本当に美味しい!ひきわり納豆の特徴とおすすめ厳選3種
スーパーなどで納豆を選ぶときには「粒かひきわりか」で悩むことがありますよね。ひきわり納豆は臭いとか、様々な噂があるためもしかしたら買うのをためらっている方も多いのではないでしょうか。でも実は粒納豆よりも多い栄養素があったり、ひきわりの方が好きだという人もいるくらいなのです。
今回はそんな買うかどうか迷う方向けにひきわり納豆と粒納豆の違いや魅力、作られ方や食べ方、おすすめのひきわり納豆と最後にはおすすめのレシピまで紹介していますので参考にしていただければ幸いです。
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ひきわり納豆とは?
ひきわり納豆は、大豆をひき臼のような装置で挽き割った大豆を原料にして作る納豆のことです。全国的に見るとひきわり納豆のシェア率は少ないものの、東北では好んでたくさん食べられています。見た目ももちろん違いますが、味や匂いも粒納豆とは異なっており、好みが分かれる納豆です。
ひきわり納豆の特徴
ひきわり納豆はまず一般的な粒納豆と見た目が違い、見た目通り食感も違います。大豆の粒感は全くないので、食べ応えは粒納豆よりもありません。大豆を挽き割ってから納豆菌で発酵させているので、粒よりも納豆菌の付着(繁殖)する表面積が多く、発酵が早いので独特の納豆臭も強くなることが多いです。
しかし挽き割ってあることで食べやすくて消化も良く、離乳食やソースなどの調理に適していて、もちろんご飯にかけてもおいしいです。その他には栄養面で違いがあります。
ひきわり納豆の栄養素
ひきわり納豆の栄養素は粒納豆と比べて少し変わります。ひきわり納豆は挽き割る段階で大豆の皮もなくなるので、食物繊維と動脈硬化に有効なポリミアンという成分が少なくなります。
その代わり、納豆菌の付着(繁殖)する表面積が多いため納豆菌が生成するビタミンKが多くなります。ビタミンKは骨密度を上昇させ、骨折抑制効果が期待できるビタミンです。ビタミンKは野菜の青菜などに多く含まれていますが、同じ100グラム摂るとしたらひきわり納豆がとても効率的です。
- ひきわり納豆1300μ/100g
- つぶ納豆850μ/100g
- パセリ850μ/100g
- モロヘイヤ640μ/100g
- 春菊(ゆでたとき)460μ/100g
ひきわり納豆の賞味期限
ひきわり納豆は挽き割った分表面積が多くなっており、納豆菌が活動するスペースが広くなっているため発酵しやすいです。そのため粒納豆と比べると賞味期限は短く設定されています。また、室温に数時間置いただけでも発酵が進んでしまうので、ひきわり納豆は特に、冷蔵庫から出したら早めに食べるようにしましょう。
ちなみに発酵が進むとアンモニア臭や白くじゃりじゃりしたチロシンというものが増えてきて、納豆の風味を損ないますが、食べて健康を害することはないと言われています。しかし何の保証もないので賞味期限内には食べてしまった方が良いでしょう。
ひきわり納豆の食べ方
ひきわり納豆は栄養面などの違いはあっても挽き割ってあるだけで食べ方は粒納豆と変わらないので、混ぜてたれやからし、好きな薬味を入れてご飯にかけて食べるのが美味しいです。その他料理もしやすいので、アレンジして食べるのもおすすめです。経木に入っている場合もあるので、経木に入っている場合にはお皿に移してからかき混ぜるようにしましょう。
ひきわり納豆の歴史
ひきわり納豆の本場とも言える秋田県では、900年以上前の後三年の合戦の時に、八幡太郎(源)義家軍が馬の背に乗せた俵詰めにした煮大豆を開けてみると大豆が糸を引いていました。遠方の合戦で兵糧も無くなってきていたため、おそるおそるそれを食べてみると、意外に美味しかったので、これを人々に広めました。これが秋田における納豆発祥の伝承です。
ひきわり納豆のはっきりとした歴史はわかっていませんが、この秋田に昔から伝わる製法が「大豆を炒る → 石臼で大豆を挽き割る → 外皮を風圧で取り除く → 煮る → わらつとに詰める → 二晩寝かせる → 完成」というもので、挽き割ることで作る効率が良くなるため、この地域では「挽き割り」という製法が編み出され、今日まで続いてきたと考えられています。
ひきわり納豆の作り方
