美肌も美髪も豆腐で達成!豆腐の優れた美容効果
ダイエット食品として注目を集める豆腐ですが、実は様々な栄養素に恵まれ、特に女性に方に嬉しい効果がもたらされる食品なのです。その効果は意外と知られていないことが多いです。
そこでこちらでは豆腐がもたらす優れた美容効果についてご紹介していきます。
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豆腐に含まれる優れた栄養素
まずは豆腐に含まれている栄養素とその効果についてご紹介していきます。豆腐は栄養素に富み、その成分効果も非常に優れています。
- タンパク質
豆腐に含まれているタンパク質は、血液中のコレステロールを下げたり、血圧の上昇を抑えたりすると言われています。豆腐の原料となる大豆には必須アミノ酸が豊富に含まれ、その種類は9種類にものぼります。また非必須アミノ酸を含め全体で20種類含まれています。 - リノール酸
豆腐の脂質にはリノール酸が多く含まれています。これは、他の脂質と違ってコレステロールがほとんど含まれていません。さらに血管に付いているコレステロールを取除いてくれる善玉コレステロールを増やしてくれます。 - レシチン
体の構成成分やエネルギー源になったり、血中のコレステロール値や中性脂肪を調節する不飽和脂肪酸によって構成されているのがこのレシチンです。この不飽和脂肪酸は大豆が持つ植物性脂質に含まれています。そのため、血管のコレステロールを溶かして血液の流れをスムーズにしたり、固まるの防いでコレステロールの付着を防いだりします。また、肝臓の中の脂肪分を減少させる働きも期待できます。 - コリン
コリンはレシチンを構成する成分の1つです。レシチンが腸内で分解されて独立することでコリンになり、脳に運搬されて情報伝達物質のアセチルコリンへと変化していきます。つまり、脳を活性化してくれるのです。 - サポニン
大豆サポニンは、喉に渋みや苦みなどの不快感を残してしまう原因物質で、大豆や豆腐を煮た時に出てくる灰汁の正体です。しかし、このサポニンは脂肪の蓄積を防止したり、血管についた脂肪を洗い流したり、脂肪酸が酸化したりするのを防ぐなどの効果が期待できます。また腸を刺激して調子を整える、活性酸素の働きを抑える、血栓を予防するなど様々な効果、さらには発癌の予防に至るまで様々な効果が報告されています。 - イソフラボン
イソフラボンは世界的にも注目を集めている物質です。女性ホルモンと働きが似ており、女性ホルモンが減ったことによって起こる様々な症状を改善してくれるといわれています。まさにこの美容効果の主役とも言える栄養素です。また、更年期障害などによるコレステロールや高血圧を抑えたり、循環器疾患のリスクを減らしたりする効果もあります。 - トリプシンインヒビタ
トリプシン阻害因子ともいわれ、タンパク質を分解する酵素であるトリプシンの働きを阻害したり、消化吸収を邪魔したりする栄養素です。その一方でインシュリンの分泌を盛んにしてくれるため、糖尿病の治療や予防の効果が期待できるとして注目されています。 - オリゴ糖
オリゴ糖は大豆の糖質を構成するもので、豆腐の甘みを引き出しています。腸内の悪玉菌が増えるのを抑制したり、免疫力を向上させたり、発癌性物質を分解したりするビフィズス菌の餌となる物質でもあります。そのため、豆腐によってオリゴ糖を摂取することで、上記のようなビフィズス菌の効果が期待できます。繊維質をほとんど含まない豆腐ですが、オリゴ糖のおかげで腸内浄化などの点で、繊維質と同じような働きがあるといえます。 - カルシウム
カルシウムは、骨や歯などを作るミネラルで、精神の安定にも関連する栄養素です。豆腐には良質なタンパク質が含まれているため、通常は吸収されにくいカルシウムの吸収率が格段に上がるといわれています。 - ビタミン類
豆腐にはビタミンEやビタミンB1、B2、ナイアシンといったビタミン類が含まれています。このビタミン類は血行を良くしたり、脂肪や活性酸素の酸化を防いでくれます。
機能性食品としてこれだけの効果を発揮する栄養素が含まれています。特に今回の美容のメインとなるイソフラボンは大豆が注目されるようになった1つの要素ともなっており、豆腐にもその栄養素は引き継がれています。
また美容は外側だけでなく内側からとも言われます。腸内環境や体調を崩していては皮膚などのケアを行っても、結局は荒れてしまいます。体内環境を整えることも美容に繋がっていき、そのためには上記のような成分を摂ることは大切なのです。
ダイエット効果
ダイエット効果としても豆腐は目を見張るものがあります。ダイエットをする際、必ず摂らなければいけない栄養素がタンパク質になります。上述しましたが、豆腐には大豆由来の良質なタンパク質を多く含んでいるので、低カロリーでありながら多くのタンパク質を摂ることができます。
またそれ以上に注目すべきは脂質です。脂質が少ないのも然ることながら、その脂質自体も植物性脂質と言われる吸収されにくい物質と言われています。この植物性脂質は、植物性油の事であり、先述しましたが不飽和脂肪酸を多く含んでいます。
植物性油は常温で固まりにくい性質があるため、摂取しても体内では液体のままで、血中の中性脂肪やコレステロールを調整してくれます。そのため余分な脂肪を排出し血をサラサラにしてくれます。
