自宅で簡単!美味しいおからと豆乳の作り方レシピ
スーパーやコンビニでよく見かける豆乳ですが、実は自宅でも簡単にできることをご存知でしょうか?豆乳は材料もそれほど多くなく、すぐに手に入れられて誰でも簡単に作ることもが出来ます。
さらに道具などにより豆乳の作りやすさが変わってきます。こちらでは自宅で簡単にできる美味しいおからと豆乳の作り方レシピをご紹介します。
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基本的な豆乳の作り方
それでは早速作り方の解説からさせていただきます。まずは基本的な豆乳の作り方から説明していきましょう。材料や道具、手順などを細かく分けて紹介していきます。
豆乳作りの材料
まずは材料から、と言っても必要なのは大豆と水だけになります。ただ大豆と言っても一般的な大豆以外にも黒豆があります。また小豆の一種にはなっていますが、緑豆でも豆乳を作ることは可能です。
どれを選んだらいいのかという声も挙がりそうですが、基本的には一般的な肌色の大豆を選ぶことをおすすめします。
大豆の品種
一般的に市販されている大豆はフクユタカという品種になります。これでもいいのですが、オオツルという大豆が手に入るのであればそちらの方が豆乳に向いています。オオツルならばタンパク質が多く甘みが強い豆乳が作れます。
またタマホマレという品種も豆乳向きです。こちらは低脂肪なのに甘い大豆となっているので、これからできる豆乳も同じような特性があります。他の豆乳よりも圧倒的に低脂肪で甘い豆乳になります。
それぞれの大豆で作った場合の特徴をまとめておきます。どれを選んだとしても作り方は変わらないので、最終的には好みに合わせて大豆を選んでください。
品種 | 豆乳の特徴 |
大豆 「フクユタカ」 |
最も一般的に売られている大豆。 甘さはやや控えめで大豆特有の臭いが強い豆乳に仕上がる。 |
大豆 「オオツル」 |
フクユタカよりタンパク質の含有量が多く、甘味が強い。 大豆特有の臭いも強めになるのが特徴。 |
大豆 「タマホマレ」 |
低脂肪で甘い大豆なので、豆乳も同じような特徴を持つ。 フクユタカよりタンパク質も少なめだが全体的にヘルシー。 |
黒豆 | 大豆と同様の栄養素を含むがアントシアニン(ポリフェノール)を含むので黒い。 ただポリフェノールは美容にも効果があるので、普通の豆乳より期待値は高い。 |
緑豆 | 小豆の一種でもやしや春雨の原料。 大豆に比べてミネラル類や食物繊維の含有量は低めだが、脂肪酸も少ない。 また大豆や黒豆にはないβカロチンが豊富で、葉酸も約2倍含む。 |
水の選定
水は水道水を使ってもらってもいいのですが、消毒用の塩素の臭いが気になる方もみえると思います。浄水器に通して塩素を取り除いていればそれほどではないかもしれませんが、より美味しいものを作るのなら水にもこだわりましょう。
おすすめは軟水のミネラルウォーターを使うことです。日本人は基本的に軟水を飲用しています。これは硬水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれており飲みにくいためです。なめらかな口当たりで飲みやすい水で豆乳を作った方が美味しく出来上がります。
豆乳作りの道具
それでは続いて道具の説明です。豆乳を作る工程で大変なのが大豆を磨り潰す作業と、絞る作業です。この作業を含め次のような道具が必ず必要になります。
- ミキサーあるいはフードプロセッサー
- さらし布(縦44×横42cm)
- 大きめの深鍋
- 計量カップ
- ザル
- ボウル
- ヘラ
基本はこれだけの道具を準備してもらえば大丈夫です。人力で大豆を磨り潰すとあまりの時間と労力がかかってしまうのでミキサーなどは必須となります。
また濾す時にはさらし布やガーゼが必要です。大豆の量にもよりますが、豆乳は大量の大豆が必要となるので、さらし布も大きめなものが必要です。上記のサイズであれば市販されていますし、自作することもできる大きさとなっています。
さらに豆乳を作るための「豆乳メーカー」なるものもあります。こちらの最後で紹介させていただきますが、豆乳を頻繁に作るのであればそちらを購入いただいた方が楽に作ることができます。
