万能!おすすめのエシャロットと特徴や美味しい食べ方
日本ではあまり馴染みのないハーブであるエシャロット。実はヨーロッパをはじめ、中東、アジア諸国では非常にポピュラーな食材です。
フランス語のお洒落な名前でなんとなく敷居が高く感じてしまうエシャロットですが、使い方や味の特徴を覚えれば万能にどんな料理にも使えるハーブです。
日本人の口にも合い、とても使いやすいハーブなので、こちらの記事を参考に日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
日本で販売されている紛らわしい名前の「エシャレット」との見分け方や、おすすめの使い方など、詳しく解説します。
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エシャロットとは?
エシャロットは、ネギ属の多年草です。味はタマネギに似ており、世界中様々な国で薬味や風味付け、肉や魚の臭い消しを目的として使われるハーブです。
フランス料理などヨーロッパでは刻んだりすりおろしたものをソースなどの香り付けに使います。他にも、スープやドレッシング、煮込み料理など、ヨーロッパではエシャロットは非常にポピュラーで日常生活に欠かせない食材です。
イランなど中東では刻んだものをヨーグルトに混ぜてケバブ料理などの付け合わせに、中国や台湾では炒め油の香り付けに使うことが多いです。
「エシャロット」とはフランス語で、英語では「シャロット」中国語では「胡葱(フーツォン)」台湾語では「紅蔥頭(アンツァンタウ)」など、様々な国で使われる分、様々な呼び名があるハーブでもあります。
日本では、若獲りの根ラッキョウがエシャロットと紛らわしい「エシャレット」という名前で販売されていることもあります。しかしラッキョウとエシャロットは同じネギ属ですが風味も味も全く違う種類の植物です。
日本ではエシャロットが身近ではないため、混同して本物のエシャロットも「エシャレット」という名前で販売されていることがあります。そのため、明確にラッキョウとエシャロットを区別するためにエシャロットを「シャロット」「ベルギー・エシャロット」等と表記してある場合もあります。
店頭で購入する場合は「赤茶色で、細長い玉ねぎのような見た目なのがエシャロット」「白い根でネギに似た葉がついたものがラッキョウ、エシャレット」と覚えておくと良いでしょう。
歴史
エシャロットの原産地は中央アジアと言われています。約2000年前に玉ねぎの変種として発生しました。
そこから中東へと伝わったものを、10世紀ごろに中東へ遠征した十字軍がヨーロッパへと持ち帰り、広めたと言われています。
この時じゃがいもや玉ねぎも一緒に持ち帰られ広まったと言われており、中央アジアからヨーロッパの範囲では、エシャロットはじゃがいも・玉ねぎに並ぶほど歴史が長くポピュラーな香味野菜です。
玉ねぎに似たどんな食材とも相性のいい使い勝手の良さが多くの地域の人々に受け入れられ、素早く食文化に浸透したようです。
そのため、エシャロットは広い範囲で栽培されていますが、日本国内では商用に栽培されているものはほとんどありません。国産のものは「エシャロット」という名前で販売されていても、多くが前述した根ラッキョウ・エシャレットです。
現在日本で手に入るエシャロットは、ほとんどがオランダ、ベルギーなどヨーロッパ産か、アメリカ産の輸入品となります。
エシャロットの特徴
エシャロットは、少し細長く、小ぶりな玉ねぎのような見た目をしています。直径3〜5cmほどの、片手に収まる大きさです。
赤茶色や赤紫色をした皮をむくと中身も白く半透明な玉ねぎのような見た目ですが、玉ねぎとは異なり二つ以上に分球するのが特徴です。ちょうど玉ねぎとニンニクの中間のような特徴を持った植物です。
味や香りも玉ねぎとニンニクの中間という感じで、生のままだと辛味があり、刻むと辛味成分で涙が出ます。生で食べると玉ねぎよりやや辛味が強く、ネギのような強い香りがするのが特徴です。
炒めるなどして熱を通すと飴色に変わり、甘みのある味と香ばしい香りが出てきます。
肉・魚・卵・乳製品などどんな食材とも相性が良く、普段の料理に気軽に取り入れられるハーブ・スパイスの一つです。
効果・効能
エシャロットに含まれる主な成分はアリシン・ビタミンC・葉酸です。エシャロットや玉ねぎなどのネギ類に含まれるアリシンは、血中コレステロールを下げ血糖値の上昇を抑えるので、血液をサラサラにして高血圧や生活習慣病の予防・改善に効果があります。
またアリシンには活性酵素を発生させる効果もあるため、傷付いた細胞を修復する働きがあり、動脈硬化の予防や免疫力を高めることにも効果的です。
ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な栄養素のため、美肌効果も期待できます。抗酸化作用もあるため、アンチエイジングにも効果的です。
葉酸はビタミンB群の仲間で、赤血球の生成を助けます。そのため貧血の予防にも効果があると言えるでしょう。
エシャロットの美味しい食べ方・使い方
