使い方もわかる!スパイスの種類と上手な選び方
香辛料とは、スパイスやハーブなど料理などに使用することで味を引き締めたり香りを足してくれたりする、いわば調味料的な存在です。
世界各国、それぞれ独自の香辛料の文化を持っており、日本も例外ではありません。また、各国の料理を簡単に食せるようになり、この香辛料の異文化交流が起こり、その用途を広げている香辛料も存在します。
今回はそんな奥深い香辛料の中から、接する機会の多いものをまとめて紹介したいと思います。
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シナモン
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エキゾチックで甘い香りが特徴のシナモンは、お菓子などに多く使用されています。主にスティックと粉末状で流通しており、スティックは煮立てて使用し、パウダーは混ぜ合わせたり仕上げに振りかけたりして使用されます。
鎮静作用や強壮効果、消化器官の活性化など、様々な効能を持っており、風邪の症状の緩和にも効果的だと言われています。
どんな使い方がおすすめ?
甘い香りが特徴で、パンやお菓子などによく合います。またりんごとの相性が良いので、りんごを使用したケーキやパイなどにも適しています。カプチーノや紅茶などの飲料にもよく使用されます。
料理ではカレーや肉料理に使用するのが適していますが、香りが甘いので入れ過ぎには注意が必要です。
ガラムマサラ
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ガラムマサラはインド料理には欠かせないミックススパイスです。厳密なレシピは無く、各家庭ごとで独自の配合で使用されていることが大きな特徴です。
シナモンやナツメグ、クローブなどが用いられることが多く、主に料理の風味付けとして使用されています。ガラムマサラに辛みの強い香辛料を混ぜ合わせた場合は、料理の辛み付けにも使用されます。
それぞれの香辛料が持つ効果に加え、混ぜ合わせることで得られる相乗効果も大きいため、得られる効果の大きなスパイスであると言えます。
>>ガラムマサラの特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ
どんな使い方がおすすめ?
カレーの仕上がりにガラムマサラを入れるだけで風味が増し、本場のスパイスが香る本格的なカレーになります。
また、いつも家庭で作っている炒め物などに使用するだけでエスニックな炒め物になり、強い香りを付けることで薄味でも満足感を得られるため、減塩効果もあります。
バジル
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スパイシーさの中に爽やかさを持つバジルはイタリア料理に多く使用されているハーブです。生の状態や、葉を乾燥させた状態で使用されます。
食欲の増進や消化促進、リラックス効果などの効果があり、夏の暑い時期に非常に適しています。栽培がしやすいため、ハーブを自家栽培する際の入門に用いられることが多いのも特徴の1つです。
どんな使い方がおすすめ?
肉や魚と相性が良く、臭み消しと香り付けの役割を果たしてくれます。ペースト状にしたバジルソースは魚料理によく用いられます。イタリアンではパスタやピザでよく使用されます。
また、生の状態であればサラダやカプレーゼなどに使用され、見た目の鮮やかさと爽やかな味わいで、目と舌と鼻を楽しませてくれます。万能な香辛料で幅広い用途で使用できるのもバジルの魅力の1つでしょう。
カルダモン
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カレースパイスに必ず含まれているカルダモンは樹脂系の爽やかで上品な香りが特徴のスパイスで「スパイスの女王」と呼ばれています。名前を聞いたことのない人も多いかもしれませんが、カルダモンは漢方や生薬として日本や北欧で多く使用されている非常にメジャーなスパイスです。
脂肪燃焼、消化促進、口臭予防などの効果を持っています。
どんな使い方がおすすめ?
カレースパイスに入っているイメージが強いカルダモンですが、実は様々な食材と相性の良い香辛料なので様々な用途で使用できます。また、果実とも相性が良いので、コンポートやゼリーなどにも使用できます。
香辛料ではクローブと相性が良く、デザートを作るときに一緒に使用するのがおすすめの使い方です。
セージ
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セージはその名の通り、ソーセージを作るときなどに使用されている香辛料です。古いアラビアのことわざに「庭にセージを植えているものがどうして死ぬことができようか」と言われる程、高い薬効を持つハーブとしても知られています。
歯茎の出血や、喉の痛みなど、主に口内環境の改善に効果があるとされています。これはセージが持つ抗菌作用、鎮痛作用、止血作用の働きによるものです。
どんな使い方がおすすめ?
