肉の臭みに!おすすめのオレガノと特徴や美味しい食べ方
オレガノはイタリア料理やメキシコ料理によく使用されるハーブの1つです。清涼感のある香りとほろ苦さが特徴で、トマトと相性が良いため、トマト料理によく使用されています。
オレガノと言われてピンと来なくても、口にしたことがある人は多いことでしょう。
肉の臭み消しとしても使用されたり、煮込み料理に使用されたりと実は非常に使用できる幅の広いオレガノ。今回はそんなオレガノと魅力や特徴について詳しく見ていきましょう。
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オレガノとは?
オレガノはバジルと並んでトマトによく合う、イタリア料理やメキシコ料理によく使用されているハーブです。シソ科の多年草で、和名をハナハッカと言います。オレガノという言葉はギリシャ語で「山の喜び」という意味です。
主に地中海沿岸で多く栽培されており、高さは60cm~90cmほどにもなります。柔らかで枝分かれした茎と、たまご型の葉、夏から秋にかけて白色やピンク色の花を咲かせます。乾燥気味の気候の方が生育しやすい植物です。
オレガノの葉にはほろ苦さと清涼感があり、乾燥させると香りがより引き立ちます。花も香りが良いのでポプリとして利用されることもあります。古くは薬として使用されていたこともあるほど、薬効の高いハーブでしたが、現在は薬として使用されることはほぼありません。
近年は日本でも生の葉が入手しやすくなりましたが、煮込み料理などに生の葉を使用すると苦味を感じるので、乾燥したものを使用することをおすすめします。
歴史
オレガノの歴史は古く、紀元前4000年の古代エジプトではミイラを作る際の防腐剤として使用されていたという記述が残っています。また、古代ローマの料理本に「ソースを美味しくするスパイス」としてオレガノが紹介されています。さらに幸福のシンボルとしても知られており、新郎新婦の花冠にもされていました。
一方ギリシャではオレガノは弔いのハーブと呼ばれ、亡くなった人の魂の安らぎのために墓に植えられていました。この時代から香水や化粧品、そして薬としてもオレガノは使用されていたようです。
中世になるとオレガノはストゥルーイングハーブとして使用されていました。ストゥルーイングとは撒き散らすという意味で、実際床に撒いたり、家具のつや出しや匂い付けとして家事に広く使われていました。
近年ではスウェーデン山地の農民がビールの酸味を防ぎ、アルコールを高めるためにオレガノを使用していたという記述が見つかっています。
日本には江戸時代末期ころに観賞用として伝わりました。
オレガノの特徴
乾燥させても香り高いオレガノはドライフラワーとしても人気の高いハーブです。近年は花の可愛らしさから家庭で栽培する人も増えています。虫がつきにくく、日当たりの良いところならば育つという、手間のかからなさも人気の秘密のようです。
摘み取った葉を日陰で1~2週間ほど乾燥させ水分を飛ばすと、自宅でも簡単に乾燥オレガノを作ることができます。
オレガノはハナハッカ属の中で最も認知されており、樟脳のような刺激のある強い香りにほろ苦さが特徴です。マジョラムの香りにも似ていますが、オレガノは香り自体が強く、マジョラムのような甘い香りはありません。
葉は食用として用いられ、生でも乾燥させても使用されています。香りの良さからアロマオイルにも使われています。花もポプリやドライフラワーなどに用いられ、全草を楽しめる植物として広く親しまれています。
イタリア料理ではオレガノとバジルの組み合わせは基本的な使い方とされており、トマト料理によく使用されています。メキシコ料理ではミックススパイスであるチリパウダーに含まれており、多くのメキシコ料理に欠かせない存在になっています。
香味が強いので料理に使用する際は量を加減して使うことを心がけましょう。
効果・効能
料理の風味付けに適しているオレガノですが、かつては薬としてしようされていたほど、高い効能を持っています。ここではオレガノが持つ効果について調べてみました。
整腸効果
オレガノには胃腸の調子を整える作用があります。腸内環境を正常にする作用により、便秘解消や冷え性の改善にも効果があります。
元々オレガノにはマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれていて、体内の老廃物などを外に出す働きをしてくれます。これが便秘の改善に効果的な理由です。
便秘になると肌荒れの原因にもなってしまいます。便秘が改善されることにより、間接的に肌荒れの改善にもつながるのです。
頭痛・生理痛緩和
オレガノには鎮痛作用もあります。頭痛や生理痛に非常に効果的なので、慢性的な頭痛に悩んでいる人は意識して摂取すると良いでしょう。
また、生理痛の対策としてオレガノを使用する際は温かいハーブティで摂取するのがおすすめです。体を温めることにより、生理痛がより緩和しやすくなります。オレガノには鉄分や葉酸など女性にとって嬉しい栄養素も多く含まれているので日常的に摂取すると非常に効果的でしょう。
滋養強壮
オレガノにはビタミンCやビタミンEが含まれています。これらは皮膚や髪などの外側のアンチエイジングはもちろん、体内では血液などのアンチエイジング効果が認められています。
滋養とは養分を体に染み込ませることです。そして強壮とは体を元気にすることを指します。つまりオレガノを摂取することで得られる養分でアンチエイジングすることにより若く健康な体を作ることになるので、滋養強壮の効果もあるということになります。
