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自然発酵で作るビールの種類について

自然発酵で作るビールの種類について

ビールの種類を醸造方法で分類した場合、基本的にはエールとラガーの二つの種類のビールに分類することができます。しかしもう一つ、自然発酵によって醸造されるビールがあります。

今では当たり前のように酵母を使って発酵させるビールも、酵母が発見されるよりも前は、ビールはすべて自然発酵によって作られていました。そして今でも自然発酵によって作られるビールは存在しています。

ここではそんな自然発酵によって作られるビールの種類について紹介していきます。

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自然発酵のビールとは

自然発酵のビールとは

すでに別のページでも解説している通りですが、ビールというのは、発泡酒や新ジャンルのビールを除いて基本的に麦芽、ホップ、水、酵母の四つの原料によって作られています。

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ビールの本場とも言われるドイツにいたっては、「ビール純粋令」という法律が存在し、使用する原料に関して非常に厳しい制限が課せられています。これによってドイツではビールの品質が保たれていると言っても過言ではありません。

これらビールを作る上で必要な原料の中で、酵母は麦汁を発酵させるために必要な非常に重要な原料となっています。現在ビールを作る過程において使われる酵母は、純粋培養菌といって、人工的に培養された酵母を使用しているものがほとんどです。

ですが、これら培養された酵母ではなく、自然界に存在する天然の酵母を使用し自然発酵させてつくるビールもあります。ビールに対して独特の香りや酸味を与えるのがこの自然発酵のビールの大きな特徴と言えるでしょう。

自然発酵によるビールの種類

自然発酵によるビールの種類

自然発酵のビールと言えば、日本を含めて各地域において様々なビールの種類が存在します。しかしやはり世界的にも有名なのはベルギーにおける自然発酵ビールと言えるでしょう。ランビックと呼ばれるこの自然発酵のビールはパヨッテンラントと呼ばれる地域のみで醸造されるビールとして有名です。

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またこのランビックにおいても、その製造方法やブレンド方法によっていくつかの種類に分類されていて、それぞれに特徴があります。ここではそんなランビックという自然発酵のビールの種類について紹介していきます。

ランビック

ベルギーの自然発酵のビールの総称というべき代表的なビールの種類です。ランビックのビールと正式に認められているのは、ベルギーのパヨッテンラント地域、もしくはゼンネ川付近の醸造所のみとなっています。独特の香りと特徴的で強い酸味が特徴となっています。

醸造所の中や自然に生息する酵母のみで自然発酵させるため、培養酵母では分解できないデキストリンと呼ばれる炭水化物も分解するため、熟成期間が3年を超えたものに関しては、糖分が全体の0.2%程度となります。

グーズ

新しいランビックと古いランビックを混ぜて瓶詰めしたものがグーズと呼ばれる種類のランビックです。新しいランビックとは熟成期間が1年程度のもので完全には発酵しておらず、瓶詰めした瓶の中で二次発酵が起こります。この再発行が1年程度経過するとよいグーズであると言われます。瓶のまま20年程度まで保存できるのも特徴です。

ファロ

元来は、ランビックに醸造したばかりの薄いビールや水を混ぜて薄め、さらに黒砂糖やキャラメル、糖蜜を加えた低価格のビールの種類のことがファロとされていました。現在のファロは、当時のものとは違い必ずしも軽味ではなく、瓶の中で二次発酵を防ぐために熱処理もされています。

クリーク

まだ熟成が十分ではないランビック、もしくはグーズに対してクリークと呼ばれるチェリーを浸して瓶内で二次発酵させたものがクリークと呼ばれるものです。辛口で酸味が強いのが特徴となっています。

フルーツ

ランビックはクリーク以外にもフランボワーズや桃、ぶどうなど様々なフルーツを加えて作るものがあります。基本的にはクリーク同様にフルーツを加えてから瓶内で二次発酵させるのが基本的な作り方となっています。近年では人工甘味料によって味付けされたものもあります。

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