少量でも強く香るセージは肉料理、特に豚肉との相性が良い香辛料です。自家製ソーセージを作る際には欠かすことはできません。
また、香りの強い野菜や豆類とも相性が良く、スープなどに使用しても非常に美味しいのでおすすめです。
パクチー(コリアンダー)
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近年日本でブームになっているパクチーはタイ料理に多く使用される、香りの強い香草です。好き嫌いがはっきりと分かれるのも特徴ですが、好きな人にはたまらない香りを持っています。
パクチーの効能も主に香りから得られるものが多く、消化器系に大きな効果があります。さらに二日酔いの防止や頭痛の緩和など、他にも様々な効果を持っている香辛料です
>>パクチー(コリアンダー)の特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ
どんな使い方がおすすめ?
生春巻きに使用されているイメージが強いパクチーですが、もちろん肉との相性も良く、肉料理にも多く使用されています。羊などの臭みが強い肉を使用するときはパクチーで臭みを消すことがしばしばあります。
生で使用するときは、野菜と相性が良いので生春巻きだけではなく、サラダにも使用できます。
クローブ
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クローブは甘い香りと刺激的な味わいが特徴のスパイスです。香辛料としてカレーや肉料理によく使用されます。釘に似た形をしていることから、中国では釘と同義の「丁」の字を宛て、「丁香」などとも呼ばれてます。
漢方としても用いられることが多いクローブは、消化不良や嘔吐下痢などに大きな効果があります。また、歯が痛いときにクローブのホールを噛むと痛みが和らぐとも言われています。
どんな使い方がおすすめ?
辛い料理でも甘い料理でも合うのがクローブの特徴です。ハンバーグやミートソースなどの肉料理にもよく合います。また、お菓子を作るときに用いられることも多く、クッキーやシフォンケーキなどの焼き菓子に入れると非常に美味しく出来上がります。
多量に入れすぎると一気に味を損なってしまうため、注意が必要です。
オレガノ
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香辛料として以外にも、ハーブやアロマオイルなどにも使用され、幅広く活躍するのがオレガノです。イタリア料理と地中海料理によく使用され、香味が強いのが特徴です。
気管支炎や風邪、生理痛、腹痛の緩和など、非常に様々な効果を持っています。リラックス効果も高いため、オレガノはアロマオイルとしても使用されます。食べるだけではなく、オレガノオイルでマッサージや入浴剤としても利用されている、使いどころを選ばない便利なハーブなのです。
どんな使い方がおすすめ?
オレガノは肉料理とチーズ料理に非常によく合います。そのため、ピザやパスタなどで多く使用されています。卵とも合うのでオムレツなどにも使用されます。
自家製のケチャップやウスターソース、ドレッシングなどにに入れると味に深みが出てプロの味に近くなるのでおすすめです。
ナツメグ
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ナツメグは甘い香りが特徴で、日本でも割とメジャーな香辛料に属しています。香辛料の類はどれも使用する量などに注意が必要ですが、ナツメグは使い方を間違えると幻覚を見たりしてしまうので注意しましょう。
元々生薬や漢方として使用されてきたナツメグは嬉しい効果をたくさんもたらしてくれます。体を温める効果が高いので冷え性の女性に非常に適しています。整腸作用も高く、下痢の防止としても効果があります。消化器系に効果的に作用してくれる香辛料なのです。
どんな使い方がおすすめ?
ハンバーグのタネを作っているときに使用することが多いナツメグは、やはり肉料理との相性が抜群です。特にひき肉料理に使用するとぐっと味が引き立ちます。香辛料でありがちな仕上がりに使用するのではなく、下ごしらえの段階で使用するというのはナツメグの大きな特徴と言えるでしょう。
また、香りが甘いのでお菓子にもよく合います。パンや焼き菓子に使用する際も生地の段階で混ぜ合わせておく必要があります。
ターメリック(ウコン)
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ターメリックはカレーに使用されている香辛料で、ドリンク剤などで健康に良いイメージを持たれています。ターメリックでピンと来ない人でもウコンは耳にしたことがあるのではないでしょうか。香辛料としては珍しく香り付けよりも色付けに使用されることが多いのもターメリックの特徴です。カレーの色味に一役を買っている香辛料ということですね。
ターメリックは肝機能障害の予防に高い効果を発揮します。また、抗酸化作用もあるのでアンチエイジングの味方でもあります。老化防止に強い効果をもたらしてくれる存在でもあるのです。
>>ターメリック(ウコン)の特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ
どんな使い方がおすすめ?