抗炎症効果
ビタミンAには殺菌、抗炎症効果がありますが、このビタミンAがオレガノには含まれています。口内炎や気管支炎などの炎症を和らげる効果があるので、喉が痛い時などオレガノを煎じたものでうがいをしたり、オレガノのハーブティを飲んだりするのがおすすめです。
また、殺菌効果が高いので手作りの石鹸にするのにも適しています。香りが良く、殺菌効果の高い石鹸になります。
リラックス効果
オレガノは肉体疲労にも効果がありますが、精神的疲労にも効果を発揮してくれます。疲れを自覚したときに摂取することで心身の疲れを取ってくれます。
香りによるリラックス効果も高いので、ハーブティはもちろん、入浴剤として使用するのもおすすめです。倦怠感の改善に効果的です。、また、オレガノオイルでマッサージをするのも高いヒーリング効果を得られます。加えてオレガノオイルは捻挫にも効き目があるとされています。
オレガノの美味しい食べ方・使い方
オレガノはイタリア料理によく使用され、地中海沿岸でも古くから親しまれてきたスパイスです。肉料理の臭み消しによく使われます。ソースやドレッシングにしても非常に美味で、本格的な味わいになります。
トマトと非常に相性が良く、細かく刻んだオレガノをピザやトマトに振りかけるとオレガノの刺激的な風味が料理の味を引き立ててくれます。自宅で作るトマトソースにオレガノを少量加えるだけで一気に味に深みが出るのでこちらもおすすめです。
トマトソースでも、トマト煮込みでも、トマトスープでも、トマトを使用した料理ならばオレガノはなんでも合うので、トマトを使用する際はぜひオレガノも一緒に使ってみましょう。
また、味が同じになりがちな野菜の炒め物もオレガノを使用することでマンネリの打開にもなります。野菜の炒め物にオレガノを使用する際は味付けを塩とブラックペッパーで行い、オレガノを加えることで地中海風の炒め物になります。
オレガノはチーズにも非常に合います。ピザやチーズオムレツなど、チーズを加熱するときにオレガノを加えることで、お店のような仕上がりになります。加熱をしなくてもクリームチーズに混ぜてパンに塗るという食べ方も手軽で美味しいのでおすすめです。
肉だけではなく、魚の臭み消しにも使用できるので、魚を下ごしらえする際にオレガノをまぶしてからフライにしたりソテーにしたりすることで、イタリア風の魚料理や地中海風の魚料理を楽しむことができます。
オレガノの効果を得たいという場合にはやはりハーブティがおすすめです。食べ過ぎてしまった日などにオレガノのハーブティを飲むことで消化が促進されます。冷えの改善やリラックス効果を求めている場合も、ハーブティは非常に適しているでしょう。
注意点
優れた効能を持ち、体に嬉しい効果をもたらしてくれるオレガノですが、注意しなければならない点もあります。
実はオレガノの使用量の基準は臨床データが少なく、詳しいことはまだ分かっていません。しかしいくら体に良いものと言っても摂り過ぎは良くありません。あまり多量に摂取するのは避けましょう。
また、胃腸に大きく作用するので過敏性胃腸症の人はオレガノの摂取には注意が必要です。刺激性の強さから症状を悪化させてしまう恐れがあります。
そしてバジルやミントなどシソ科の植物に対してアレルギーを持っている人はオレガノの摂取は控えた方が無難です。
妊娠中はハーブやスパイスには控えたものが良いものが多数ありますがオレガノも例外ではありません。オレガノは妊娠中には刺激が強すぎるので、特に妊娠初期には少量であっても摂取しないようにしましょう。子宮を収縮させる働きもあるので予期せぬ自体になりかねません。
子供に与える際も注意が必要です。刺激が強すぎるので下痢などの症状を引き起こす可能性があります。赤ちゃんには与えないようにしましょう。料理に含まれる少量のオレガノであっても2歳程度まではなるべく控えるのが無難です。
おすすめのオレガノ:厳選3種
ここまでオレガノも魅力や特色について見てきました。オレガノに興味がわいてきた人も居るのではないでしょうか。そこでここでは市販されているオレガノの中からおすすめのものを選りすぐって紹介したいと思います。
マコーミック / ユウキ MC オレガノ(ホウル)
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香りにこだわりたい人におすすめなのがこのオレガノです。ホールなので非常に香り高く、有機栽培なので安心して使用できるのも大きな魅力です。ホウルなのでそのままを楽しむよりは煮込み料理などに適しています。
GABAN / オレガノ みじん切り
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ホウルよりも形状が細かく、使用しやすいのがみじん切りのオレガノの特徴です。使用する料理を選ばず、様々な用途に使用できます。中でもGABANのオレガノは他の製品に比べて香りが長持ちするので、中々使い切れずに香りが飛んでしまうという自体を避けられるのも魅力的です。
マスコット / オレガノパウダー
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みじん切りであっても葉の食感が気になるという人にはマスコットのオレガノパウダーがおすすめです。パウダーなので葉が残ることがなく、どんな料理にも手軽に使用できます。もちろんオレガノの魅力である香りはしっかりと感じられます。初めて使用する人にもとてもおすすめの製品です。