肉料理に!おすすめのセージと特徴や美味しい食べ方
料理のスパイスとして使用されているハーブの「セージ」。このセージには、体に良いといわれているさまざまな効果が期待できるのだそうです。また、料理に使用するだけでなく、国によっては薬草としても用いられているところもあるといわれています。
そんなセージには、どのような特徴や使い方があるのかなどを詳しくご紹介したいと思います。さらに、おすすめのセージ厳選3種もご紹介しますので、是非これらを参考にしてみて下さい。
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セージとは?
「セージ」とは、シソ科アキギリ属のハーブです。なかなか日本料理では、使用することが少ないため、ローリエやミントなどと違って、あまり馴染みのないハーブかもしれません。ですが、イタリア料理やドイツ料理では、なくてはならないハーブで、ソーセージなどの肉料理と相性が良いとされています。
また、料理に使用するだけでなくセージの葉を乾燥させたものをハーブティーとして飲むことも多いです。さらに近年では、セージの精油はアロマオイルとしても有名となりました。そのため、アロママッサージでも使用したり、リラックスする目的でも活用されています。
そんなセージは、別名「サルビア」と呼ばれていて、日本名でも「ヤクヨウサルビア」といいます。名前にも付いているように、セージは薬用としても重宝しているようです。さらに、生のままでも乾燥させても使用できるので、多目的で便利なハーブのうちのひとつです。種類もたくさんあるため、区別して「コモン・セージ」や「ガーデン・セージ」などと呼ばれたりもしています。
歴史
セージは、大昔の書物などにも記述されていることから、歴史はかなり古いといわれています。原産地は地中海沿岸で、当時は魔除けや薬草として使用されていたのだそう。そもそもセージの別名「サルビア」には、ラテン語で「治療=サルバーレ」が由来となっています。そのため、イギリスでは「長生きしたいのなら5月にセージを食べなさい」といわれているほどで、医療用として広まっていたようです。
古代ギリシャ時代には、局所麻酔に使用されていたり、また古代ローマ時代では、毒消しや長寿薬として重宝されていました。そんなセージが日本に入ってきたのは、明治時代といわれています。このように薬用として流通していたセージは、さらにスピリチュアルな意味も持っているといわれていました。
セージは、不死や長寿祈願として、また金運アップにもご利益があると持ち歩いていたようです。いろんな方面でたくさんの人に古くから親しまれているセージは、現在でも人々の暮らしに大切な役割を持っているようです。
セージの特徴
セージは、長楕円形の葉が1本の茎にいくつも付いていて、高さはおよそ50センチから70センチまで成長します。主に葉を使用することが多く、表面は細かい凹凸がみられるのが特徴的。5月から7月頃になると、綺麗な紫や白色の花を咲かせ、茎や葉も鮮やかな緑色になります。
そんなセージには、たくさんの種類があります。その数なんと500種類以上。セージは近年、世界中で栽培されているので、品種も増えて手軽に入手できるハーブとなっています。香りや風味は独特でさわやか。よく例えられるのは、日本の「ヨモギ」のような香りといわれています。
そのため、料理やハーブティー、アロマオイルとして幅広く使用されています。セージは、生の葉より乾燥させた方がより香りが強くなるので、料理や用途に合わせて使うのがおすすめ。
ほとんどのハーブは「多年生植物」といって、一度苗を植えると何年も成長する植物です。セージもまたそうです。そのため、家庭菜園初心者でも比較的育てやすいハーブとなっています。また、一年中いつでも収穫できて、葉もたくさん生えるので、育てやすいおすすめのハーブです。
効果・効能
セージは、料理に使ったりハーブティーやアロマオイル、薬草として使用されていますが、体にはさまざまな効果があるといわれています。気になるセージの5つの効果や効能をご紹介しますので、以下のようなことが気になるという方は、是非セージを摂り入れていてはいかがでしょうか。
抗菌効果
セージには、強い抗菌作用があります。そのため、風邪やさまざまなウイルスなどの感染症を予防する効果があるといわれています。その他にも、のどの痛みや腫れ、歯肉炎や口内炎の治療にも優れているので、これらの症状を未然に防ぐためにセージティーでうがいをするのがおすすめです。
免疫力強化効果
セージには、血液の流れを良くしたり、免疫力強化や滋養強壮効果も期待できるといわれています。疲れが溜まったときや元気が出ないというときには、セージを使った料理を食べたり、セージのアロマオイルを焚いて香りを嗅ぐのも効果的でしょう。日々の忙しさが続いて、体が疲れを感じた時は、セージでリラックスしてみてはいかがでしょうか。
浄化作用
たくさんある種類の中でも「ホワイトセージ」は、特に浄化パワーがあるといわれていて、お香になっていたりもします。神聖なハーブともいわれているため、ネイティブアメリカンは、古くから儀式の場でセージを燃やした煙で浄化されると信じられています。また、現代でもパワーストーンやお部屋の浄化に使用されています。
アンチエイジング効果
セージに含まれる成分には、「サルビアタンニン」という血管や体の組織を縮める収れん作用があります。そのため、お肌を引き締める作用もあるため、アンチエイジング効果も期待ができるといわれています。