カレーの色付けに使用される他、ピラフにも色付けとして使用されることが多いのがターメリックの特徴です。相性の悪い食材はありませんが、取り立ててこの食材にピッタリというものも無いためやや使用しにくいと感じるかもしれません。
ターメリックは味を決める香辛料ではないので、その色味を使用する料理では活躍できるでしょう。ガラムマサラとは相性が良いので、ガラムマサラと一緒に使用すると味が決まりやすくなります。
レモングラス
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エスニック料理に欠かせないレモングラスはその名の通りレモンのような爽やかですっきりとした香りが特徴です。料理の香り付けの他に、虫除けスプレーに使用されたり、香水に使用されたりと幅広い用途を持っています。
抗菌、消毒に強い効果を持つ他、美肌作りにも効果を発揮してくれます。その他、自律神経症状の緩和や貧血の改善など、様々な効能が期待できます。香り自体に頭をすっきりとさせてくれる効果があり、眠気覚ましにも適しています。
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どんな使い方がおすすめ?
タイ料理やカリブ料理によく使用されています。辛みのある料理と非常に相性が良く、カレーなどに使用するのもおすすめです。また、肉類や魚介類とも合うので、食材の臭みを消すのに最適です。
ハーブティーにするのも最適ですが、眠気覚まし効果があるので就寝前に飲用するのは控えたほうが良いでしょう。
山椒(サンショウ)
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山椒は日本では古くから親しまれている香辛料の1つです。辛み付け、香り付け、彩りなどによく用いられています。
漢方としても使用されることが多い山椒には腹痛や下痢、消化不良や胃もたれなど、お腹に優しい効果があります。さらに冷え性の改善、基礎代謝の活性化にも役立ち、ダイエットにも適しています。
>>山椒(サンショウ)の特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ
どんな使い方がおすすめ?
うなぎの蒲焼に使用されているイメージが強い山椒ですが、その他にも様々な用途で使用できます。魚との相性が良く、特に煮物をするときに重宝するでしょう。
佃煮や炒め料理、味噌汁など、基本的に和食に合う香辛料と言えるでしょう。
わさび(山葵)
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わさびは日本人には非常に馴染み深い薬味の1つでしょう。ツンとした辛みが特徴ですが、これは擦り下ろす際に細かく細胞を破壊することにより香りと辛みを引き出しています。
高い抗酸化作用を持ち、美容に良いとして近年注目を浴びています。その他にも美肌効果や美白効果、デトックス効果、ダイエット効果を持っているので、わさびは美しくなりたい女性の味方の香辛料なのです。
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どんな使い方がおすすめ?
刺身には欠かせないわさびですが、これはわさびの殺菌成分と香りが生魚の臭みを消してくれるためです。わさびは風味を楽しむ薬味で、醤油に溶かすとせっかくの香りが飛んでしまいます。刺身にわさびを使用する際は、刺身にわさびを乗せて食べるようにしましょう。
また、そばに用いる時も汁に溶かすのではなく、そばにわさびを乗せ汁に少し付けて食べるとわさびの風味を楽しむことができます。
パセリ
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料理の付け合せとして目にすることは多々あっても中々口にはされないのがパセリです。主に料理の彩り、香り付けに使用されています。
パセリは栄養価が非常に高く、体内の水分量の調節をしてくれる機能があります。これによりむくみ、冷え、高血圧などに効果的です。また、胃を保護してくれる働きや口臭予防にも非常に効果を発揮してくれます。その他にも美肌効果やアレルギー予防など沢山の効果を持つ、非常に優れた存在なのです。
どんな使い方がおすすめ?
どんな料理にも合うのがパセリの特徴です。生のパセリでも、乾燥したものでも、料理にさっと振る、あるいは付け合わせるだけで見た目も華やかになりますし、高い効能を得ることができます。
パセリをそのまま食べるのは苦手という人でも粉末にしたパセリをサラダなどに振り掛けるだけで、一気に栄養価が高くなるので非常におすすめです。
唐辛子(トウガラシ)
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唐辛子は料理に辛みを付けたいときに用いられるポピュラーな香辛料です。唐辛子をベースにした調味料も多く流通しています。そのものを食すよりは辛み付けや香り付けに用いられることが多いのが特徴です。
ダイエットに効果的なのは有名ですが、これは唐辛子の脂肪を燃焼して発汗を促すという効果によるものです。抗酸化作用や老化防止効果も高く、綺麗に痩せたい人におすすめの香辛料です。
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どんな使い方がおすすめ?
