ライスで有名!おすすめのサフランと特徴や美味しい食べ方
ブイヤベースやパエリアなどの色と香りに欠かせないスパイスとして知られる「サフラン」。そんなサフランは料理に役立つだけでなく、体に良いさまざまな効果・効能があるのです。
しかし、「世界一高価なスパイス」とも呼ばれるサフランになかなか手が出ないという方や、選び方がわからないという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、厳選したおすすめのサフランとその特徴やおいしい食べ方を紹介します。サフランの特徴をはじめ、歴史や意外な使い方まで詳しく知ることができます。
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サフランとは?
サフランは西南アジアが原産のアヤメ科の多年草です。1つの花からわずか3本しか取れないめしべの部分がスパイスとして使用されます。花の1つ1つから収穫することを考えると、とても手間がかかることが想像できるのではないでしょうか。
また、サフランの元となる花は「クロッカス・サティウス」という野生では育たない種類なのです。この花を育てるためにも、多くの労力がかかります。
このような理由から、サフランは「世界一高価なスパイス」と呼ばれることもあります。1gのサフランを撮るためには必要になる花はなんと約160個になるのだそうです。
その貴重なめしべを乾燥させたものが料理に使うスパイスになります。水などに浸すと黄色成分であるクロシンが溶け出し、鮮やかな黄色になるので料理の色付けに使われることが一般的です。また、サフランの独特な芳香は魚介類などの香りづけに使われることもあります。
歴史
サフランがはじめに発見されたのはギリシャだと言われています。時期は青銅器時代とされていてますので、紀元前3000年〜2000年頃です。
現在では、ヨーロッパやアジアなどさまざまな場所で栽培されています。
サフランの歴史は古く、クレオパトラが求婚してきた方と会う前にサフランを入れて入浴したと言われています。また、衣服を染める染料としても使われていました。
古代ギリシャではサフランの黄金色は王族のみに許される「ロイヤルカラー」とされていたこともあり、気品のある目にも鮮やかなサフランの色は王族の偉大さのイメージに合っていたのではないかと推測されます。
また、中世では医薬品としてサフランは使われていました。さまざまな症状を和らげると信じられており、1300年頃になると祝いの席などで料理にも使われた記録が残っています。
サフランが非常に高価だった為、中世ヨーロッパでは偽物が多く出回り、偽物のサフランを売った方は火あぶりの刑にされたというエピソードもあります。
日本での歴史
サフランは日本に医薬品として江戸時代に伝わってきました。薬として1886年に栽培されたのが日本でのサフランの生産のはじまりと言われています。現在は大分県竹田市が主な産地として知られており、宮城県などでも栽培されています。
サフランの特徴
サフランは甘さとかすかな苦さを感じさせる独特な芳香と、水に染みだす鮮やかな黄色が特徴です。料理の香りづけや色づけに使われます。
サフランに含まれるサフラナールが香りのもとで、クロシンが色のもとです。
スパイスとして使われるめしべは深い赤色をしています。よく見るとめしべには黄色が混ざっていますが、赤色が香りと色のもとになるので重要です。
そのため、黄色が少なく赤色の部分が多いものがより品質の高いものとされていて高価になります。
イランやスペインなどの有名な産地ではサフランの等級を決める基準が設けられていますが、生産量の少ない地域ではすべて同様に扱われる場合もあります。フランス・スペイン・イタリア料理でサフランは使われることが多く、魚介類との相性も抜群です。
効果・効能
サフランでまず注目したいのが血管を拡げる効果や血液をサラサラにする効果です。
それにより、血行の改善や体内の毒素を排出するデトックス効果が期待できるでしょう。女性にありがたい冷え性の改善・生理不順の緩和といった効果も見逃せません。
また、香りの成分である「サフラナール」には気持ちを落ち着かせる効能や体を温める作用がありますので、心身の不調の改善にも役立つとされています。
それだけでなく、サフランには記憶力に関わる効果もあります。サフランの鮮やか黄色を生み出す「クロシン」は、中枢神経を活性化して記憶力をアップさせるのだそうです。勉強や仕事の前にサフランを摂取すれば、作業の効率アップも期待できるのではないでしょうか。
サフランの美味しい食べ方・使い方
サフランのきれいな黄色を生み出すクロシンは水溶性なので、油では抽出できません。サフランを色づけに使う時には、水・ぬるま湯・牛乳・白ワインなどと一緒に使いましょう。
サフランを使った料理を作る前日に水に一晩漬けておく方法もおすすめです。サフランの色を抽出する時間がかかりませんので、スムーズに調理ができます。ただし、1日以上経ってしまうとサフランの豊かな香りが飛んでしまいますので気をつけてください。
