美味しさを保つ!スパイスの賞味期限と上手な保管方法
スパイスは色々な料理に必要不可欠な調味料のひとつですが、一度の調理でたくさんの量を必要としないことから、気がついたらいつ使用したか覚えていないということも少なくありません。スパイスは風味が命なので、美味しさを保つ上でも上手に保管したり、賞味期限を気にするなど気を使わなくてはいけないことが多いです。
そこで、常に美味しいスパイスを使用することができるためにスパイスの賞味期限と上手な保管方法について紹介したいと思います。
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スパイスの賞味期限
スパイスの賞味期限は保存方法や保存する環境によって前後するものの、良い環境の中で保存すれば5年~10年という長期間の保存が可能です。実際にスパイスを購入するとスパイスが入っているパッケージに賞味期限が記載されています。その賞味期限はパウダー状のものだと1年~2年。ホール状のものだと2~3年に設定されています。
未開封の場合、余程劣悪な環境の中で保存しない限りは、記載されている賞味期限が過ぎていても使用することができます。そもそもスパイスは腐るものではありません。賞味期限が過ぎて何か弊害があるとするなら、それはスパイス本来の風味が落ちてしまうことです。
保存していたスパイスを見てカビや虫がついていない限りは使うことができるものと思っていて大丈夫です。もしも万が一、風味が落ちているなと思ったら、分量を多くして使用したり、加熱するなどの工夫で使用することが可能です。
あまり使用頻度の高くないスパイスを購入する場合は、パウダー状のものではなくホール状のものを購入し、使用する時に好みの状態にすると、改めてスパイスを購入し直す必要もなく使用することができます。
開封後の賞味期限
スパイスの開封後の賞味期限は、半年程度を目安に使用してくださいと記載されていることがほとんどです。スパイスは、開封された瞬間から空気に触れた状態になるため風味はどんどん落ちていってしまいます。また、スパイスの種類や形状によっては固まりやすくなってしまうものもあるので注意が必要です。
スパイスを開封後は、スパイスに適した保存方法で保存し、使用する時には賞味期限内でもスパイスの状態を確認した上で使用することが重要です。見た目、風味共に問題ない場合は、賞味期限はそれほど気にする必要はありません。
スパイスの上手な保管方法
スパイスは、一度にたくさんの量を使用することはまずありません。そのためスパイスを購入しても全てを使い切ることは現実的に難しいです。だからこそスパイスは開封後からの保管方法がとても重要となります。
スパイスは腐ることはありませんが、風味が落ちてしまうという劣化が起こる食品です。少しでも風味を落とさずに済む正しい保管方法を知り実践することで、スパイスを良い状態のまま長く使用することができるようになります。
冷暗所に保管する
スパイスの一番の特徴は、独特の香りや風味です。この香りや風味をいかに維持するのかがスパイスの上手な保管方法として欠かすことができません。そのためには3つの条件を満たす必要があります。
- できるだけ空気に触れることのない場所
- 太陽の光が当たらない場所
- 涼しい場所
スパイスは空気に触れることで風味がどんどん劣化してしまいますし、太陽などの光に触れるとスパイスそのものの変色の原因となってしまったり、温かい場所に置くことで湿気が起こりカビなどの原因となってしまうことから冷暗所での保管が最適なのです。
パウダーではなくホールを購入する
スパイスを購入する場合、すぐに使用することができて便利なのはパウダータイプのスパイスですが、長く保管する可能性が高い場合は、パウダータイプのものではなくホールタイプのスパイスを購入するようにしましょう。
パウダータイプのスパイスは、開封した途端に一気に空気に触れてしまい、その瞬間から風味の劣化が始まってしまいます。それは空気に触れる部分が多いことが原因となります。
しかしホールタイプの場合、空気に触れる部分がパウダータイプに比べて少なく、使用するタイミングで粉状にしたり、粗く砕くなどの加工をするために、スパイスを使用する一番の効果である風味を損なうことがなく一番良い状態で使用することができます。
スパイスはできるだけホールの状態のものを購入した方が、保管しやすいだけではなく使用する時に違いが出るものという風に思って購入するようにしてみましょう。
冷蔵庫保管には注意
スパイスに限らず食材や調味料全般の保管場所として冷蔵庫を選ぶ人がいると思います。
冷蔵庫は冷暗所として最適だと思ってしまいがちですが、冷蔵庫にスパイスを保管した場合、冷蔵庫内の温度と調理を行う部屋の温度差によって結露を起こしてしまう可能性が高くなります。
スパイスは、パウダー状、ホール状と形状を問わず結露はスパイスの劣化を加速させてしまいますので、冷蔵庫ではない冷暗所を選んで保管するようにしましょう。
賞味期限を過ぎた場合
スパイスのパッケージには賞味期限が記載されていますが、賞味期限が過ぎてしまったからもう使用することはできないということはありません。スパイスそのものが腐ってしまうというものではなく、風味が劣化してしまうものなので、賞味期限が過ぎてしまった場合は、そのスパイスの状態をまずはしっかりと確認するようにしましょう。
購入した時の状態と比べて、色はどうか、香りはどうかの確認と、カビなどが発生していないかを確認し問題なければ、使用しても大丈夫です。香りが弱くなっているなと感じたら、通常の量よりも少し多めに使用すれば問題なく使用することができます。