コーヒー豆の挽き方と粗さによる風味の違い
美味しいコーヒーを入れるにはコーヒー豆選びも大事ですが、どんな挽き方をするかによっても味や香りに大きな違いが出ます。コーヒー豆の特徴や入れ方による向き不向きもあるので、コーヒー豆の挽き方は非常に大事なポイントです。
ここではコーヒー豆の挽き方と粗さによる風味の違いを紹介しているので、コーヒー豆を挽く時の参考にしてみてください。
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コーヒー豆の挽き方一覧表
挽き方の種類について簡単な一覧表を用意しました。挽き方の種類によって向いている入れ方もあるのでチェックしておきましょう。
挽き方の横の番号は挽き目の数字で、数字が小さいほど粒が細かくなります。一般的には以下のようになっていますが、ショップによって違いもあるので確認するようにしてください。コーヒー豆の粒度はメッシュと呼ばれることもあるのでこれも頭に入れておきましょう。
お店で買うだけではなく、ミルがあれば自宅で好みの挽き方ができるので参考にしてみてください。
挽き方 | 粒のサイズ(メッシュ) | 特徴 | 適した入れ方 |
極細挽き(2、3番) | 「白砂糖」ほど | 苦みが非常に強い | マキネッタ エスプレッソマシン |
細挽き(5、6番) | 「白砂糖」と「グラニュー糖」の中間 | 苦みとコクが強い | ウォータードリップ ペーパードリップ |
中細挽き(7、8番) | 「グラニュー糖」ほど | 一般的でバランスが良い | ペーパードリップ コーヒーメーカー |
中挽き(9~11番) | 「グラニュー糖」と「ザラメ」の中間 | 雑味がなくクリアな味 | サイフォン ネルドリップ |
粗挽き(12、13番) | 「ザラメ」ほど | 苦みが少な目で酸味がやや強い | パーコレーター フレンチプレス |
とりあえずどの挽き方がいいのか知りたい人もいるかと思います。
まず自宅にコーヒードリッパーがあるという人は中細挽きを選んでください。コーヒーメーカーを持っている人も同様です。バランスが良いのでクセなく飲むことができます。
苦いのが好みなら細挽き、さっぱり飲みたいなら中挽きがいいかと思います。粒が小さくなるにつれて苦みが強くなっていくのを覚えておきましょう。
コーヒー豆の挽き方
コーヒー豆の挽き方によって味や香りに違いが出てきます。適した入れ方もあるので自宅で美味しくコーヒーを入れたい人はぜひ参考にしてみてください。
極細挽き
粒のサイズが白砂糖ほどで、非常に細かいのが特徴の「極細挽き」。苦みが非常に強く出るのでエスプレッソコーヒーに適しています。
入れ方に関してもマキネッタやエスプレッソマシンなど、苦みの濃いコーヒーを楽しむ為の挽き方になっています。
細挽き
粒のサイズが白砂糖とグラニュー糖の間ほどで、市販で売られているコーヒーの粉よりやや細かいのが特徴の「細挽き」。苦みとコクをしっかりと抽出することができます。
ウォータードリップ(水出し)に適したコーヒー豆の挽き方であり、ペーパードリップで入れれば苦みとコクを楽しめるコーヒーにすることができます。
中細挽き
粒のサイズがグラニュー糖ほどであり、一般的によく使用される挽き方の種類が「中細挽き」です。味わいのバランスに優れた挽き方なので、クセがなく飲みやすいのが特徴です。
ペーパードリップやコーヒーメーカーでの入れ方に適した挽き方であり、万人受けする味わいのコーヒーに仕上げることができます。この挽き方を基準に粒の粗さを調整してもいいかもしれません。
中挽き
粒のサイズがグラニュー糖とザラメの中間ほどの大きさであり、雑味が出づらくクリアな味わいを楽しみやすい挽き方の種類が「中挽き」です。こちらも一般的に使用されることが多い挽き方であり、サイフォンやネルドリップに適したコーヒー豆の挽き方です。
入れ方によってペーパードリップでも美味しいコーヒーを作ることができます。粒が粗い分コーヒーの雑味が出づらいので、すっきりした口当たりが好みの人におすすめです。
粗挽き
粒のサイズがザラメほどであり、苦みが少なめでやや酸味が強い味わいが特徴となっているのが「粗挽き」です。パーコレーターやフレンチプレスなど、直接お湯で煮出す入れ方に適したコーヒー豆の挽き方であり、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
美味しいコーヒー豆を挽くためのポイント
どれくらいの大きさにコーヒー豆を挽くのかは、美味しいコーヒーを入れるために重要なポイントですが、実はそれ以上に「コーヒー豆を挽く方法」も重要なので覚えておく必要があります。
注意すべきは以下の3点です。
- 豆を挽くときの熱
- 微粉や渋皮の除去
- 挽いた豆の均一度
なぜこの3点に注意すべきなのかを解説していきます。
コーヒー豆を挽くときの熱
コーヒー豆を挽くというのは、どうしても熱が発生してしまいます。一般的なコーヒーミルは臼状の刃をつかってコーヒー豆をすりつぶすのですが、構造上どうしても摩擦熱が発生してしまい、コーヒー豆を挽くときに発生した熱がコーヒーの風味を損なわせてしまうのです。
カッティングミルとよばれる、コーヒー豆を小さく切っていくような道具であれば、一般的なコーヒーミルよりも熱が発生しにくいためより美味しいコーヒー豆を挽くことができます。
コーヒーにこだわっている人によっては、電動のミルだとモーターの発熱でコーヒー豆の風味が損なわれると考えている人もおり、手挽きのミルを好んで使用している場合もあります。
コーヒー豆の微粉や渋皮の除去
美味しいコーヒーの大敵とも言えるのが、コーヒー豆を挽いた際に出てくる微粉や渋皮です。極めて小さな微粉は、必要以上にコーヒーを成分を抽出してしまうため、コーヒーの嫌な苦みや渋みを引き出してしまうのです。
コーヒー粉のサイズに合わせて、ふるいを用意して微粉を取り除いたり、目に見える範囲だけでも渋皮を除去すると普段より美味しいコーヒーを入れることができます。
挽いたコーヒー豆の粉の均一度
こればかりは、コーヒーミルの性能に依存してしまいますが、コーヒーを挽いた後の粒の大きさがマチマチだと、抽出されるコーヒー液の成分もバラバラになり、コーヒーの風味がぼやけてしまいます。
粗挽きのコーヒー豆より、細引きのコーヒー豆の方が表面積が大きくなって、苦みが増してしまいますので、できる限り均等なサイズ感のコーヒー粉で抽出する方が美味しいコーヒーに仕上がるのです。