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料理に合わせる!岩塩の種類や特徴と上手な選び方

岩塩の種類や特徴と選び方

最近、手軽に買えるようになった岩塩が、巷で密かなブームになっていることをご存じでしょうか。

岩塩とは、海水が地殻変動などにより、せき止められ、蒸発から結晶化といった過程を経て、地中で圧縮されできた言わば海水の化石のようなものです。このことにより、通常の食塩よりも多くのミネラルを含み、塩味だけではない深い旨味を感じることができます。

ここでは、料理に合う岩塩の選び方について詳しく紹介していきます。

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岩塩の種類

長い年月をかけて岩塩層が作られ、その間に周囲の岩石から様々な鉱物を吸収するため、岩塩には豊富なミネラルが含まれており、その特徴は産地により大きな違いがあります。

したがって、岩塩によって料理の相性も変わってきます。その違いを正しく理解することで、岩塩を最大限に活用することができるのです。

ここでは、代表的な6つの岩塩についてのそれぞれの違いを踏まえて紹介していきます。

  • ピンクロック
  • クリスタルロック
  • アンデスロック
  • ヒマラヤルビー
  • モンゴルロック
  • ブルーロック

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ピンクロック

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ピンクロックは、まるで宝石のようにキレイな色合いが特徴の岩塩です。このピンク色は、鉄分が豊富に含まれている証拠です。

鉄分の他にも、カルシウムやカリウムなどのミネラルを多く含み、まろやかで角のない味わいで、ほんのりとした甘味もあります。そのため、肉料理や天ぷら、サラダなど幅広い料理に対して相性が良く、万能性の高い岩塩です。

また、ピンクロックは、流通している岩塩の中でも最も採掘量が多く、料理だけではなく、インテリアやバスソルトとしての需要も高い岩塩です。

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クリスタルロック

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無色透明な水晶のような結晶であるクリスタルロックは、ヒマラヤ岩塩の中でも、上質なパキスタン産の岩塩のみを指します。ピンクロックと同じ岩塩層から採掘されますが採掘量は少なく、希少価値が高いです。

クリスタルロックと称される通り、不純物がほとんど含まれておらず、純度の高い岩塩で、その見た目も美しく視覚的にも楽しむことができます。

しかし、この岩塩が最も活かされるのは、やはり料理に使用した時です。その味わいは、さっぱりとクセがなく、まろやかな塩味で料理を引き立てるとともに、その中にしっかりとした旨味と甘味を楽しむことができます。

クリスタルロックは、様々な料理に使用できますが、特にカリウムの多く含む野菜魚介類甲殻類との相性が抜群で素材の味を余すことなく引き出してくれます。

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アンデスロック

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アンデスロックは、その名の通り標高4000m級の山が連なるアンデス山脈で採掘された岩塩です。色合いは、ピンクロック同様鉄分を多く含んでいるため、美しいローズピンク色をしています。

その味は、程よい塩辛さの中にしっかりとした甘さも感じることができます。肉や魚を焼く前にアンデスロックをまぶしておくと、旨みが外に逃げることなく、閉じ込めてくれます。

また、焼き肉、焼き魚以外にも刺身や天ぷらなどで食べると苦味がないので、しっかりと素材の味を引き立ててくれます。カルシウムの含有量も高く、カルシウムや鉄分の不足しがちな女性や妊婦さんにおすすめです。

他にも塩分を摂り過ぎてしまっている方にもおすすめです。塩分過多の原因は、本当は塩そのものではなく、塩に含まれるナトリウムが原因なのです。

よって、天然のアンデスロックには通常の食塩よりもナトリウムが少なく、その分ミネラルが多く含まれているため、あまり塩分濃度を気にしなくても塩分過多になることはなく、食事を楽しむことができます。

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ヒマラヤルビー

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4億年の時間をかけてヒマラヤ山脈で太古の海水が、マグマにより高温で熱せられながら、地中に閉じ込められてできたヒマラヤルビーは、まさにルビーのような美しい赤褐色をしています。

この岩塩には、ナトリウムの他にカルシウム、マグネシウム、リンなどの多くのミネラルを含みます。

また、口に含んだ時には、軽く硫黄の香りが広がりますが、加熱により程よくマイルドになり、この独特な風味は、ブロック肉やラム肉などとの相性が非常に良いです。

また、古くから自然療法の医薬品としても使用されていたほど、健康に良いこともこの岩塩の特徴の1つです。今でも、還元作用が強く身体の酸化を防止する効果があることから、ミネラルサプリとして愛用している方も多いです。

他にも入浴剤として用いることで、老化現象の一因である肌の酸化も防止することから、アンチエイジング効果も期待されています。

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モンゴルロック

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モンゴルロックは、モンゴルで採掘される伝統医薬にも使われていたマグネシウムを含まない岩塩です。