エシャロットは比較的万人に受け入れられやすい味や香りで、日本人の舌にも合うため様々な料理に取り入れることができます。少しお洒落な雰囲気を出したい時に玉ねぎの代用として、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
中でもおすすめなのはステーキソースやハンバーグソースなど、肉料理のソースに利用することです。肉を焼いた後に残る肉汁に刻んだエシャロットを加え、火が通るまで熱して醤油などで味を整えるだけで簡単に出来上がります。
同じように玉ねぎを使ってソースを作る方も多いと思いますが、それをエシャロットに変えるだけで簡単にいつもとは違う本格的な風味に仕上がります。
生のまま刻んだエシャロットをマヨネーズに混ぜ、タルタルソースを作るのもおすすめです。玉ねぎよりも少し強いエシャロットの辛味がアクセントになり、魚介類の揚げ物などに合う少し大人っぽい味のタルタルソースになります。
ソースとして脇役に使うだけではなく、エシャロットをホイル焼きにして主役として味わうこともできます。
皮をむいて丸ごとアルミホイルに包み、フライパンやトースターで10分ほど火が通るまで熱します。お好みでバターや醤油、塩などで味をつけるとよいでしょう。甘い味とほくほくとした食感を楽しむことができます。
他にもスープ、ドレッシング、煮込み料理など、一般に玉ねぎを使う場面であればほとんどエシャロットを取り入れられると思ってよいでしょう。
おすすめのエシャロット:厳選3種
おすすめのエシャロットや、エシャロットを使った商品をご紹介します。
日本人には馴染みの薄いエシャロットは、一般的なスーパーや青果店ではほとんど扱われていません。ですがインターネットなら、いつでも欲しい時にエシャロットを購入することができます。
生のエシャロットや、手軽に使えるエシャロットの加工品のおすすめ商品を3種厳選してご紹介します。それぞれおすすめの使い方もご紹介しますので、ぜひこちらをご参考にエシャロットを普段の料理に取り入れてみてください。
男の台所 / エシャロット フランス産 1kg
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エシャロットはフランス料理に欠かせない食材です。またフランスの気候や土は農業に適していて質の高い農作物が採れるので、フランス産のエシャロットは品質がよく高級品とされています。
こちらはフランス産のエシャロットを約1kg詰め合わせた大容量の商品です。1つあたりのエシャロットの大きさを考えると1kgで15〜20個程度でしょうか。
エシャロットは玉ねぎの代用にも使えて用途が多く、また常温で長期間保存できるため、せっかくエシャロットを購入するならある程度まとめて購入するのがおすすめです。
他にも探してみると500gくらいから5kgほどまで、様々な容量のエシャロットが販売されていますので、使う頻度や家族の人数に合わせて自分に合った量を購入してみてはいかがでしょうか。
友盛貿易 / 中国産 油葱酥(フライドエシャロット) 250g
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「葱酥」とは中国語でエシャロットのことです。油で揚げたエシャロットがチップス状になった商品です。
炒め油の香り付けとして、炒め物を作る際に最初に油に入れて使います。肉や野菜を炒める他にも、台湾や中国では焼きビーフンの風味付けによく使われるようです。
そのまま食べられるので、サラダや、ラーメンやフォーなど麺料理のトッピングにも使えます。
その他にも、鷹の爪や干し海老などと一緒にラー油に混ぜて自家製の食べるラー油を作ったり、カレーの隠し味として入れれば玉ねぎを飴色に炒める手間なく豊かな風味を得られるなど、アイデア次第で様々な用途に使えます。
250gという表記ですが、大きめの袋にぎっしりとフライドエシャロットが詰まっているので使いでのありそうな商品です。
生のエシャロットよりも切ったり炒めたりする手間がないぶん手軽に使えるので、一袋購入しておけば意外に出番は多いのではないでしょうか。
S&B / エシャロット 5g
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なかなか身近なスーパーなどでは取り扱っていないエシャロットですが、こちらの商品はどこのスーパーでもスパイス売り場で見つけることができます。
生のエシャロットを手に入れるために足を延ばすのはハードルが高いという方は、まずこちらから取り入れてみてはいかがでしょうか。
エシャロットを乾燥させフレーク状にした商品で、エシャロットの甘い香りを楽しむことができます。鮮度をしっかりと保ち、香りを長持ちさせるスクリュー式のキャップが付いています。
エシャロットの味よりも香りを楽しみたい時、炒め物やスープ、ドレッシングなどに使います。特におすすめなのはコンフィなど煮込み料理で、じっくりと低温で煮込みながらエシャロットの香りを食材に移すことで豊かな風味を楽しむことができます。
フランス料理やイタリア料理を作る際、一振りで本格的な風味が出るので、キッチンに常備しておきたい商品です。