美味しく飲める!上手な缶ビールの注ぎ方
疲れて家に帰ってきたらまずはビールで一息。そんな時に飲むビールと言えば缶ビールとなる方が多いのではないでしょうか。しかしこの缶ビール、なぜか居酒屋の生ビールには勝てない…。そんな風に感じている方、それはおいしい缶ビールの注ぎ方を知らないからです。
缶のまま飲むのももちろん悪いわけではありませんが、せっかくですからグラスに注いでおいしくビールを飲んでみませんか?ここでは、そんな美味しい缶ビールの注ぎ方に関して解説していきます。
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缶ビールをグラスに注ぐなら「三度注ぎ」が美味しい
ビールを注ぐ際の方法に「三度注ぎ」というのがあるのを御存知でしょうか?缶ビールをグラスに注ぐ際に、絶対におすすめの方法がこの三度注ぎなのです。
これはその名の通り、缶ビールをグラスに注ぐ際に、三回に分けて注ぐという方法です。ここではその三度注ぎについてのやり方、そしてなぜ三度注ぎが美味しいのかについて紹介していきます。
三度注ぎのやり方
三度注ぎは缶ビールをグラスに対して三回に分けて注いでいきます。その都度注ぎ方を少しずつ変えていく必要があるので、その際のコツなどを確認していきましょう。
一回目は泡で一杯にする
まず一回目に注ぐ時には、グラスを泡で一杯にします。そのためになるべく高い位置から注ぐとよいでしょう。ただしいきなり高いところではなくまずは低い位置から、そして高い位置へ移動させると上手くいきやすいです。この方法でまずはグラスの淵ギリギリまで注ぎましょう。
二回目は注ぐタイミングがポイント
二回目に注ぐタイミングは、泡とビールがグラスの中でちょうど半分になる時です。一回目に勢いよく注いだためほとんどが泡になっていたものが時間とともに泡が減り始め、ビールの部分も見えてきます。そして半分になったら二回目を注ぎます。
注ぐ時には低い位置から泡の真ん中部分にくぼみを作るようなイメージでゆっくりとやさしく注いでいきます。
三回目は泡がグラスからはみ出るまで
二回目に注いだ後、また徐々に泡がはじけて減っていきます。グラスの淵から1センチ程度泡が下がり、はじけるのが止まってきたら三回目を注ぎましょう。三回目は二回目に注いでできたくぼみめがけて注ぎます。
この時グラスから泡がはみ出てもすぐに注ぐのを止めずに、泡が1センチから1.5センチ程度はみ出るまで注ぎましょう。泡がこぼれずにグラスにふたをするような形になれば成功です。
なぜ三度注ぎが美味しいのか
なぜわざわざ時間をかけて三度に分けて注ぐことでビールが美味しくなるのでしょうか。まず一つの要因として挙げられるのは、香りの持続性です。最初に勢いよくビールを注ぐことでビールから香りが飛び出してきます。それが注がれたビールにたくさん残るために、時間がたってもビールの香りを楽しむことができます。
もうひとつの要因は、ビールが持つ苦みです。ビールの苦みは当初泡の部分に多く残りますが、時間の経過とともに液体部分に移動します。これによってビールの味が変化し、時間がたってもビールの味を飽きることなく味わうことができるのです。
缶ビールをグラスで美味しく飲むために
自宅などで缶ビールをグラスに入れて美味しく飲もうとおもった時、注ぎ方はもちろん大切なのですが、それと同様に大事なことがいくつかあります。これらのコツをすべてしっかりと行えば、自宅でも最高のビールをグラスで味わうことができます。
ちょっと面倒って思う方も、一度こだわってやってみれば、その美味しさにきっと面倒さなんてなくなるはず。そんな缶ビールをグラスで美味しく飲むためのコツを紹介しておきます。
缶ビールを注ぐグラスの冷やし方に注意
缶ビールを注ぐグラスは確かに冷えている方が注いだビールも冷たく飲めて美味しいものです。しかしそれはあくまでも適正に冷やされたグラスでの話です。
よく居酒屋などで冷凍庫に入れられ白く凍ったグラスやジョッキにビールが注がれていますが、実はあれは缶ビールをグラスで美味しく飲むやり方としては間違いです。
霜がグラスにはりつくことで泡立ちを悪くし水分が混じることで味わいが薄まってしまいます。一見するとよく冷えていそうでおいしそうに見えるのですが、必ずしもそうではないのです。
缶ビールは綺麗なグラスに注ぎましょう
缶ビールをグラスに注いで飲む時に、実は一番大切とも言えるのがグラスがいかにキレイかということです。手の脂や汚れなどは泡立ちがとても悪くなってしまいます。
美味しいビールの泡というのは、余分なものが付着していない清潔なグラスだからこそクリーミーで美味しい泡となるのです。
注ぐ缶ビールは適正温度で
これも注ぐグラスと同じなのですが、冷やしすぎは禁物です。冷たければ冷たいほどおいしいと思われがちなビールですが、実は凍結するほど冷やしてしまうと品質は劣化してしまいます。
基本的には5℃から8℃程度を中心に夏は低め、冬は高めにしておくとよいでしょう。