これにより、血中脂質を排除し体に蓄積することを防いでくれるため、脂肪が燃焼しやすい体にする効果が期待できるのです。
水分が多いので食べ応えもあるので少量でも満腹感を感じ、血中の脂肪のコントロールもして燃焼しやすい環境を作ってくれ、低カロリーでタンパク質を多く含む豆腐は、まさにダイエットに向いた食材です。
美肌効果
こちらは先述したイソフラボンを中心にビタミン類が効果を発揮してくれます。イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをするので、植物エストロゲンとも呼ばれています。
このエストロゲンは更年期障害など年齢を重ねていくごとに減少すると言われており、それによって骨粗鬆症や乳癌、動脈硬化を起こします。イソフラボンを摂取することによってこれらを予防する効果が期待できるとされています。
そんな重要なエストロゲンですが、もちろん今回のテーマである美容にも関わってきます。エストロゲンが不足すれば、肌の酸化が起こります。それによって潤いの無いしわや染みが出てくる肌になってしまい、肌年齢が上がってしまいます。
イソフラボンは抗酸化作用があると言われ、肌の酸化を防ぎ美肌を保つ効果を発揮してくれます。これはイソフラボンが肌の潤いの元となるコラーゲンの分解を防ぐため、この効果が期待できると言われています。
また乳癌の予防になるという話を先ほどしましたが、これはイソフラボン摂取による体内ホルモンの上昇により乳腺が刺激を受けるためです。これは乳癌の予防だけでなくバストアップの効果も期待できると言われています。
さらに女性ホルモンには脂肪細胞を小さくし燃焼させる効果もあるため、イソフラボンを摂り続けることでこの効果を上げ、先ほどのダイエット効果と相まって女性らしい体を手に入れることで美容に対して絶大な効果が期待できると言うわけです。
これにビタミン類の効果が加わり、さらに美容効果を底上げしていきます。ビタミンEは血行を促進し、脂肪の酸化の防止が期待できます。ビタミンB群は粘膜や皮膚を強くしてくれ、活性酵素を抑制してくれるので細胞が酸化して老化するのを抑える効果もできます。
豆腐1つの成分でこれだけの効果を期待できるのは、まさに美容の為にある食材と言えるでしょう。ただこれだけ食べていれば全ての効果が出るわけではないので、そこは気を付けていただきたいと思います。
髪質が良くなる効果
先述のイソフラボンは髪にも効果を発揮します。髪も女性ホルモンの影響を受け、その質を替えるため、イソフラボンで補ってあげることで艶があってみずみずしい髪のへと導いてくれます。
先述したように女性ホルモンは年齢を重ねるごとに減少していきます。そのため更年期を過ぎると髪は薄くなり薄毛に悩む方も増えてきます。このような場合にもイソフラボンの摂取によって髪の毛のボリュームを守ってくれる効果が期待できるのです。
もちろんボリュームを守るだけでなく、艶のある髪を保ってくれる効果も得られると言われているので、そのような悩みを持つ方は豆腐などの大豆製品を摂ることをおすすめします。
腸内環境の改善効果
先ほど紹介したサポニンや、直接作用はしませんがオリゴ糖などはまさにこの腸内環境の改善効果を持った栄養分でした。
それだけでなく、豆腐に含まれている食物繊維もこの改善効果に一役買っています。豆腐をはじめとする豆類は不溶性食物繊維と呼ばれるものが豊富に含まれています。この食物繊維は便を固くして大きくする働きがあります。
それにより腸が刺激を受けて排便が促されるので便秘が解消されると言われています。腸内の環境を整えるためには、腸の洗浄も必要となるので排便を促す効果は非常に効果があると言えます。
ストレス解消効果
先ほどビタミン類の中にビタミンB1やナイアシンが含まれていることはご紹介しましたが、この成分はセロトニンを作るのに必要な栄養素となります。
このセロトニンは交感神経を刺激し、血圧や心拍数を上昇させ、また体温調整をして覚醒状態を維持する効果があります。何らかの原因でセロトニンの分泌に異常が生じると、脳内の結果が収縮・拡張して偏頭痛を起こします。
これだけでも重要な機能に作用していますが、さらにセロトニンが作用しているのが、ノルアドレナリンやドーパミンに対してです。この2つの働きを適度に保ち、不安や
イライラを抑え、また、感情が暴走するのにブレーキをかけてくれていて、人の気分、つまり精神状態をバランスの良い安定した状態に保っています。
こうした働きをしているセロトニンが欠乏することで、気分に変調を来たしやすくなり、衝動的、キレる、落ち着かない、鬱っぽくなると言った症状が現れやすくなります。
セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、リラックス作用ももたらし、心身共に落ち着かせてくれるホルモンなので、まさにそれを作れるビタミンB1やナイアシンはストレス解消には必要な成分となってくるので。
生活習慣病の予防効果
これはタンパク質をはじめとしてリノール酸、レシチン、トリプシンインヒビタが作用しています。肝臓と血中コレステロールを低下し、脂肪の蓄積を防止し、活性酸素を除去してくれるので生活習慣病予防に効果がると言われています。
特にトリプシンインヒビタは先述通りインシュリンの分泌を盛んにしてくれるので、生活習慣病の代表格とも言える糖尿病に効果を発揮する栄養素として、現在注目を浴びている栄養素でもあります。