- まずは固い大豆を細かく挽き割ります。(先に大豆を炒る場合もあります。)その後ふるいにかけて細かくなりすぎた物を取り除いたり、大豆の皮を取り除きます。
- 次は大豆を水に浸す「浸漬」という工程です。大豆を洗浄したら大豆を水に漬けます。ここは大豆の種類や温度湿度によって時間を調整することが味の決め手となります。場合によっては浸漬せず、蒸すだけということもあります。
- 次は「蒸煮」という工程です。ここも上手く調節することが味の決め手になります。
- 次は納豆菌を加え、発酵容器に詰めていきます。この後の発酵でムラをなくすため、均一に盛り込みます。
- 次に「発酵」です。室と呼ばれる発酵室にて、発酵させます。ここも天候や気温、湿度で調整することが味の決め手になります。
- 最後に冷却・熟成させます。発酵が完了したら冷却することにより過発酵を抑え、同時に熟成して旨味を引き出します。
本当に美味しい!おすすめのひきわり納豆ベスト3
もしまだひきわり納豆を食べたことのない方にはぜひ食べてみてほしいので、本当に美味しいおすすめのひきわり納豆を3つ紹介いたします。
ヤマダフーズ / 通のひきわり納豆ミニ3
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こちらは秋田県のヤマダフーズのひきわり納豆で、ヤマダフーズではひきわり納豆のラインナップがたくさんあります。こだわりの製法により納豆の酸化をできるだけ抑え、臭みの少ないまろやかなひきわり納豆に仕上がっています。
業務用納豆の国内シェアは7割もがヤマダフーズということで、意図せずとも知らず知らずのうちに惣菜の納豆巻やお弁当でヤマダフーズのひきわり納豆を食べているかもしれません。そういった意味では安心のひきわり納豆という感覚になれるかもしれませんね。
菊水食品 / はこいりひきわり娘
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「全国納豆鑑評会」で1枠しかないひきわり部門で選ばれた茨城の納豆です。名前の由来は「大切に育てた思いを胸に、旅行く娘をそっと見守るような親の気持ち。その後の幸せを心から願う想い。」を込めてとのことです。
栃木県産「たちながは大豆」を100%使用していて、あっさりしていて食べやすいです。通にはインパクトが弱いかもしれませんが、納豆臭さやクセが苦手な方でも美味しく食べられる納豆になっています。
あきた花舘納豆 / ひきわり納豆
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花舘納豆はひきわり納豆のふるさと、秋田県南、大曲で生産している昔ながらの手作り経木納豆です。使用している大豆は秋田県産の大豆、リュウホウで、機械ではなく手作業で詰めるため、限定生産の貴重なひきわり納豆です。
大きめに引き割られていて、大きさは市販のひきわりと小粒の間くらいです。発酵容器には松の経木がをしているので、納豆に良い香りを与え、ひきわりなのにふっくらまろやかな味に仕上がっています。ひきわりで経木という組み合わせも珍しいのでぜひ食べてみてほしい納豆です。
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ひきわり納豆を使ったおすすめレシピ3種
ご飯にそのままかけてもおいしいひきわり納豆ですが、料理にも適しています。ここからはクックパッドの中でも特におすすめのひきわり納豆レシピを3つ紹介させていただきます。
ほうれん草と納豆のスパゲティ
材料
- ニンニク
- 鷹の爪
- ほうれん草
- ひきわり納豆
- スパゲティ
- オリーブオイル
- 白ワイン(なければ料理酒)
- 砂糖
- みりん
- 塩
- 納豆に入っているだし
- 本だし
- 醤油
レシピ:http://cookpad.com/recipe/3303544
冷やしねばトロうどん
材料
- うどん(乾麺)
- 長いも
- ひきわり納豆
- ラー油
- 卵黄
- ネギ
- 白ゴマ
- ゴマ油
- めんつゆ
レシピ:http://cookpad.com/recipe/3790207
ヘルシーひきわり納豆のいなり焼き
材料
- ひきわり納豆
- 油揚げ
- 小ネギ
- つまようじ
レシピ:http://cookpad.com/recipe/3357148