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独特の香り!パクチーの特徴や美味しい食べ方

パクチー(コリアンダー)

最近、タイ料理などのエスニック料理だけでなく、さまざまな料理によく使われている人気の「パクチー」独特な香りが特徴的なので、好き嫌いが分かれるハーブです。そんなパクチーの特徴美味しい食べ方などをご紹介します。

さらに、パクチーコリアンダーとの違いや、期待できる効果・効能などについてもまとめてみました。パクチーが好きという方も、苦手という方も、この機会にパクチーについてもっと詳しく知ってもらえればと思います。

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パクチー(コリアンダー)とは?

パクチー(コリアンダー)とは?

「パクチー」とは、セリ科で地中海東部が原産のハーブです。エスニック料理のスパイスとして使用されていて、タイ料理ベトナム料理、中華料理やポルトガル料理などに用いられています。

ハーブの中でも香りが強く風味も独特なので、苦手という方が多い反面、「追いパク」などという言葉が流行っているほど、パクチーが大好きという方もたくさんいらしゃいます。日本料理にはあまり親しみのない食材だったのですが、近年、パクチーがブームとなり、日本でも入手しやすくなりました。

またパクチーは、別名「コリアンダー」とも呼ばれています。ちなみに、日本料理にはあまり使われないので広くは知られていませんが、日本語では「コエンドロ」といいます。そのため、どちらも同じものなのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますので、次にそれぞれの違いについて解説します。

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パクチーとコリアンダーの違い

パクチーは、先ほどもご紹介したようにハーブの一種で、食材や香辛料などとして色んな形で使用されています。そんなパクチーとコリアンダーの違いについて解説したいと思います。まず1つは「パクチー」はタイ語で、「コリアンダー」は英語という違いがあります。

パクチーといえば、トムヤムクンなどに入っているものを思い浮かべる方が多いかと思います。パクチーは、葉や茎をの状態で食材として使用するときの呼び名です。主にタイ料理やベトナム料理で使用されていて、生春巻きサラダの食材として生で食べられています。

そしてコリアンダーは、葉や実などを乾燥させてパウダー状にしたものです。それを香辛料として料理などに使用するときの呼び名です。カレーなどのスパイスとして使用されることが多く、パクチーと呼ばれる生のものよりクセが少なくなっています。また、ソーセージなどの肉料理や、焼き菓子などにも使用されることもあります。

したがって、野菜として使用する場合はパクチー、スパイスとして使用する場合はコリアンダーだと覚えておくとよいでしょう。またその他にも、中華料理に使われる場合には「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれています。食材としても香辛料としても、各地で幅広く使用されているパクチーとコリアンダー。その違いや特徴を知っておくと、より美味しく料理を味わうことができるかと思います。

歴史

独特の香りが特徴的なパクチー。別名コリアンダーと呼ばれていて、そのルーツ歴史についてご紹介したいと思います。

パクチーの歴史

「パクチー」の歴史は古く、紀元前2世紀頃には存在していたのだそうです。始まりは、の時代の役人が、貿易先の南シナ海を訪れた際に、パクチーを中国に持ち帰ったことから伝わったといわれています。そこから東南アジアに広がり、現在のように料理に使用されるようになりました。

またパクチーは、河岸や湿気のある土地で育ちやすい植物で、高さはおよそ30センチから50センチほどに成長します。現在、タイでは在来種アフリカ種を栽培していて、さまざまな料理に使用されています。

コリアンダーの歴史

パクチーの別名である「コリアンダー」は、医学の観点から見ると、原産地はエジプトだったともいわれています。古代エジプトでは、コリアンダーは薬草だったという記述が残されていて、人々の健康を維持するため、医療に用いられていたのだそう。

紀元前1000年頃には、亡くなった人のお墓に一緒に葬るといった習慣もあったほどで、今のコリアンダーとは違った用途で使用されていたようです。

パクチーの特徴

パクチーの特徴

パクチーの特徴ですが、やっぱり何といってもその独特な香り風味が印象的です。香りや風味にクセがあるようなものには、セロリやバジル、シソなどがありますが、パクチーはこれらともまた違ったものとなっています。

パクチーが苦手な方がよく例えるのは、「カメムシ」「洗剤」などといわれていますが、好きな方は、清涼感のある香りと表現されています。このように香りや風味に特徴があるので、好き嫌いも分かれるようです。

また、最近ではご家庭でも簡単に栽培ができるため、家庭菜園初心者にもおすすめのハーブです。葉は羽状複葉となっていて、鮮やかな緑色をしています。6月から7月ごろになると白い花を咲かせます。

また、パクチーにはいくつかの種類や特徴があります。一般的にパクチーとして知られているのが、タイで「パクチータイ」と呼ばれているものです。こちらは、葉や茎だけでなく種子も含め、全部が料理に使用されています。

そして、パクチータイよりもさらに香りが強いのが「パクチーファラン」。主に、タイ料理のトムヤムクンなどのスープや、肉や魚を使った料理などで使用されています。

さらに、よく知られているパクチーとは少し異なった、すっきりとした香りの「パクチーラオ」というものもあります。こちらは、英語で「ディル」と呼ばれていて、イタリア料理などに使われています。これらの3つのパクチーには、それぞれの特徴や適した料理があるので、使い分けるとワンランクアップした料理になるでしょう。

