶の入れ方手順
- まずは蓋碗にお湯を注ぎ、温めます。
- お湯を捨て、蓋碗に茶葉を入れます。茶葉の種類や蓋碗の大きさによって量は調節してください。目安としては湯量の1/4くらいです。
- 蓋碗に蓋をして蒸らします。時間は茶葉がある程度沈む3分程度です。
- 蓋で茶葉を向こう側へとよけながら、蓋をずらして飲みます。この段階で茶海や茶杯に注いでも大丈夫です。
茶壷を使った美味しい中国茶の入れ方
茶壷(チャフー)を使った少し本格的な中国茶の入れ方をご紹介します。茶壷(チャフー)を使うことで本格的な中国茶に感じますし、おもてなしとしても非常に見ごたえがあります。より本格的に、美味しく中国茶を楽しみたい方におすすめの入れ方です。
茶壷におすすめの中国茶葉
茶壷(チャフー)で入れるのにおすすめの茶葉としては、以下の通りです。
- 青茶
- 黒茶
茶壷(チャフー)での中国茶の入れ方手順
- まず、茶盤の上に茶壷(チャフー)を置き、茶壷(チャフー)から茶海へ、茶海から茶杯へとお湯を移しながら茶器を順に温めます。
- 茶壷(チャフー)に茶葉を入れて、熱湯を高い位置からなみなみ注ぎます。茶葉の量は底を覆う程度が基本です。
- 茶壷(チャフー)に蓋をし、上から熱湯をかけて温めます。
- 茶を茶海に注ぎ、お茶の濃さを均一にします。
- 人数分の茶杯に注ぎます。