ミネラル豊富!おすすめの黒砂糖と特徴や美味しい食べ方
「糖は甘いが蜜は苦い」。ちょっと苦味にも似た、独特のコクと風味がある個性的なお砂糖、それは沖縄産の黒砂糖。真っ白なお砂糖とは違い、苦い蜜と甘い糖の混ざり合った糖液から作られる、日本が最も誇れる天然甘味料。
お土産にもらっても持て余し気味だったこの沖縄名産、空前の健康ブームにより、一躍有名に!「Black Sugar」として海外の健康志向からも注目を浴びているのです。
ミネラルが豊富で体を冷やさない。ダイエッターにも健康管理にも良いことづくしなのです。そこで、おすすめの黒砂糖や、上手な食べ方や使い方、何より黒砂糖の持つ魅力を詳しくご紹介します。
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黒砂糖(黒糖)とは?
沖縄の名産といえば黒砂糖、通称「黒糖」。主に沖縄県と鹿児島の離島で生産され、そのまま食べることも料理に使うこともできます。以前は沖縄方面固有の主要砂糖で、お土産で頂いても使い勝手がわからず持て余した人も多いのでは?
ところが世は空前の健康ブーム。今では日本全国どこでも手に入るようになりました。そう、黒砂糖の魅力はなんといっても豊富な栄養価。そして香ばしい香りと独特の風味!天然成分であることから、健康志向や美容に関心のある層から高い人気を得ていのです。
さて、数ある砂糖の中で黒砂糖は、サトウキビ由来の「含蜜糖」の代表格です。ただ、最近「加工黒糖」といった商品が多く販売されているのをご存知でしょうか。実はこれ、再生糖とも呼ばれる黒砂糖に他の糖類を混合して作ったもの。2012年よりこう言った黒砂糖風のブレンド商品が広く流通しています。天然黒砂糖100%に比べ、コクや栄養素が劣ることは言うまでもありません。
せっかくなのでここでは、美容にも健康にも嬉しい魅力が詰まった、100%サトウキビ由来の黒砂糖ついてご紹介致しましょう。
黒砂糖の製造工程
黒砂糖は、サトウキビの絞り汁をそのまま煮詰めただけの、最もシンプルな工程で作られています。収穫したサトウキビは二連式圧縮機で搾り、糖汁をアクなどを除きながら飴状になるまで煮詰めます。このような糖蜜と結晶の混ざり合った糖液から作られる砂糖を「含蜜糖」といいます。逆に再三精製して糖液を分離し、中の結晶だけを使った砂糖を「分蜜糖」といい、純度の高い上白糖やグラニュー糖などがその代表です。
さて、煮詰まった糖液は鉄板に流しいれて冷まします。自然乾燥したものをカットして袋詰めしたのが、店頭で見かける塊の黒砂糖です。使いやすさで人気の顆粒タイプは、砕くことによって黒の塊からおなじみの褐色になります。そもそも黒い塊であることが、黒砂糖と呼ばれる所以なのです。
さて、実は2010年から北海道網走の業者により、甜菜(ビート・サトウダイコン)由来の甜菜黒砂糖の製造に成功し、満を持して販売が開始されました。甜菜はサトウキビと真逆の北国で育つ植物です。オリゴ糖など健康に嬉しい栄養素が豊富に含まれ、オーガニックショップなどで取り扱われていますが、未だ広くは普及していません。
黒砂糖の特徴
黒砂糖は他の糖類と比べても一線を画す特殊な特徴を持っていると言えます。まずはその見た目・香り・味。おいしそうな褐色と香ばしい香り、味には独特の深みとうま味があります。それは白砂糖などの精製糖と違い、製造工程で不純物が取り除かれていないためです。その不純物こそがサトウキビに含まれる豊富なミネラルであり旨味なのです。それではその黒砂糖の栄養素と体に嬉しい効能を詳しく見てみましょう。
栄養価が高い
上白糖などの純度の高い精製糖は、精製することで大事な栄養素がほぼ失われています。それに比べて黒砂糖は純度が低いため、ミネラルなどの豊富な栄養素が残され、美容や健康にも嬉しい効果が期待されているのです。以下に黒砂糖に含まれる嬉しい栄養素と効能を簡単に記したので見てみましょう。
- 豊富な鉄分=疲労回復・PMS症状(生理痛)の軽減
- 豊富なカリウム=利尿効果によるむくみ解消。
- ビタミン=美肌効果・免疫力のアップ
- パントテン酸・オクラコサノール=代謝を促す。動脈硬化を予防。
- フェニルグルコシド=糖尿病予防
また精製糖が、体を冷やす「陰性」の食べ物であるのに対し、黒砂糖は体温を上げる「陽性」の食べ物で、脂肪燃焼や免疫力を高めてくれます。昨今注目を浴びている天然オリゴ糖のラフィノースが含まれているのも魅力の一つ。これは腸内環境を整える善玉菌を増やす成分で、便通改善や美肌効果、アレルギー体質の改善や肝機能を高める効果が期待されています。
カロリーは100gあたり345gと、さほど低い値ではないものの、上白糖と比べると低め。何よりもGI値が低い(血糖値の上昇が緩やか)のが、ダイエッターや健康志向の人から支持される理由です。
独特の香りがある
「糖は甘いが蜜は苦い」ちょっと意外な表現ですが、これこそが黒糖に隠された真実なのです。蜜には不純物=ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。ミネラルには塩分も含まれているため渋みや苦みを感じるのです。よって甘い糖と混合したままの黒砂糖はほろ苦さにも似た香りとクセがあるのです。
この風合いを活かすことが醍醐味でもありますが、用途は若干限られます。例えば、洋菓子やクリーム、さっぱりした食べ物には不向きです。また色味が大事な料理にもお勧めできません。
黒砂糖の美味しい使い方・食べ方
それでは黒砂糖を使った料理の美味しい使い方や食べ方をご紹介します。
黒砂糖は砂糖の中でもダントツに個性的!その個性を上手に使いこなすことによって、料理の腕は数段上がり健康管理にも一役かうことでしょう!
