WBAで世界一に輝いた大山Gビール「ヴァイツェン」を飲む
ビール界における最も名誉ある称号と言っても過言ではないWBA(ワールド・ビア・アワード)で2011年にヴァイツェン(小麦のビール)部門で世界一に輝いた大山ブルワリーの大山Gビール「ヴァイツェン」。
そんな、輝かしい実績をもつ名作ビールを飲む機会に恵まれ、結論から言ってしまうと非常に美味しいビールでして、是非とももっと多くの人に飲んで欲しい!と思ったので、取り上げさせて頂きます。
そもそも大山Gビールとは?実際のところ肩書きばかりで本当に美味しいの?そんな人のために、世界一を獲得した大山Gビールについて、その味や魅力を詳しく紹介していきます。
スポンサーリンク
大山Gビールのヴァイツェンとは?
大山ブルワリーの生み出した傑作の「ヴァイツェン」は、上面発酵の度数5%、酵母未濾過で作り出されるビールです。
そもそもヴァイツェンというビールは、ドイツバイエルン地方で発達した小麦のビールであり、一般的なビールとして日本人に愛されるピルスナーと比べると苦味が弱く、フルーティーな香りが特徴です。
大山Gビールのヴァイツェンは、世界で最も名誉あるビールの祭典、WBA(ワールド・ビア・アワード)にて2011年に世界一を獲得し、晴れて世界一を名乗ることができるようになったビールとして知られています。
それ以外にも、2000年にはIBC(インンターナショナル・ビア・コンペティション)では人気投票で2位、1998年には人気投票1位と、長期にわたって評価され続けているのも特徴と言えます。
大山Gビールとは?
そんな、世界一の「ヴァイツェン」を生み出した大山Gビールというブランドは、鳥取県西伯郡伯耆町にて社員11名で運営されている久米桜麦酒株式会社の「くめざくら大山ブルワリー」から誕生しています。
大山Gビールには、世界一の称号を獲得したヴァイツェン以外にも、日本で定番のピルスナーや、ギネスビールで有名な黒いスタウト、さらによなよなエールで有名なペールエールなど、ビールの定番と言われるスタイルは全て揃っています。
限定ビールとして日本酒に使われる酒造好適米の山田錦をヨーロッパ産の麦芽にブレンドした「八郷」というビールも醸造するなど、クリエイティブなビール作りが特徴のブルワリーです。
ブナの森が育んだ、国立公園「大山」の標高300mに位置する当地。長い年月を経た伏流水を源水にして生み出される、それが大山Gビールの魅力です。
WBA(ワールド・ビア・アワード)とは?
「大山GビールがWBAで世界一に!」と言われても、この賞に関してそこまで耳に覚えがないと思いますから、本当にその賞ってすごいの?と思う人も多いかもしれません。
このコンテストというのは、イギリスで行われる「世界一のビールを決める」コンテストです。世界27カ国以上から500種類を超えるビールがノミネートされ、そこからビールの種類(スタイル)ごとに世界一を決定します。
大山Gビール以外の、日本各地に散らばる地ビールたちが、WBAで評価されることを名誉だとしており、ここで世界一を獲得することは、ビールの頂点を極めた証といっても過言ではありません。
いざ!世界一のヴァイツェンを飲む!
さて、能書きが長くて申し訳ありませんでしたが、実際にその「世界一のヴァイツェン」を飲んだ感想について紹介しておきましょう。
まず外観的にみると、一般的なヴァイツェンよりもペールエール系に近い色の濃さがあり、キリンラガーやスーパードライなどのピルスナーを、もう一回りウィート感のある色にしたような液色です。
泡立ちも非常に素晴らしくキメも細かいため、口をつけた瞬間はメレンゲにキスをしたかのような口当たりで、泡は甘みをもって香りを上まで立ち上らせてくれます。
そこから、非常にスムースな口当たりのヴァイツェンが流れ込み、柔らかく舌の上を滑って喉に落ちていき、抜け感のよい後味は尾を引くことなく、フワッとした余韻を残して消えていきます。
ヴァイツェンというと「バナナのような濃厚な甘みや香り」というイメージでしたが、大山Gビールのヴァイツェンは甘みが弱く、特にバナナのような”まったり”としたフルーツの香りも強くありません。
どちらかというと、柔らかいピルスナーのような飲みごたえで、驚くほど一口目から美味しく、想像以上の速さで飲み干してしまう、いうならば「喉で味わうヴァイツェン」といったところ。
シャキッとした炭酸と、ほのかに香る小麦のビール特有のフルーティーさ、そして繊細かつシルキーな舌触り、「これぞヴァイツェン!」というビールを求める人には物足りないかもしれませんが、日本的な食事にもよく合う味わいとなっており、ピルスナー以外のビールは苦手という人にも是非飲んでいただきたいビールです。
今回お邪魔したのは笹塚のBeer & Chicken 大山
大山Gビールを飲むなら、大山産ハーブチキンや大山豚と一緒に楽しみたい!と思ってお邪魔したのは、東京都の渋谷区笹塚に出来たばかりの「Beer & Chicken 大山」。
店名に「大山」とつけた鳥"鶏"県大山町公認のお店であり、まだ出来たばかりの美しい店内と、小洒落た感じの料理に、美味しいビールで舌鼓を打たせていただきました。
全体的に控えめの味で作られた料理は、特にヴァイツェンとの相性も良く、ビールの味や香りを邪魔しない感じで素敵でした。お近くにお住みの方で、サーバー出しの美味しい大山Gビールを楽しみたい!という人は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 東京都渋谷区笹塚1-47-1 フレンテ笹塚 1F
- 平日10時~23時 土日祝9時~23時
- 完全禁煙