カレーに!おすすめのアジョワンと特徴や美味しい食べ方
インドでは欠かせない重要なスパイスである「アジョワン」。ヨーロッパの料理ではあまり使われることがなく、世界的な知名度は低くなっています。
しかし、このスパイスは独特な香りと味わいを料理に与えるだけでなく、薬用としても使われてほど体に良い効果・効能があるのです。そこで今回は、カレーにぴったりのアジョワンについて紹介します。その特徴をはじめ、おすすめのアジョワン・美味しい食べ方・使い方まで詳しく知ることができます。
アジョワンを上手に料理に取り入れて、体に良いその効果を実感してみてください。
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アジョワンとは?
アジョワンはセリ科の一年草で、北アフリカ・南インド・北アジアが原産地です。種子を乾燥させたものは、スパイスとして使われています。アジョワンには種子を大型に品種改良したものと本来の小型のものがあり、スパイスや薬用として使われるのはおもにこの大型の種子です。
カレーなどのインド料理には欠かせないスパイスです。インドでは知らない人の方が少なく、ミックススパイスであるガラムマサラやカレーパウダーの原料に使われます。また、アジョワンは胃腸薬など薬としても使われることがあるそうです。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、主要なハーブの1つとして扱われています。
インドではメジャーなスパイスですが、世界的にはあまり知られていません。はじめてアジョワンという名前を知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アジョワンは、アジュワイン・カロム・ロバージュと呼ばれることもありますが、どれも同じスパイスを指します。植物の姿はパセリに似ていますが、ワイルド・セロリ・シードという呼び方もされるそうです。現在はインドをはじめ、イラン・エジプト・パキスタン・アフガニスタンなどがおもな産地となっています。
歴史
アジョワンはインド料理には欠かせないスパイスですが、ヨーロッパなどの料理で使われることはあまりありません。
世界中で見ると知名度が低いため、その歴史が定かではないそうです。歴史の文書などでアジョワンという名前が出てきたとしても、それが現在のアジョワンを指しているかは不明だと言われています。
アジョワンという名前はサンスクリット語でギリシャを意味する言葉に由来します。そのため、アジョワンはギリシャからインドに伝わってきたのではないかと推測されています。
現代でも使われているのはインドやその周りの国に限られるため、歴史を紐解く資料が少ないミステリアスなスパイスです。
アジョワンの特徴
アジョワンの風味はハーブのタイムに似ています。スパイシーで薬草のような香りが特徴です。タイムと比較するとより香りが強く、辛味があって刺激的です。
タイムと同じようにチモールという成分がアジョワンにも含まれていますので、近い風味となっているのでしょう。アジョワンにはチモールの他に、r-テルピネン・p-シメン・パラシメン・カルバクロールといった成分が含まれています。
レシピによってはタイムの代用になると記載されているものもありますが、タイムよりも強い香りなので使う時には味を確かめてから使った方が良いでしょう。形は楕円形をしていて、薄茶色です。キャラウェイ・クミン・フェンネルなどの種子とよく似ています。
インドでは料理のスパイスとしてだけでなく、伝統的な医学であるアーユルヴェーダでも使われています。
効果・効能
アジョワンは辛味によって体を内側から温めたり、肝機能を高める効果や神経を活性化させる効果が期待できます。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダにおいては、消化器系・呼吸器系に効果があるとされています。アジョワンを使えば、消化不良・お腹の張り・下痢など腸に関わる病気や便秘の改善が期待できます。
また、それらの器官を活性化させる作用があり、体の代謝も高めてくれます。
アジョワンに多く含まれるチモールには殺菌効果・抗ウィルス作用があります。また、パラシメンやr-テルピネンは抗菌作用がある成分です。それらが合わさることで、風邪などの感染症の予防や喘息などの呼吸器系の病気に効果があるとされています。
アジョワンから作られる精油は、その殺菌効果や抗菌作用から防腐剤やマウスウォッシュとしても使われます。チモールやパラシメンには鎮静作用もあるので、関節や筋肉の痛みを和らげる効果も期待されています。
利尿効果にも優れているので、尿路結石など治療にも用いられているそうです。また、さまざまな体への効果だけでなく、アジョワンの心への作用も見逃せません。
スパイシーで薬草のようなアジョワンの強い香りは、気持ちを盛り上げたい時や前向きになりたい時にも役立つのではないかと言われています。新たな挑戦をする時や、元気が欲しい時にはアジョワンを摂取してみてはいかがでしょうか。
さまざまな効果・効能を知ると、アジョワンがアーユルヴェーダを代表するハーブの1つとして認められていることも納得です。
アジョワンの美味しい食べ方・使い方
