血糖値が上がりにくい!おすすめのパームシュガーと特徴
世間を騒がすスーパー甘味料。その中でも比較的リーズナブルで、血糖値が上がりにくい!それが南国生まれの「パームシュガー・別名ヤシ糖」。ヤシの木から生まれる、香ばしい風味と抜群の旨味と甘味を持ち合わす天然の甘味料。しかもダイエットや美肌の味方だというのです!
ところで同じヤシの木由来のココナッツシュガーとはどう違うの?ダイエッターや健康志向なら必ずたどり着く一つの疑問。そこで、知られざるパームシュガーの魅力と、ココナッツシュガーとの因縁の関係を明らかにします。そして今大人気のパームシュガーと、砂糖要らずの上手な使い方をご紹介しましょう。
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パームシュガー(ヤシ糖)とは?
パームシュガー・別名ヤシ糖。東南アジアを中心に南国で生産される天然甘味料です。一般的には硬めの固形で、非常に安価に購入できるためタイなど東南アジアで広く流通しています。主な原料はパームツリーと呼ばれるヤシ類のサトウヤシとニッパヤシ。これらの花穂を切ることで樹液を採取し、煮詰めて作ります。
分類としては黒糖やメープルシロップの仲間の「含蜜糖」。精製していないため自然な風味とマイルドな甘味が特徴です。またビタミンやミネラルを多く含み、血糖値が上がりにくいことから、世界的に注目を浴びているスーパー甘味料でもあるのです。
しかし東南アジアといえば長年ダイエッター達に人気のココナッツ商品。同じヤシの木から生まれるココナッツシュガーとパームシュガー、いったい何が違うのでしょう?実はこれ、長年うやむやなまま物議をかもし続けられているのです。せっかく砂糖の代用品に購入しようと思っても、パッケージを見るときっと困惑されることでしょう!だって商品名は「ココナッツパームシュガー」など、合体したネーミングが多々!
そこでまずは、パームシュガーとココナッツシュガーを比較して、パームシュガーの魅力と特徴を深く掘り下げていきます。
パーム(ヤシ)とは
混乱しがちのパームの木とココナッツの木。これらは総称して「ヤシの木」と呼ばれています。ただこの2つの木には結構大きな違いがあるのです。
パームの木は、ヤシ科の中でもアブラヤシ属に分類されます。温暖な気候のもと20mくらいまで成長し、赤い卵くらいの小さな実がなります。あまり耳慣れない名前ですが、パーム由来の「パーム油」は意外にも日本人の生活に深く浸透しているのです。
パームの果実と種には油脂が含まれ、食用や石鹸の元になるパーム油が作られます。古くから南米や東南アジアで使用され、世界で最も生産量の高い植物油なのです。日本で流通している菓子類やインスタント麺、マーガリン、そしてヤシの実洗剤でおなじみの洗剤や、化粧品にも多く含まれているのです。
余談ですが、「金のなる木」パームツリーを求めて熱帯森林の伐採が驚異的なスピードで進んでいます。これは随分深刻な環境問題として、パーム商品から遠のく人々も増えつつあるのです。
ココナッツパームシュガーとは
同じく南国のココナッツシュガーは随分有名なのでご存知でしょう。では「ココナッツパームシュガー」とは何でしょうか?実は多くのパームシュガー及びココナッツシュガーに「ココナッツパームシュガー」と表記されているのです。一体どっち?と、シビアな消費者を困惑させている現状とは裏腹、生産側はこの2つの違いを、さほど重要視してないのです。
この背景には販売戦略があるようです。随分前にココナッツシュガーの効能がメディアで発表され、類似するパームシュガーの商品名を「ココナッツパームシュガー」に改名したメーカーが現れたのです。しかも原材料が「ココナッツパームツリー」と表記されていたり「ココヤシ」だったりと様々。
さらには、ココヤシの花蜜からできるのがココナッツシュガー、同じココヤシの樹液からできるのがパームシュガー、と定義づけているメーカーもあるのです。
結論から言うと2つのシュガーの違いと、ココナッツパームシュガーの実態は、非常に曖昧なのです。
ココナッツシュガーとパームシュガーの違い
昨今の健康ブームから、世界でも多くの人がこの2つの違いについて物議を醸し始めました。実は風味や味や成分も類似しており、はっきり言える違いというよりは「それぞれの定義が違う」くらいなのです。それでは、曖昧ながらも2つの定義を見てみましょう。
ココナッツシュガーの定義と特徴
ココナッツの実で知られるココナッツの木は、ヤシ科の中でもココヤシ属に分類され、パーム同様に温暖な気候のもと30mくらいまで成長します。ココナッツの実にはココナッツジュースが含まれ、ココナッツの殻からココナッツミルクやココナッツオイルの元が採れます。