大豆を砕く道具の選び方
大豆を砕くにはミキサーやフードプロセッサーが必須、ということは先述させていただきましたが、厳密には以下のような道具が存在します。
- ミキサー
- フードプロセッサー
- ジューサー(高速ジューサー)
- スロージューサー
ミキサーやフードプロセッサーは材料を細かく砕いて磨り潰すのに対し、ジューサーは磨り潰す工程と濾す工程を同時に行ってくれるので手間が省けます。
こちらではミキサーやフードプロセッサーを使った手順をご紹介しますが、ジューサーを持ってみえる方はそちらを使ってもできます。手順が多少変わるので、ジューサー使われる方は気を付けてください。
いずれにしてもこの道具がなければ大豆を砕いて磨り潰す時点で力尽きてしまい、豆乳の完成には至らないので必ずいずれかは準備して下さい。
豆乳作りの手順
それでは豆乳づくりの手順へと移っていきましょう。こちらでは豆乳が約1Lできるようにレシピを紹介していきます。そのために必要な材料は以下の通りです。
- 大豆:350g
- 水:1300cc
水の量は吸水後の大豆と同量用意します。念のために大豆に吸水させた後に一度重さを測ってみてもいいかもしれません。ただこれは最初の吸水には使用しない水の量になりますので、注意してください。それでは手順へ移りましょう。
手順1:水に浸ける
軽く洗った大豆を水に一晩つけます。水は大豆全てが沈むくらいまで入れてください。2.5倍に膨張するので、大きめのボウルを使用してください。浸水時間は冬場で15~16時間、夏場なら10時間が目安となっています。
吸水後真ん中で割って、大豆の中央部にある筋がなくなって平らになっていれば十分吸水できています。
手順2:大豆を砕き磨り潰す
水を十分に吸った大豆をザルにあける。吸水後の大豆と同量の水を用意し、その水を使いミキサーまたはフードプロセッサーで細かくします。
1回で全て砕くのは不可能なので、マシンの大きさによって、2〜3回に分けて回します。この時大豆2カップ(400cc)に対して水1カップ(200cc)を加えて回してください。
撹拌時間は約2分と考えていただいて大丈夫です。攪拌が終わったものから順次深鍋に入れていきましょう。ちなみにこのように出来た大豆の液のことを「生呉(なまご)」と言い、のちに火を入れたものは「煮呉(にご)」と言います。
手順3:火入れ
用意していてミキサーに入れなかった水も鍋に投入し火にかけます。最初は強火から中火で火にかけ、焦げ付かないようにへらで混ぜます。沸騰してきたら吹きこぼれないように弱火に落とし、へらで混ぜつつ10分程度加熱します。
弱火にしても吹きこぼれそうな場合は一度火を止め、泡が落ち着いてから再度煮てください。
手順4:豆乳を搾る
用意したさらし布あるいはガーゼを水に濡らして固く絞ったものをザルに広げ、火入れした大豆を入れ、包み込むようにて漉します。布で絞ってもまだ少し残っていることがあるので、最後はヘラなどで押して完全に水分がなくなるまで搾り取ってください。
煮あがった直後のものになり、非常に熱くなるので火傷には気を付けてください。これで約1Lの豆乳と、さらし布に残った「おから」が出来上がります。
豆乳作りの注意点
豆乳を作る上で以下のことには注意してください。
- 大豆にはしっかりと吸水させる。水分が足りないと豆乳ができない。
- 加熱前の生の大豆は食中毒を起こすので、途中の過程で味見等をしない。
- 生呉を煮るときは絶対に焦げ付かせない。焦げ付かせると苦い豆乳が出来上がってしまう。
- 火傷などの防止のためゴム手袋などを使うと良い。
特に煮るときの焦げ付きには注意を払ってください。これだけで豆乳の美味しさが変わってしまいます。気を付けて煮れば、最初の中は青臭い大豆の臭いが出てきますが、徐々に甘い匂いに変わってきます。
さらに大豆の香りや味を最大限発揮したものを作りたいのであれば、ミキサーなどで攪拌するときに大豆を漬けた水を入れるとさらに美味しい豆乳が出来上がります。ただ大豆の臭いが苦手な人にはむしろ臭いがきつくなってしまうかもしれませんので好みで行ってください。
豆乳作りのアイデアレシピ
さて、基本的なレシピはご紹介しましたが、時間がかかるや味に工夫がしたいなどの意見も挙がると思います。そこでこちらでは豆乳づくりのアイデアレシピをご紹介していきます。