肉でも魚でも、野菜でも満遍なく相性が良いのでどんな料理でも使用できます。インド料理や韓国料理、メキシコ料理などの辛みが特徴の料理には欠かすことのできない存在です。
炒め物などに使用する際は先に唐辛子を炒めることで、カプサイシンが油に溶け込み辛みが引き立ちます。
クミン
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高い薬効を持ち、エジプトでは古くから使われているのがクミンです。カレーパウダーにも使用されており、世界的に見ても非常にポピュラーな香辛料です。
食欲増進や、腹痛の緩和などに効果的なのが有名ですが、注目すべきは抗がん作用、強壮作用などに効果的である点です。生理不順などにも効果があるのでこれらの症状に悩んでいる人は意識して摂取してみるのも良いかもしれません。
どんな使い方がおすすめ?
煮込み料理によく使用されるのがクミンの特徴で、カレーやシチューなどに非常に適しています。とくにカレーにはクミンが入っていないと味が落ちると言われるほど、無くてはならない存在です。香り出しと臭み消しとして肉料理にも多く使用されています。
また、料理だけではなくパンやお菓子などに使用するのもおすすめです。
フェンネル(ウイキョウ)
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多くの効能を持つフェンネルは、料理によって使用する部位が異なるのが特徴です。普通の料理には葉の部分を、お菓子などには種子を砕いて使用します。
フェンネルは老化防止、ストレスの緩和、生理不順など、非常に様々な効能を持っています。更年期障害の改善や母乳の出を良くしてくれる効果などに加え、肥満を防止してくれる効果も期待できるので幅広い人に適した香辛料と言えるのではないでしょうか。
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どんな使い方がおすすめ?
魚のハーブとも呼ばれるほど、魚と相性が良い葉なので魚の臭み取りに非常におすすめです。
種子はカレーの香り付けにも適していますが、アップルパイなどの焼き菓子に使用すると甘い香りの際立つお菓子になります。
ジンジャー(生姜)
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日本では香り付けに使用されることが多いジンジャー。海外では甘みと組み合わせることが多いのが特徴です。非常に用途の広い香辛料なのです。
効能も非常に幅広く、血行や消化の促進、ストレスや筋肉痛の緩和などに高い効果を発揮してくれます。とくに冷えの改善に有効であることが広く知られており、冷え性の人は意識的に摂取して欲しい香辛料と言われています。
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どんな使い方がおすすめ?
薬味として万能で、擦り下ろして様々な料理に使用されています。肉や魚の臭み消しとして使用されるのが日本では多いのではないでしょうか。炒め物や煮物など、様々な料理で活躍してくれます。
柑橘類や甘みとも相性が良く、海外では焼き菓子などによく用いられています。
ハバネロ
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ハバネロは非常に辛みの強い唐辛子として日本でも有名です。唐辛子の辛みを数値化する際に「スコヴィル値」という単位を用いるのですが、国産の唐辛子の辛みが4万スコヴィル程度なのに比べ、ハバネロは10万~35万スコヴィルに相当します。
この辛さが食欲を増進し、代謝を高めるのに効果を発揮してくれます。しかし、過剰に摂取するとアドレナリンが大量に分泌され、睡眠障害を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
どんな使い方がおすすめ?
ハバネロはチリソースやサルサソースなどに使用するのが適しています。香辛料として使用するのはごく少量ですが、辛いものが好きな人はスープや煮込み料理に使用するのもおすすめです。
使用する際は少量ずつ味をみながら足していくようにしましょう。
ペッパー(胡椒)
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世界で最も使用されている香辛料と言っても過言ではないのがペッパーです。ブラックやホワイトなどの種類が存在しますが、これらは同じ木を原料としており、製法を変えることで作られています。
食欲不振や消化促進などに高い効果を発揮するので、体調が悪くて食欲が出ないときなどに摂取すると効果的です。新陳代謝の活性化や体内のガスの排出などの効能もあり、ダイエットにも適しています。
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どんな使い方がおすすめ?
どんな食材でも、どんな料理でも使用できるのがペッパーの強みです。あえて用途を分類するのならブラックペッパーは肉料理やスープ、ホワイトペッパーは魚料理や煮込み料理に適しています。
基本的には好みのペッパーを使用しても味を損なうことはありません。非常に使用しやすい香辛料と言えるでしょう。