彩りに!おすすめのパセリと特徴や美味しい食べ方
パセリの特徴や美味しい食べ方は?と聞かれた時、どんな風に説明することができますか?パセリは美味しそうな料理の彩りのひとつとして考えている。緑色をプラスしたいなと思った時に飾りのように使用するもの。そんな風に思って実際に使用している人も多いのではないでしょうか。
確かにそのような使用方法でも間違いはありません。しかし、それではちょっともったいないかもと感じてしまうパセリの特徴や美味しい食べ方について紹介していきたいと思います。
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パセリとは?
パセリは、地中海沿岸が原産となっているセリ科の越年草で、オランダゼリとも呼ばれています。乾燥には弱いものの、栽培方法が簡単なことから現在では、世界中で広く栽培されている野菜です。草丈は15cm~25cm程度ですが、中には60cmにもなるものもあり散形花序には花もつけます。
私たちがよく利用する葉の縮れているタイプのパセリは、品種改良によって生み出されたもので自然に生まれたものではありません。パセリには、さわやかな香りがあることから、香りづけに使用したり、におい消しとしても使用されています。また、パセリには精油成分が多く含まれていることからハーブの一種としても扱われています。
日本では葉の色が鮮やかな緑ということもあり食用としてではなく、料理の付け合せや飾りのひとつとして使用されることが多いです。しかし、海外ではパセリには、鉄分やビタミンC、ビタミンAが豊富に含まれていると認知されているため、西洋料理など様々な料理の添え物として食べられたり、スープの香味料として使用される機会が多いです。
歴史
パセリは、世界で一番使用されているハーブのひとつとして知られていますが、その歴史は古く紀元前3世紀の古代ギリシャの本草書に記述されています。記述によると、パセリを最初に使用したのは古代ギリシャ人で、パセリを今のように食用として料理に使用するのではなく、軍馬の餌や儀式の席で使用されていたようです。
パセリを初めて食用として使用し始めたのは古代ローマ人で、食用以外にも薬用や歯磨きにも使用していました。9世紀頃には、フランスへとパセリは伝えられ、16世紀に入るまでには、ドイツやイギリスにも広く使用されるようになっていきました。
アメリカへは、ヨーロッパからやってきた移民によって広められ、世界各地でパセリは現在のように使用されるようになっています。日本には、18世紀に入ってからオランダから長崎に持ち込まれたと、1709年の貝原益軒の「大和本草」にパセリという名前ではなく「オランダゼリ」という名前で記述し残されています。
「大和本草」では、パセリは「芹」に分類され、オランダセリ(紅毛芹)と呼ばれ根は羊の蹄に似ていて黄色いという風に記されています。その当時の日本は江戸時代で、パセリの栽培が本格的となってきたのは明治時代から大正時代にかけてと言われていて現在に至っています。
パセリの特徴
日本で多く使用されているパセリは、葉が縮れているモスカールドパセリと呼ばれる品種が一般的となっています。このモスカールドパセリは、スーパーなどでも販売されていて手軽に手に入れることができます。
モスカールドパセリ以外にも、葉が平らなイタリアンパセリや、セロリのような茎を持つナポリタンパセリ、ニンジンのような根を持つハンブルグパセリなどがあります。どの種類のパセリもパセリ独特の香りを持ち、様々な料理に用いられています。
パセリといえば、鮮やかな緑が料理に添える飾りとして使うのにピッタリということもあり、食べるものではないと認識している人も多いかもしれませんが、パセリは栄養成分がたっぷりと含まれている野菜なので、できれば飾りとしてではなく食べ物として活用する方が良いですね。
パセリは、1年中出回っている野菜で家庭菜園でも手軽に育てることができますが、旬の時期は春から秋の時期となっています。
効果・効能
パセリは、野菜としてはもちろんですが、ハーブとしても親しまれてきました。パセリを初めて食用として利用し始めたのは、古代ローマ人と言われており、その当時は、消化を助けるもの、口臭予防として食べられていたことがわかっています。
そんなパセリには、ビタミンAをはじめとするビタミン類、β-カロチン、カルシウム、鉄分、カリウム、マンガン、フラボノイド、ミリスチン、アピオール、ピネンなど私たちの体にとって必要な成分がたっぷりと含まれています。それぞれの成分が私たちの体にどのような効果や効能を発揮するのかを紹介していきます。
β-カロチン
活性酸素の働きを抑制させる効果があるため、免疫力を高めたり、ガンの予防、老化防止やアンチエイジングに効果を発揮します。若返りたいという人にパセリはオススメです。
カルシウム
精神的な安定をもたらすことができるため、イライラなどの感情を沈めることができます。
カリウム
パセリにはさつまいもの2倍ものカリウムが含まれています。カリウムは、利尿作用があるため、むくみなどを解消させる効果があります。
鉄分
ほうれん草の4倍もの鉄分が含まれているので貧血などの症状にも効果抜群です。
ビタミンC
鉄の吸収を高めることのできるビタミンCもレモン以上に含まれているため、貧血予防はもちろん、高い美肌効果もあります。
ミリスチン