水煮大豆を使って時短豆乳作り
こちらは大豆をミキサーにかけて煮るのではなく、水を吸った大豆を丸ごと煮て、そのあと攪拌と漉しを行うレシピになります。水に浸す時間も短くするテクニックを使用しているので非常に短い時間で作れます。
こちらは焦げ付きを気にする必要がないので、加熱に圧力鍋を使う事もできます。また先述したジューサーがある方はこの方法で豆乳を作ることができます。ジューサーであればさらに手順が1つ減るので時短になります。
材料
- 乾燥大豆:お好みの量
- 熱湯:乾燥大豆の5倍
- 水:乾燥大豆の2.5倍
1Lの豆乳を作りたい場合は、乾燥大豆の量を基本レシピと同じ350g用意してください。熱湯を利用することで一晩待たなくても大豆を戻せるまさに時短テクニックとなっています。
手順
- たっぷりの水で大豆を洗う。ザルにあけて水をきる
- 沸かした熱湯に大豆を入れ、火を消して蓋をして1時間置いておく
- 大豆が戻った事を確認して、深鍋にもどした大豆と水を入れ、柔らかくなるまで煮る
大豆の柔らかさは、指で潰して割れ目で割れず潰せるくらいの柔らかさを目指す - 豆乳用に大豆をとりわけ、お好みの量の煮汁と共にミキサーにかける
- さらし布の上にミキサーで砕いた大豆を乗せ濾す
これだけで出来ます。砕いてから煮るのではなく、煮てから砕くので先述通り焦げ付きを気にする必要はありません。また熱湯で大豆を放置することにより一晩待たなくても大豆を戻せるのも時間の短縮になります。
4の工程でジューサーを使うとさらし布などを使って濾す必要もなくなるので、非常に作りやすくなります。こちらもお持ちの方、買ってみようという方は是非やってみてください。
豆乳フルーツジュース
手作り豆乳を使ってフルーツジュースを作るレシピです。大豆と水だけだとどうしても大豆由来の臭いや味が気になるという方も見えるので、これで臭いも味もかなり緩和できます。
ポイントというほどではないですが、使うといいのはバナナと柑橘系の果物です。バナナは濃厚な甘みと豊富な栄養分を補え、柑橘系の香りは臭みを打ち消してくれます。あまり果物を入れすぎると味が喧嘩するので2、3種類に留めてください。
材料
- 手作り豆乳:150ml
- バナナ:1/2本
- グレープフルーツ:1/2個
今回はグレープフルーツを使っていますが、他のもので作ってもいいです。お好みの柑橘系果物を試してみてください。
手順
- 必要な材料をミキサーに入れてよく回す
手順はこれだけです。大豆攪拌中に混ぜたいところですが、そうすると柑橘系のアルカリ性の性質でタンパク質の立体構造が崩れ変性してしまいます。そのため豆乳が出来上がった後に混ぜた方がよくなります。
ちょっと変わり種の炭酸甘酒豆乳
こちらは少し変わった甘酒と豆乳を混ぜた炭酸飲料です。甘酒は女性に嬉しい美容効果のある飲料になります。豆乳にも美容効果が期待できるので合わせて相乗効果が得られます。
こちらも特にポイントというものはありませんが、もし市販の豆乳を使うのであれば手作り豆乳同様、大豆と水のみで作られた無調整豆乳を使用してください。また炭酸が苦手な方は甘酒だけでも美味しくいただけます。
材料
- 手作り豆乳:150ml
- 甘酒:大さじ4
- 炭酸飲料:150ml
甘酒の量は目安になっているのでお好みで加える量を調整していただいて構いません。
手順
- 材料をグラスに入れてよく混ぜる
こちらも手順としてはこれだけで出来ます。非常に簡単にできるので材料を揃えて試してみてください。
毎日作るなら豆乳メーカーが便利!
毎日手作りするにはちょっと、と言う方におすすめなのが先述した豆乳メーカーです。何より魅力なのが、乾燥の大豆のまま、マシンに入れてあとは作動させるだけで豆乳が作れるという優れものです。
所要時間は35分でできるので、これなら毎日の生活に取り入れる事ができます。豆乳メーカーは製造するメーカーによって多少所要時間や容量、あるいは水に浸した大豆を入れるなど違いがあるので、購入時には気を付けてください。それでもあると非常に便利です。
関連ページにておすすめの豆乳メーカーのご紹介をさせていただいているので、もし購入を検討されている方はそちらも参考にしてみてください。