>>スパイスの種類と選び方について詳しくはコチラ

効果・効能

主に料理に使用されているパクチーには、栄養も豊富で香りにもいろんな成分が含まれているのだそう。そのため、体にさまざまな効果効能があるといわれています。

そんなパクチーが、体にとってどのような効果が期待できるのかをまとめてみました。体のお悩みをお持ちの方は、是非参考にしてみて下さい。

病気予防

パクチーには、「抗酸化成分」が多く含まれているため、さまざまな病気の予防効果があるといわれています。私たちの体は、健康を保つために必要な「活性化酸素」と「抗酸化酸素」のバランスがとても大切。

活性化酸素は、ウイルス細菌などが体内に侵入した場合に闘うといった重要な役割があります。ですが、この活性化酸素が過剰に増えてしまうと、健康な細胞まで壊してしまいます。そうなってしまった場合に、抗酸化酸素が体を守ってくれる役割があるので、とても大切なのです。

この抗酸化酸素は、加齢と共に減少しがちとなるため、「抗酸化成分」を多く含むパクチーを摂取すると、抗酸化酸素を増やすことにも繋がり、病気にもなりにくくなるという訳です。パクチーに含まれる抗酸化成分は、大豆の約10倍といわれていて、風邪を引きにくくなるだけでなく、ガン糖尿病動脈硬化といった病気の予防効果があります。

デトックス効果

パクチーには、デトックス効果が期待できるのだそうです。知らず知らずのうちに体内に溜め込んでしまっている老廃物を、体外に排出する作用があるといわれています。これは「キレート作用」といって、特に体にとって有害となる水銀カドミウムなどを排出する働きがあります。

これらの老廃物を溜めてしまうと、血流が悪くなったり便秘の原因となったりしてしまいます。その状態が続くと、さらに体への悪影響も増えてきますので、そうなる前に体外に排出するように心がけましょう。

パクチーには、血流が悪くなることでクマや吹き出物などの原因となる、水銀や鉛などの重金属のデトックス効果があります。さらに、便秘を改善する効果もあるので、基礎代謝が良くなるため、ダイエットにもパクチーはおすすめです。

アンチエイジング効果

アンチエイジング効果も期待できるパクチー。それは、病気予防でも解説したように、活性酸素が過剰に増えるのを抑える効果があるからです。そのことにより、病気やシミ・シワなどお肌のトラブルの原因を防いで、健康維持やアンチエイジング効果が期待できます。

さらに、パクチーにはビタミンも豊富に含まれています。例えば、目の保護に効果がある「ビタミンA」や、疲労回復効果のある「ビタミンB2」。この他にも、「ビタミンC」の美肌効果や、「ビタミンE」の老化防止効果も期待できます。このようにパクチーが体にもたらす良い効果がたくさんあるのがお分かりいただけたかと思います。

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パクチーの美味しい食べ方・使い方

パクチーの美味しい食べ方・使い方

パクチーは、独特な風味や香りが特徴的ですので、それらを活かした料理で美味しく食べるのが良いでしょう。例えば、生のまま使用するなら、調理も簡単で栄養素の吸収も良いサラダがおすすめ。また、パクチーそのままの風味を味わえるので、好きな方はサラダでいただいてみて下さい。

他にも、魚介類とも相性がいいので、トムヤムクンも美味しくいただけます。さらに、焼きそばチャーハンなどをエスニック風に料理する場合にも、パクチーはピッタリ。これらのように、タイ料理やベトナム料理などのエスニック料理には、パクチーは味のアクセントにもなるので、是非ご家庭でこれらの料理を作ってみてはいかがでしょうか。

>>スパイスの賞味期限と保管方法について詳しくはコチラ

注意点

体に良い効果がたくさんあるパクチーですが、食べ過ぎには注意しましょう。個人差はありますが、食べ過ぎることによって副作用が現れる場合もあります。主な症状は、腹痛下痢頭痛吐き気などです。パクチーは、香りや風味が強いので、その分体に影響するのも他のものより少し多いのかもしれません。

パクチーには、デトックス効果があるため、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こしてしまう可能性があります。また、消化を助ける働きもあるので、摂取する量も注意して食べるようにして下さい。さらに、パクチーの強い香りには、「リナロール・ゲオニオール」という成分が多く含まれているので、そのため、頭痛や吐き気を引き起こす場合もあります。体調が優れない時は、できるだけ控えるのも良いかと思います。

また、人によってはアレルギー反応が出てしまう場合もないとは言い切れません。特に、妊娠中は体質が変わったり、つわりのために同じものばかり食べたくなるということもあります。その際に、パクチーばかりをたくさん食べてしまうことで、体調に異常が起きてしまうこともあるかもしれません。

また、小さなお子様なども、パクチーを食べて気分が悪くなったり、アレルギー反応を起こすことも考えられますので、妊婦の方やお子様は特に注意するのが安全でしょう。もし、パクチーが入っている料理を食べる際に、不安であれば一度医師に相談してみるのが良いと思います。

パクチーを食べる際は、いくら好きだからといっても、1日の摂取量や食べ合わせに注意し、妊婦の方やお子様は食べる前に確認をして、安全を心がけるのが良いでしょう。

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