何年も使える?塩の賞味期限と上手な保存方法
塩のパッケージの裏をご覧になったことはありますか。塩には、他の食材には必ずと言っていいほど記載されている賞味期限が載っていません。それなら一体、塩の賞味期限はいつまでなのでしょうか。
ここでは、意外と知らない塩の賞味期限と上手な保存方法について詳しく説明していきます。
スポンサーリンク
塩の賞味期限について
結論からの述べると、塩には賞味期限がありません。塩は腐らないので、食品衛生法やJAS法でも賞味期限や保存方法を省略OKとされている商品なのです。ちなみにこれらの法令により、アイスクリーム、蒸留酒の焼酎、泡盛やウィスキーにも賞味期限がありません。
ただし、いくら賞味期限がないからと言っても、適切な保存方法を知らなければ、湿気で塩が固まりになってしまったり、他の食品の匂いが移ってしまったりと、美味しく食べることができなくなってしまいます。
しかし、しっかりと保存に適した場所で保存されていれば、何万年も前の塩を現代でも食すことができるのです。つまり、正しく保存方法を知っていれば、無期限に何年でも使用することができるのです。
それでは、これから塩の注意すべき特徴について説明していきます。
塩はにおいを吸着しやすい
塩は、においを吸着しやすいという性質を持っています。そのため、においの強いものの近くで保存してしまうの塩にもそのにおいがそのまま移ってしまいます。
つまり、塩の保存においては、まず近くににおいが強いものを置かないことが大切です。また、密閉度の高い容器で保存することも塩に嫌なにおいが付かないようにするためには必要です。
ただし、もし塩に匂いが移ってしまった場合でも基本的には品質や味が大きく変わってしまい、食べられないということはありませんのでご心配なく。
塩は固まりやすい
塩を長い間放置していたら、大きな固まりになってしまい、いざ料理に使おうと思った時に困ったという経験が、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
湿気などの水分を塩が吸収することによってこのような現象が起こってしまうため、保管場所は高温多湿を避け、湿気の少ない乾燥した日の当たらない場所を選びましょう。
また、他にも高音で湿度も高い夏の期間や気温が高いまま湿度が乾燥していく秋口にかけては特に固まりやすくなるので保存に注意をしましょう。
塩が固まってしまった場合の対処法
塩が固まってしまった場合は、油を敷かずフライパンで軽く炒ると固まる前のサラサラとした塩に戻ります。また、もっと簡単な方法は、電子レンジを使うことです。
その場合、目安は大さじ1杯程度の塩に対して、500wのレンジで30秒ほど加熱すればOKです。さらに、固まりが少量であった場合は、炒った米粒を塩を保管している容器の中にいれるだけでもサラサラと元の塩に戻すことができます。
また、天然塩のほうがミネラルの含有量が多く、固まりやすいのでより注意が必要です。
塩の上手な保存方法
一体どのように保存することで無期限に何年も使用できる塩になるのでしょうか。
ここでは、常温での保存と冷蔵庫での保存の2つの方法を紹介していきます。
常温での塩の保存方法
上記で述べたように塩は、温度と湿度の影響が受けやすいため、タッパーやふた付きの容器などの密閉力のある容器に入れることがポイントです。
さらに、フライパンで炒った生の米粒を適量入れると代わりに湿気を吸収してくれます。塩と一緒に入れることが気になる人は、茶袋やガーゼにいれれば塩と混ざることもなくなります。
他にも爪楊枝や炒ったピーナッツ、お菓子の中に入っている乾燥剤(シリカゲル)を米粒の代わりに使うこともできます。
直射日光を避けて、涼しい場所に保管することも大変重要です。高温多湿を避けるという点で、湯沸かしをしてる際などに蒸気が当たりやすい所やシンクに近い所は避けましょう。
また、その際に匂いが強いものが近くにないことをしっかりと確認しておきましょう。
冷蔵庫での塩の保存方法
冷蔵庫の中は温度が低く、乾燥しているため、保管する場所としては適しています。
ただし、冷蔵庫に匂いの強い食べ物が入っている時は匂い移りが心配になるため、避けたほうが良いかもしれません。
また、冷蔵庫の扉を開く時に外気との温度差で結露が生じるので、使ったらすぐに冷蔵のに戻すようにしてください。
食べるだけじゃない!意外な塩の使い方
しかし、匂いが移ってしまった塩は、いくら品質が変わらないからと言っても、あまりにもにおいが移ってしまった塩を食品に使うのは、やはり抵抗がある方もおられると思います。
そんな時のために、食べる以外の意外な塩の使い方について紹介していきます。塩には、研磨作用や抗菌作用など以外にも掃除用品としても効果を持っています。
そのため、排水管のつまり取りやコーヒーポットの洗浄、コンロの油はね除去、シルバー製品の研磨など多種多様な使い方をすることができます。
特におすすめしたいのが、使い古したスポンジの清掃です。汚れたスポンジを一晩塩水に浸けて置くだけで綺麗なスポンジに元通りにしてしまいます。