茶葉の種類から入れ方まで
ピントルの中国茶専門ページ

東方美人の特徴と美味しい入れ方

東方美人について

台湾を代表する中国茶の1種である「東方美人」。東方美人は青茶に分類されるウーロン茶の1種であり、発酵度が高く紅茶に近い味わいが特徴ですヨーロッパで人気となり、イギリスで「オリエンタル・ビューティ」と名付けられたことからその名が付いた東方美人。

そんな東方美人の特徴や歴史、おすすめについてご紹介します。

スポンサーリンク

東方美人とは?

東方美人とは?

東方美人(トウホウビジン)とは、台湾で生産される中国茶であり、青茶に分類される烏龍茶の1種です。東方美人(トウホウビジン)は発酵度が比較的高いお茶であり、紅茶のような風味が特徴です。

>>青茶(チンチャ)・烏龍茶について

呼び名も非常に多く、東方美人の他にも、白毫烏龍茶や香檳烏龍茶、五色茶、椪風茶、膨風茶などとも呼ばれています。東方美人(トウホウビジン)という名前は、ヨーロッパで人気となり、イギリスで「オリエンタル・ビューティ」と名付けられたのがきっかけで、「東方美人」という名が定着したと言われています。

>>台湾茶について

東方美人の茶葉につく虫「ウンカ」とは?

東方美人(トウホウビジン)を語るうえで外せないのが「ウンカ(浮塵子)」です。

ウンカとは、体長5mmほどの昆虫であり、稲の害虫として知られています。享保の大飢饉や天保の大飢饉の原因とも言われており、稲作文化において忌避されている害虫です。 一般的に害虫と言われるウンカですが、東方美人(トウホウビジン)を作るうえでは欠かせない存在です。

19世紀に台湾でウンカの被害にあった使い物にならない茶葉を製茶したところ、甘く香り高いお茶が出来たことがきっかけで生まれたのが東方美人(トウホウビジン)です。 ウンカの内分泌物質によって茶葉の二次代謝機能が発生し、香気成分が生まれる為と考えられており、ウンカ無くして東方美人(トウホウビジン)は作れません。

それゆえ、ウンカを除去できないので農薬は使えず、ウンカの発生は気候などの外部要因によって大きく左右される為、年によって品質に大きなばらつきがあるのも特徴です。 同様にウンカを利用して作られるお茶には、「ダージリン・ティー」があります。

>>ダージリンについて詳しくはコチラ

希少で高価なお茶

東方美人(トウホウビジン)は非常に希少で高価なお茶としても有名です。その理由は、春茶が祝った後に発生するウンカが無ければ作れないお茶であり、年に1度だけ作られるお茶であるという点です。

その為希少性が高く、夏の暑い時期に一芯二葉で丁寧に手作業で摘み採る必要がある為、手間暇も非常にかかっているお茶です。流通量も非常に少ない、希少で高価な台湾を代表する烏龍茶が東方美人(トウホウビジン)です。

東方美人(トウホウビジン)のコンテストで1等を獲得したものには、600gで300万円以上の値が付けられることも珍しくない、希少で高価なお茶です。

東方美人の味や香りの特徴

東方美人(トウホウビジン)の特徴としては、ハチミツと果物が合わさったような上品な風味と甘みです。香りも非常によく、ワインやマスカットに例えられることが多く、人によっては貴腐ワインのような上品な香りとも表現されます。

白毫烏龍茶とも呼ばれているように、白色の新芽の割合が多いので、フレッシュで上質な香りと味わいを楽しめる、中国茶です。

スポンサーリンク

東方美人の効果効能

東方美人(トウホウビジン)は、美容や健康にも効果を期待できる健康茶としても高い人気を誇っています。東方美人(トウホウビジン)は比較的発酵度が高いお茶ですので、胃腸の調子を整え、便秘の改善に効果が期待できます。

また、ビタミンCも豊富に含まれているので美肌効果も期待できますし、それ以外にも風邪の予防効果や冷えを取り除く効果も期待できます。他にも花粉症などのアレルギー症状の抑制効果や生活習慣病の予防にも効果的と言われています。

東方美人の美味しい入れ方

では、実際に東方美人(トウホウビジン)を飲む際の入れ方をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。まず、用意してほしい物は以下の通りです。

  • 茶壺(チャフー) ※無ければ急須かグラス
  • 茶杯(チャハイ) ※無ければ湯呑み
  • 茶盤(チャバン) ※無ければボール

>>中国茶器の種類と選び方

基本的な東方美人(トウホウビジン)の入れ方は以下の通りです。

  1. まずは茶壺に沸騰したお湯を入れ、温めます。
  2. 次にそのお湯を茶杯に入れて茶杯を温め、残った湯を茶盤に捨てます。
  3. 茶壺に茶葉を入れます。150ccに対して3gが目安です。
  4. 85度前後の少し冷ましたお湯を茶壺に入れ、30秒から45秒蒸らします。
  5. 蒸らしてる間に茶杯を温めるために入れておいたお湯を捨てます。
  6. 茶葉から芳醇な若葉の香りがし始めたら飲み頃です。 お茶の濃さが均等となる様に少しづつ注いでいきます。※茶海があれば、いったんすべて茶海に注いでから茶杯に注ぎます。
  7. 茶葉は繰り返し飲めます。ただ、3回目以降は蒸らし時間を少しづつ伸ばしてみて下さい。

>>美味しい中国茶の入れ方

台湾茶工房の特級 東方美人がおすすめ

ここまで、台湾を代表する高級茶である東方美人(トウホウビジン)についてご紹介してきましたが、その中でも、1度は飲んでほしいおすすめの東方美人をご紹介しますので、中国茶選びの参考にしてみて下さい。

現在の価格はコチラ

1度は飲んでほしいおすすめの東方美人は「台湾茶工房の特級 東方美人」です。台湾茶工房は、駐日の台湾政府機関ご用達の台湾茶専門店であり、上質な台湾茶の輸入販売を手掛けているお茶屋さんです。

マスカットような芳醇で気高い香りが楽しめるお茶であり、水色や味の奥行きなど、どれをとっても非常にクオリティの高いお茶です。東方美人は希少な高級茶ですので少しお値段は高いですが、その価値は十分にあるおすすめの東方美人です。

>>烏龍茶のおすすめランキングはコチラ

>>本当に美味しい中国茶のおすすめランキングはコチラ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
おすすめの記事はコチラ
烏龍茶のおすすめランキング
ウーロン茶
ランキング
プーアル茶のおすすめランキング
プーアル茶
ランキング
ジャスミン茶のおすすめランキング
ジャスミン茶
ランキング
プレゼントにおすすめの工芸茶
工芸茶
おすすめ
美味しい中国茶の入れ方
中国茶
入れ方