しかし、カルシウムやカリウムなどのミネラルはしっかりと含んでいるため、岩塩特有の旨みがあります。

塩のえぐみの素となるマグネシウムが含有していないので、ひと際マイルドな味わいで、白身魚などのあっさりした食材との相性が絶妙です。また、漬物などは素材の味を全面に押し出してくれて、まろやかで奥の深い旨味を生み出します。

モンゴルでは、料理にはもちろん、ニキビができたときに患部にお湯で溶いて塗ったり、胃腸の調子が悪い時にお茶と一緒に飲んだり、歯ブラシに少量つけて磨けば、歯槽膿漏の予防になったりと健康体を維持するためには欠かせない存在として扱われています。

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ブルーロック

     
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青い岩塩は非常に珍しく、ここ数年で見つかった岩塩で、世界でも例が少なく、採掘場では利権争いが勃発するほど希少価値が高いです。

ブルーロック特有の透き通った青さは、いろいろなミネラルが作用して結晶化した際、歪みにより偶然に発生したものだと言われていて、詳しい原因はまだ解明されていません

その味は、強めの塩辛さの中に甘味を持ち、ミネラルを直接感じるような独特の風味が特徴的です。この独特な味わいは、クセも強くない鶏肉や豚肉との相性に優れています。

日本で輸入するようになったのは、最近の事なので、是非とも新感覚の味わいを堪能してはいかがでしょうか。

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目的・用途による岩塩の選び方

岩塩の正しい選び方を理解して、目的に合った岩塩を選ぶことができるようになると同じ料理でもその味わいは、格段に進化します。

ここでは、目的・用途に合わせた岩塩の選び方について詳しく紹介していきます。

>>塩の効果と上手な使い方はコチラ

シンプルな味の料理におすすめの岩塩

素材の味が色濃く表れるシンプルな味の料理には、ピンクロッククリスタルロックがおすすめです。

この2つの岩塩は、主張しすぎないやさしい味で、素材そのものの美味しさを一層引き出してくれます。焼き肉や天ぷらに軽くつけるだけで、余計なものを削いだような洗練された味わいになります。

他にも塩むすび冷やっこにふりかけると、岩塩の持つ特有の旨みと丸みのある溶け感が素材のポテンシャルを十分に発揮してくれます。それは、シンプルな料理であればあるほど際立ちます

通常の食塩よりもミネラルを遥かに含んでいる天然岩塩は、クセや苦味が含まれる場合がありますが、この岩塩はそれらが全くなく、まろやかで角のない味わいです。

肉や魚の焼き料理におすすめの岩塩

肉や魚の焼き料理といった素材自体が、調味料に負けないしっかりとした味を持っている料理には、アンデスロックがおすすめです。

この岩塩を使うだけで、いつもよりも味が閉じ込められたジューシーな焼き料理が作れます。アンデスロックの特徴は、しっかりとした塩味とそれに負けない塩の甘味です。

この岩塩自体の旨味の主張は強いのですが、この特徴を活かして、肉や魚を焼き前にアンデスロックをまぶしておくと、旨味を閉じ込めてくれるのと同時に中までしっかりと岩塩の旨味が浸み込みます。

また、それと同時に生臭さも一緒に抜いてくれる効果が期待できます。

あっさりした味の料理におすすめの岩塩

あっさりとした和食やサラダを作るときに、ぜひ使ってほしい岩塩がモンゴルロックです。

モンゴルロックの特徴は、塩のえぐみの素であるマグネシウムを含有しないため、マイルドで奥の深い味わいを持っています。そのため、白身魚の刺身や繊細な味わいの和食料理との相性が抜群です。

中でもおすすめしたいのは、モンゴルロックを使用したスープです。お好みの野菜を小さく刻み、ゆっくりと丁寧に火入れをした鍋にモンゴルロックだけで味付けを行ったスープは、シンプルですが驚くほど旨味の増幅されたスープになります。

しっかりした肉料理や揚げ物におすすめの岩塩

料理として存在感のある味わいの肉料理や揚げ物には、ヒマラヤルビーがおすすめです。

ヒマラヤルビーの特徴は、豊富で様々な種類のミネラルから生み出される独特な風味です。このガツンとした個性的な味わいがしっかりと存在感のある料理に対しても負けることなく、相乗効果により料理の旨味を引き出してくれます。

ラム肉やジビエなどのクセの強い素材にもヒマラヤルビーを使用することで、嫌な臭みを取ってくれて、マイルドな味わいへと変化させてくれます。

鶏肉などクセが少ない肉料理におすすめの岩塩

鶏肉や豚肉などのクセが少ない肉料理に対しては、ブルーロックがおすすめです。

ブルーロックの特徴は、強めの塩辛さミネラルを感じさせる独特な風味です。そのため、塩豚ハム鶏肉のささ身などにしっかりとした下味を付ける時に最適です。

また、鶏肉特有のパサパサとした食感もこのブルーロックを使うことで、水分を余計に逃がすことなく旨味を閉じ込めてくれるため、ジューシーな食感へと変えてくれます。

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