利尿作用がある成分のため、むくみの改善以外にも泌尿器や消化器系の疾患に効果があると言われています。
アピオール
ミリスチン同様の利尿作用以外に、血管拡張作用や通経作用などがあるため、生理不順や生理痛にも効果があります。また、関節炎やリウマチなどの改善、腸内にある悪玉菌の増殖も抑えることができます。
ピネン
殺菌や抗菌効果があるため、口臭予防や消臭効果があります。
パセリの美味しい食べ方・使い方
パセリの使い方と言えば、料理の彩りのひとつとして添えることが多いと思います。しかし、パセリには私たちの体に大切な成分がたっぷりと配合されているので、できれば意識して食べるようにすることをオススメします。そうは言ってもパセリをメインの食材として活用するのは難しいと思いますので、パセリの美味しい食べ方や使い方、選ぶ時のポイントなどについて紹介していきたいと思います。
パセリといえば、独特な香りが特徴ですよね。この香りは精油成分であるアビオールが影響を与えていて、実は食欲を増進させる効果があります。そしてさらに、この成分が体内に入ることで食中毒を予防したり、口の中をサッパリとさせる働きもあるため、お口直しとして食べてみると良いと思います。特に、揚げ物などの油料理のお口直しとしては最適です。
パセリは生野菜としてだけではなく、乾燥させて細かく刻むことであの独特な香りが和らぎ料理に使用しやすくなります。乾燥させて細かく刻んだパセリは、ソースやドレッシング、スープなどのワンポイントとして利用することで、料理そのものの味を引き立てる効果があります。パセリをメインの料理にという訳ではありませんが、引き立て役としてパセリの役割はとても大きいです。
生のパセリをスーパーなどで購入する場合は、パセリの葉の緑色が濃く、ツヤがあるもの、香りが強いもの、小さな葉が密集しているものを選ぶようにしましょう。そして、パセリの栄養価を最大限に活かすために、パセリを刻んだ後に水にはつけないようにします。
ビタミンなどの水溶性の成分は、水にさらすことでその栄養価は失われてしまうので注意が必要です。使わない分のパセリは冷凍保存し、使う分だけを取り出して使うようにするといつも新鮮なパセリを使用することができます。
注意点
パセリは私たちの体に良い成分がたっぷりと配合されています。しかし、良い成分がたっぷりだからと言って大量に食べてしまうと様々な悪影響を与えてしまうので取り扱いには注意が必要です。そのパセリの過剰摂取となる量は、1日200gと言われています。
パセリを200gも摂るのは、現実的には難しく普通では考えられる量ではありませんが注意が必要です。パセリを大量に摂ることでどんな悪影響を与えてしまうのかというと、腎障害や不整脈、低血圧、肝障害の他にもめまいや難聴、幻覚などの症状が現れると言われています。元々腎臓や肝臓に持病のある方は、パセリの摂取は控えた方が安全です。
妊婦さんや子供がパセリをちょっとお口直しで食べることは問題はありません。しかし大量に食べてしまうようなことがないように一般の大人以上に配慮する必要はあります。パセリは、中世の時代では堕胎薬の原料として使用されていたこともあり、妊娠中や授乳中の女性には危険な食べ物と言われていました。
妊婦さんがパセリを大量に食べてしまうと流産を引き起こしてしまう可能性があるので、パセリの濃い緑色が体に良いのでは?と勘違いすることなく正しい知識を持って摂ることが大切です。
おすすめのパセリ:厳選3種
ここからは、おすすめのパセリを厳選して3種類紹介していきたいと思います。調理に簡単に使うことができ、保管方法もそれほど難しくないものなので、是非毎日の調理に栄養たっぷりのパセリを少し加えてみてくださいね。
GABAN(ギャバン)/ パセリ (みじん切り)
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スパイスのブランドとして有名なGABAN(ギャバン)から発売されている乾燥したパセリのみじん切りです。パセリは、アピオールの独特のある臭いとクセのある味がしますが、ハーブの中では最もポピュラで世界中の人が様々な料理に活用しています。
オムレツの調理に使用したり、スープやサラダ、パスタやピザの仕上げや、ドレッシングや各種料理の香りつけなど様々な用途に手軽に活用することができます。保存方法も簡単で、使いたい時にすぐに使うことのできるパセリです。
マコーミック / ユウキ MC GL イタリアンパセリ(ホウル)
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マコーミックから発売されているパセリはイタリアンパセリをホウルの状態で乾燥させ瓶詰めになっています。色鮮やかな緑色は、パセリならではですが、香りは他の一般的なパセリとは少し違って、甘いシソのような香りとなっています。
黄色いポタージュやフライドポテトの色付けや香り付けにピッタリです。様々な料理に使用することができますが、パスタやピラフ、サラダなどの彩りにピッタリです。
マスコット/ マスコット パセリグラニュール
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独特な香りが特徴のパセリは、香味野菜の代表として人気があります。様々な料理の彩りだけではなく、風味づけにもピッタリです。完成したグラタンに振りかけるだけで高級感な印象を与えることができます。