アジョワンの刺激的な味わいと香りはインド料理全般と相性が良いです。アジョワンは砕くと香りがより豊かになります。料理に合わせて、刻んだり潰したりと香りを調節して使うと良いでしょう。
インド料理の軽食の1つであるサモサや、ヒヨコマメ粉にスパイスを加えた衣をつけてあげる天ぷらのような料理であるパコラに使われます。ナン・チャパティ・パンなどに練り込んで使うと、アジョワンがアクセントになっておいしく仕上がります。
炒め物や煮物などにも用いられますので、インド料理におけるアジョワンの使い方はとても幅広いです。トマトと相性が良いので、ドレッシングのスパイスとして入れる使い方もおすすめです。ミートソースやカレーなど、トマトを使ったさまざまな料理でもぜひアジョワンを試してみてください。
普段の料理に取り入れたい場合には、卵料理や炒め物のアクセントとして使うことがおすすめです。卵はアジョワンの強い香りをまろやかにしてくれます。はじめてアジョワンを使う時にはぐっと使いやすくなるでしょう。
炒め物にアジョワンを少し入れれば、香りの良さが野菜や肉の味わいを引き立ててくれます。今までとは一味違った味わいが楽しめるでしょう。
また、アンチョビやニンニクなど香りの強い食材はアジョワンの存在感に負けませんので相性が良いと思います。
タイムの代用として肉や魚介類に使うこともできますが、量は少なめにして味を確認しながら使った方が良いでしょう。
アジョワンの消化器系・呼吸器系への効果を手軽に得たい場合にはアジョワン水がおすすめです。コップ1杯の水に小さじ1/2程度のアジョワンを入れて飲むだけなのでとても簡単です。飲み過ぎや食べ過ぎなどで体調が優れない時には、ぜひアジョワンを試してみてください。
注意点
アジョワンには子宮収縮を促す作用がありますので、妊娠中の使用は流産・早産などの危険性がありますので使用は避けましょう。
また、長期間摂取を続けると利尿作用によって体の水分が足らない状態になることもあります。水分をしっかりと摂り、多量のアジョワンの摂取は控えた方が良いでしょう。
防腐・殺菌作用からニキビ予防などに良いとされる説もありますが、刺激が強いのでアジョワン水などを直接肌に塗布するのはおすすめできません。
おすすめのアジョワン:厳選3種
次に、厳選したおすすめのアジョワンを3種類紹介します。定番のメーカーのものやスパイスへの強いこだわりを感じさせるものまで幅広く紹介します。
マスコット(MASCOT) / アジョワンシード
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マスコットは品質にこだわった世界中のさまざまなスパイスやハーブを扱う東京都の定番のスパイス専門メーカーです。1985年の創業以来、「世界の香りとおいしさを」を人々に提供しています。
そんなマスコットのアジョワンシードが作られているのは本場のインドです。タイムに似たさわやかな芳香としっかりした味わいが楽しめます。
軽く砕いてサモサに使ったりいつものカレーに入れれば、マスコットのアジョワンシードの刺激的な風味を生かすことができるでしょう。
スーパーなどで手に入りづらいスパイスなので、信頼できるメーカーのものが買いたいという方におすすめです。はじめてアジョワンを使うという方にもぴったりと言えるでしょう。二日酔いの時に水に入れて飲むとすっきり感があり、日持ちがするので常備しているという口コミもあります。
スパイスラック(SPICE LUCK) / アジョワン
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スパイスやハーブを日本の家庭にもっと広めたいという想いからスタートしたネット通販専門店が「スパイスラック」です。ネット通販に特化することで、リーズナブルな価格を実現しています。
スパイスラックは世界中の定番から珍しいスパイスやハーブまで幅広い品揃えが魅力です。その多くが小売店や飲食店などで使われている実績のあるものばかりなので、信頼性は確かです。インドでは欠かせないスパイスですが、日本では知名度の低いアジョワンももちろん扱っています。
スパイスラックのアジョワンはカレーパウダーやスパイスを効かせたお菓子作りに最適です。日本のマーケットに合ったインドのアジョワンをスパイスラックは選び抜いています。
いつもの炒め物の隠し味に使ったり、カレー・ミートソース・パンなどさまざまな料理にお使いいただけます。普段の料理に取り入れることで、アジョワンの消化器系・呼吸器系への良い効果を得たいという方におすすめです。
神戸アールティー / アジョワンシード
現在の価格はコチラ |
世界中の厳選されたスパイス・ハーブを扱っているのが「神戸アールティー」です。神戸アールティーは関東・神戸・大阪でインドレストランも経営しています。
実際にプロが使っている高い品質のスパイス・ハーブが手に入ることが神戸アールティーの大きな魅力と言えるでしょう。テレビや雑誌などのメディアにも頻繁に取り上げられていることからも、その人気の高さがよくわかります。
神戸アールティーのアジョワンシードはインドで作られており、濃厚な香りが特徴です。インドレストランを経営していますので、本場のスパイスへのこだわりがあるのでしょう。
カレーパウダーの原料としてはもちろん、卵料理や炒め物のアクセントにぴったりです。本場の香りが味わいたいという方はこちらのアジョワンシードを使ってみてはいかがでしょうか。