サフランのおいしい食べ方の定番といえばサフランライスです。お米をといで通常の水の分量を入れ、30分ほど置いておくと色が出てきます。後はサフランを取り出して、炊飯器のスイッチを入れるだけです。
ご家庭でも簡単にできますので、カレーやハヤシライスなどのご飯にも使ってみてください。見た目の良さにきっと子どもも喜ぶでしょう。
また、ブイヤベースやパエリアもサフランを使った代表的な料理です。魚介類と香りがよく合い、美しい色合いに仕上がります。その他にもクッキーなどのお菓子の生地やソースの色と香り付けに使われることもあります。
記憶力アップを目的として摂取したい時には、サフランティーがおすすめです。ティーカップにサフランを入れてお湯を注ぎます。色がついたら完成です。ホールのサフランを使うことが一般的ですが、サフランティーをおもに作る場合にはパウダーも使いやすいでしょう。
注意点
サフランには血行を良くしたり、体をあたためたりといった効果があります。しかし、摂取しすぎるとのぼせや不眠につながることがあるのです。
そのため、サフランは1日の摂取量を必ず守りましょう。サフランの1日の摂取量の目安は0.1g〜0.3gと言われています。
料理に使われる場合にはこの摂取量をこえる可能性は低いとされています。そのため、食事の時には過剰に神経質になる必要はありません。ただし、サフランティーなどでパウダーの状態で摂取する時には注意したほうが良いでしょう。
また、サフランは堕胎作用・子宮収縮作用などが起こる場合があるようです。妊婦の方は摂取を控えた方が良いと思います。授乳中の安全についても情報が不十分ですので避けたほうが良いでしょう。
オリーブ属・オカヒジキ属・ドクムギ属の植物が苦手な方は、サフランに対してアレルギー反応が出る場合もあります。具合が悪くなった場合には、食べるのを止めましょう。
サフランによく似た植物にイヌサフランという植物があります。このイヌサフランはサフランとまったく異なり毒性があり、摂取すると死に至る場合もあるのです。
「世界一高価なスパイス」と呼ばれるサフランだからといって、自分で乾燥させて作ろうとするのは絶対にやめてください。
おすすめのサフラン:厳選3種
次に、厳選したおすすめのサフランを3種類紹介します。スパイス専門メーカーの逸品や飲食店が選ぶこだわりのものまで幅広く知ることができます。ぜひ、お気に入りのサフラン選びの参考にしてみてください。
マスコット(MASCOT) / サフラン
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「世界の香りとおいしさを」届けたいという信念を持った日本のスパイス専門メーカーが「マスコット」です。世界中から選び抜かれたマスコットのスパイスは品質の高さに定評があります。
スペイン原産のサフランは豊かな香りと鮮やかな黄金色が特徴です。その香りはブイヤベースなどの魚介類とよく合います。
パエリアに使えば、香りと色もお店のように仕上がると評判です。品質と価格のバランスが良く、またリピートしたいという方も多く見られます。湿気からサフランを守る中蓋がついていることも大切なポイントです。サフランの香りを最後まで変わらずに味わうことができます。
サフランを使ってみたいという方にまずおすすめしたい逸品です。
ギャバン(GABAN) / サフラン
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「ギャバン」は日本のシェフに本物のスパイスを提供したいという熱い想いによって誕生した日本のメーカーです。ホテルやレストランのキッチンでギャバンのスパイスは愛用されています。
サフランならではの独特な香りとクリアな黄色が堪能できるサフランです。ブイヤベース・パエリア・リゾットやカニやエビなどの魚介類を使ったソースにと幅広く使うことができます。
美しい色づけができることを生かしてカレーやハヤシライスなどのご飯をサフランライスに変えれば、まるで高級なレストランに来た気分が味わえると評判です。ギャバンのサフランはご家庭で手軽に本格的な味を楽しみたいという方におすすめです。
神戸アールティー / サフラン
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世界中のこだわりのスパイス・食材を扱う「神戸アールティー」。神戸アールティーは神戸を中心にインドカレーの実店舗も経営しています。プロが実際に使っているスパイスですから、信頼度の高さが違います。
神戸アールティーのサフランはスペイン産で開花したばかりのめしべが使われています。サフランライス・パエリア・ブイヤベースなどに使えば、その色の鮮やかさと香りの良さを実感できるでしょう。
高品質でコストパフォーマンスに優れているという口コミが寄せられている評価の高いサフランです。スーパーなどで販売されているサフランに満足できないという方はぜひ試してみてください。