さらに、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きもあり、生理不順や更年期障害の症状といった、女性特有の不調にも効果的です。また、この他にも母乳の分泌抑制にも効果があるのだそう。
制汗作用
薬用としても使用されているセージは、制汗作用もあるため、制汗剤としても効果が期待できます。その昔、中世時代には病気の患者の寝汗を抑える場合に使用されていたともいわれているほどです。また、汗そのものを抑えるだけでなく、汗のにおいも抑えてくれる効果があるのだそう。体臭が気になるという方は、是非一度セージの成分を試してみてはいかがでしょうか。
セージの美味しい食べ方・使い方
セージといえば、肉料理と相性が良いため、イタリア料理やドイツ料理の食材や香辛料として使用されています。特に古くから「ソーセージ」に使われているのですが、名前にもセージが関係しているほど、豚肉料理には欠かせないものとなっています。始めは、ソーセージの肉が傷まないようにと、防腐のためにセージが使用されていたのだそう。
またそれだけでなく、セージのさわやかな香りが、肉独特の臭みを抑える作用もあります。そのため、現代でもその知恵が引き継がれ、肉料理に使用されているようです。セージは他にも、乳製品とも相性が良いので、パスタのクリームソースに使用したり、チーズと一緒に料理に入れると風味が豊かになり、より一層料理が美味しくなります。
さらに、セージにはカリウムやカルシウム、マグネシウムや鉄分など、私たち人間にとって大切な栄養素が豊富に含まれています。美味しいだけでなく、体にも良い効果をもたらしてくれるハーブです。
また、温かいハーブティーでいただいても美味しいです。セージだけでも十分美味しいですが、さらに他のハーブや紅茶をブレンドしたり、するのもまた違った味をお楽しみいただけます。ほっと一息つきたいそんなときには、セージティーがおすすめです。
注意点
セージには、体にとって良い効果がたくさんありますが、長期間使用したり大量に摂取した場合は、めまいや嘔吐、頻脈や発作などの症状を引き起こすことがあります。その場合は、セージの使用をやめて、しばらく摂取しないようにしましょう。
また、妊娠中や授乳中の方は、摂取しすぎないようにしましょう。セージには、母乳を抑制させる「ツヨン」という精油成分が含まれているので、妊娠中はあまり摂取しない方が良いハーブといわれています。さらに、高血圧の方やてんかんのある方、また発熱時の子供などにもセージの摂取は注意が必要です。
これらの症状をお持ちの方で、もしセージを摂取したい場合は、一度かかりつけの医師に相談することをおすすめします。アラビアに古くから伝わることわざには、「庭にセージを植えている人は、病気で死ぬことがない」とあるように、健康を維持するのにセージはとても効果的です。
そして、セージは特に刺激が強めのハーブです。いくら体に良いものだといっても、摂り過ぎはかえって良くありません。どんなものでも、適量が大切ということを覚えておきましょう。
おすすめのセージ:厳選3種
セージにはたくさん種類があり、料理用や薬用、リラックスのアイテムなどと用途もさまざまです。そのため、効果を最大限に引き出すのには、用途に適したセージを選ぶのが大切です。特に厳選した3種のおすすめのセージをご紹介しますので、それぞれの特徴や商品の説明なども異なるので、用途に合ったものをお選び下さい。
マスコット / セージパウダー 20g
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スパイスや香辛料のブランドとして有名な「マスコット」。こちらのセージパウダーは、トルコ産のもので、料理に使用しやすく特にソーセージ作りにおすすめです。その他にも、チキンを使った料理やカレーなどにも使用すると美味しく仕上がります。また、パウダータイプのため、少量でもしっかりと風味が出るので、たくさん入れる必要がありません。
ケーエムカンパニー / カリフォルニア産 浄化用ホワイトセージ 100g
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こちらのセージは、浄化用のカリフォルニア産・オーガニックホワイトセージです。茎や枝を取り除いた葉のみを乾燥させているので、お得で使用しやすい商品となっています。パワーストーンやお部屋の浄化におすすめ。
ただし、乾燥したセージは梅雨の時期や冬場などは湿気やすくなります。保存する場合は、ガラスの瓶などに密封して、湿気を防ぐようにしましょう。もし湿気で火が付けにくくなった場合は、天日干ししてから使用すると良いです。
グリーンフィールド / ハーブ有機種子 セージ(コモンセージ)
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セージをご家庭で栽培したいという方におすすめなのが、こちらの商品です。ハーブの有機種子で、セージの種類でも比較的育てやすいといわれているコモンセージ。種まきに最適な時期は、3月から4月もしくは9月から10月となっています。
こちらのハーブは、湿気が多いところが苦手なので、育てる環境としては乾燥気味の方が適しているので気を付けましょう。うまく成長すれば、30センチ程度にまで育ちます。