黒砂糖のコクや香りを活かせる料理がおすすめ
黒砂糖のコクや香りを活かせる料理というと、主に以下の3つになります。
- 煮物などの和食
- 黒蜜として使用
- 和菓子や、黒砂糖の風味を活かしたいスイーツ
こってりと仕上げたい煮物や照り焼きのタレ、味噌ダレなどと相性が抜群。白砂糖よりアミノ酸が豊富なため、味に深みと奥行きがあり、濃厚な味に仕上がります。ただし加熱するとアクが出ることがあるので、調理の際にはアクとりが必要です。
また黒糖は饅頭やかりんとうなどに使用されていますが、最近はカラメルのような強い甘みと香りを生かした、パンやマフィン、クッキーなどのスイーツにも広く使われています。上白糖よりもショ糖含有率が低いため、ヘルシーにスイーツを楽しめるという魅力もあるのです。菓子には粉末状黒糖が最適ですが、果実酒などじっくり時間をかけて作りたいものにはブロック型がオススメです。
また黒砂糖は、「黒蜜」そのものでもあります。精製工程の途中で出る糖蜜こそが「黒蜜」で、和菓子などにも愛用されています。黒砂糖を水で溶かしてとろみが出るまで煮詰めると、家でも簡単に黒蜜ができるので、葛きりやプリンにかけて楽しめます。
ホットミルクで割ったり、紅茶に好んで使われる方も多いのです。一般的に珈琲と黒糖の相性は良くないと言われています。ただ癖のないコーヒー豆であれば、黒砂糖がフレーバーとなり、独特の甘みが黒蜜のような印象を与えて美味しさの可能性は随分広がるのです。
美味しいおすすめの黒砂糖:厳選3種
ミネラルたっぷり!スーパーでもおなじみの、体に優しい人気の黒砂糖をご紹介します!
実は黒砂糖も産地によって特色や風合いが微妙に違ってくるのです。ここでは味とコスト面で安定感があり、広い用途で使える厳選3種をご紹介します!
三井製糖 / スプーン印 沖縄黒砂糖
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スプーン印でおなじみの日本を代表する「三井製糖」。大手が自信を持って販売する、豊かな風味が人気の商品です。正真正銘の沖縄産黒砂糖で、製造から袋詰めまで現地で行われています。そのまま食べても美味しい塊タイプと、便利な粉末タイプの2種類販売。内容量は300gで、コスパにも優れ、常備するには大変おすすめです。
日新製糖 / カップ印 波照間島産黒砂糖
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こちらはカップ印でおなじみの「日新製糖」。これも日本を代表する、大阪発祥の老舗砂糖製造販売会社です。黒砂糖の名産地である波照間島産で、さっぱりした味が特徴です。用途や好みに合わせて塊・粉末タイプから選べ、大手ならではの良好なコストと味、バランスが抜群の商品です。
上野砂糖 / ベビー印 有機黒糖
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知名度は劣りますが、こちらはベビージ印がアイコンの「上野砂糖」。実は信頼と実績の超老舗。戦前から続く大阪発祥の黒砂糖メーカーです。こちらの有機黒糖は、生産者の顔が見える安心安全のオーガニック黒砂糖。健康ブームにより大変注目を浴びている商品です。無農薬のブラジル産サトウキビを使用。クセのないすっきりした味が特徴です。