そしてココナッツシュガーは、花の蜜(ネクター)が原料なのです。そう、ココナッツシュガーの定義はココナッツの花の蜜が原料であることなのです。これが樹液から摂取されるパームシュガーとの違いと言われています。またパームシュガーとは違い、ココナッツシュガーは濾過を繰り返してゆっくり煮詰めるという工程を得て作られます。結果、褐色のカラメルのような香ばしさとバターにも似たコクを持つ仕上がりとなり、パームシュガーより随分高価となります。
パームシュガーのの定義と特徴
さて、ココナッツシュガーがココナッツからしか摂れないのに対し、パームシュガーはナツメヤシ・サゴヤシ・オオギヤシなど様々なアブラヤシの樹液から採取できます。樹液であることとココヤシでないことこそがパームシュガーの定義なのです。容易に採取できるため安価に供給できるのもココナッツシュガーとの違いでしょう。
パームシュガーは、薄茶色のココナッツシュガーより濃い茶色をしています。ココナッツシュガーよりさらに香ばしさが増し、まろやかで雑味のない味が特徴。
上白糖やココナッツシュガーより甘さは控えめですが、アミノ酸を多く含むため、旨味と甘味のバランスが大変優れているのです。しかも精製糖よりもかなり体に優しい!何と言っても、他の含蜜糖、黒糖やメープルシロップよりはるかにクセがないため、日本人が砂糖の代替え品として使いこなすには、かなりハードルが低いのです。
よって和食・洋食・菓子作りなど広く活躍します。パンなどに使うと旨みと香ばしい香りが増して抜群に美味!さらには甘みがまろやかなため、コーヒーや紅茶、ホットミルクなどの飲料と混ぜても、素材を邪魔せず相性が良いのです。
さて、パームシュガーが砂糖の代替え品として大きなポテンシャルを持っていることはお分かりになったでしょう。そこで、カロリー面などを詳しく砂糖と比較していきましょう。
パームシュガーのカロリーと効能
実は、パームシュガーのカロリーは100gで375kcal(ティースプーン1杯で15kcal)。これは上白糖の384kcalと比べると少しだけ低め。栄養価が高いためカロリー的には決して低くないのです。ただ、自然由来の豊富なカルシウムや鉄分、アンチェイジングに嬉しいポリフェノールが含まれ、何と言ってもGI値がたったの35!これは、上白糖の110という数値からするとかなり低い数値です。
摂取後の血糖値の上昇が緩やかなので脂肪になりにくく、ダイエットや美肌にも効果的。甘みはまろやかですが旨みがあるため、白砂糖と同量でも美味しくいただけるのです。
しかしやはり糖質は糖質。残念ながら成分中の7〜8割は、砂糖と同じ「ショ糖」。GI値が低いからと油断して過剰摂取しないように注意が必要です。
おすすめのパームシュガー:厳選3種
それでは、おすすめのパームシュガーをご紹介します。実はパームシュガー、安価なものからそこそこ高価なものまで様々。メーカーや値段によって味や質は随分変わってくるのです。
そこで信頼のオーガニックメーカーの作る厳選3種をご紹介します。パームかココナッツかの定義にかかわらず、日本人の口にも好ましいマイルドで美味しいシュガーばかりです!砂糖を卒業して食生活の見直しを考えてらっしゃるなら、ぜひ購入の際の参考にしてくださいね。
Wholesome / オーガニック ココナッツ パームシュガー
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コスパの良さでも定評のある、米国の大手健康食品メーカー「Wholesome」。安心安全の有機製品で、無添加・グルテンフリー・非遺伝子組み換え。濃厚なカラメル風の味が好みの方にこそおすすめ。チョコテイストのスイーツやプリン、アジアンテイストの料理によく合います。もちろん和食やパン作りでも、白砂糖と同量で代用が可能です。
OJIO / オーガニックココナッツパームシュガー
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米国発祥の信頼性の高いメーカー「OJIO」。USAオーガニック認定商品で、インドネシア産の未精製シュガーです。無添加・グルテンフリー・非遺伝子組み換えで安心して使える商品。熱帯気候のミネラルたっぷりの土壌で育った豊かな栄養素を含む美味しいシュガーです。
Big Tree Farm / オーガニックココナッツシュガー
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インドネシア最大手のオーガニックフードカンパニー「Big tree farm」。インドネシアの契約農家で栽培されている、正真正銘のココナッツシュガーです。未精製でGI値35、ミネラルやビタミンが豊富でダイエットの強い味方。もちろんUSAのオーガニック認定を受けているため、安心して使えます。使い易い粉末タイプで、黒砂糖のようなコクと優しい甘さが特徴です。