工芸茶の特徴と美味しい入れ方
七大茶のひとつである花茶の一種である工芸茶。お茶の味や香りだけでなく、見た目も楽しむことができる特徴を持っています。見た目が華やかなのでギフト用としても人気が高い中国茶であり、初心者でも簡単に入れることができるのも魅力となっています。
ここではそんな工芸茶の特徴と美味しい入れ方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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工芸茶とは?
工芸茶とは七大茶である花茶の一種です。茶葉と花を組み合わせて細工することによって、お湯を注ぐと茶葉がゆっくり開き、花そのものが姿を現すようになっている中国茶です。
使用する茶葉は一般的には緑茶ですが白茶などが使われる場合もありますし、花もジャスミンやユリ、菊、カーネーションなど組み合わせも含めると種類が非常に多いのが特徴です。
茶葉に香りを付けるだけの花茶とは違い、味や香りに加えて花の見た目を楽しむことができる芸術的な中国茶として認知されています。日本では自分用だけでなく母の日などのギフト用としても人気があります。
茶葉には一般的にはジャスミンの香りが付けられていますが、包む花によってはジャスミンの香りだけでなく、包んだ花の香りも入り混じった独特な香りを楽しむことができます。
お茶として楽しんだ後は水を入れて水中花として、水中花として楽しんだ後は消臭剤として使用することができるので、最後まで余すことなく活用することができるのも魅力となっています。
工芸茶の作られ方
工芸茶は手作業で作られています。
乾燥した芽茶を水分を含ませて柔らかくして束ね、中央に花を入れて茶葉一つ一つと花を糸で結んでいきます。結び終わったら丸く成形させて乾燥させることによって工芸茶は完成します。
言葉にすると簡単に見えるかもしれませんが、茶葉と花を糸で結びつける作業は繊細で非常に大変な作業です。この作業によって工芸茶の花の現れ方の良し悪しが決まります。
工芸茶の種類
工芸茶は使用する茶葉と花によって非常に多くの種類があります。しかし種類に正式名称が定められておらず、そのほとんどは生産者が命名しています。
使用される茶葉は主にすっきりとした爽やかな味わいが特徴の緑茶ですが、マイルドで甘い香りが特徴の白茶、渋みが少なくまろやかな甘みの紅茶が使われる場合もあります。
>>中国茶の種類 | 緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶・花茶
使用する花は主に以下のものが挙げられます。
- ジャスミン
- カーネーション
- ユリ
- 菊
- マリーゴールド
- 千日紅
- 牡丹
花茶の代表格であるジャスミンはもちろん、母の日に最適なカーネーションやユリなど様々な花が使用されています。
花茶の味わいに加えて花ごとの香りが混ざった独特な香りを楽しむことができるので、花選びも楽しむことができるのが工芸茶の醍醐味のひとつです。
工芸茶の美味しい入れ方
工芸茶の入れ方は難しくはありませんが、美しさをより一層楽しめるように正しい入れ方を覚えてしまいましょう。簡単なポイントを気を付けるだけでOKです。
- まずはグラス又はポットをお湯で温める。
高温なお湯の方が茶葉が開きやすいので、容器によるお湯の温度低下を避ける。 - グラス又はポットに工芸茶を入れる。
グラスの場合は普段より大きめのものを使用すると工芸茶の見た目を楽しみやすいです。 - 工芸茶になるべく当てないようにお湯を注ぎます。
- 工芸茶がしっかりと開いたら飲みましょう。
開くまでの経過も楽しんでください。
工芸茶を楽しむ茶器選び
工芸茶を飲む場合は、普段お茶を飲んでいる茶器だと外から工芸茶を見ることができず、上からしか花を楽しめません。
そうならない為に外からも工芸茶を楽しむことができる透明な耐熱グラスや耐熱ポットを使用するのがおすすめです。
特に限界温度も普通の耐熱グラスよりも高く、衝撃などにも強い「パイレックス」という耐熱ガラスの素材を使った耐熱グラスもあります。より安全に使用できるアイテムなので、ギフト用としてもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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味や香りを楽しみつつも、美しい花を鑑賞することができる工芸茶。高級感もありますし見た目も華やかなので、自分用だけでなく、お客さん用に用意したりプレゼント用にしたり様々なシーンに活用することができます。
初心者でも簡単に入れることができるので、まだ飲んだことがない人はぜひチェックしてみてください。