コーヒーの飲み過ぎは危険?1日の適量とは?
世界で最も愛されている嗜好飲料であるコーヒーは、香りや味だけではなく優れた健康効果を有することでも有名です。しかし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の言葉の通り、コーヒーも飲み過ぎは体に良くないと言われています。
コーヒーの飲み過ぎによる危険性と、起こりうる病気、1日のコーヒーの適量についてご紹介します。
スポンサーリンク
コーヒーの飲み過ぎによる病気や危険
コーヒーは香ばしい香りと優れた味を楽しめる非常に美味しい飲み物です。それゆえ、世界的にも非常に愛されている飲み物であり、世界で最も人気のある嗜好飲料とも言われています。
それに加え、優れた健康効果を有していることでも知られており、医学的にも薬学的にも研究が盛んに行われています。しかし、そんなコーヒーも飲み過ぎると体に悪影響があると言われています。
コーヒーは飲み過ぎると、健康な成人でも少なからず悪影響が出ると言われています。そこで、コーヒーの飲み過ぎによって起こり得る心身への悪影響についてご説明します。
カフェイン中毒
コーヒーの飲み過ぎによる心身への悪影響で、最も注意が必要なのは「カフェイン中毒」です。カフェイン中毒とは、カフェインによって引き起こされる中毒であり、身体的にも精神的にも様々な悪影響が出ます。
コーヒーにも含まれているカフェインには、眠気を覚ましてスッキリとした感覚をもたらす覚醒作用があります。しかし、カフェインは耐性が付きやすい成分であり、摂取を繰り返せば、より多くのカフェインを摂取しなければ働きが感じられなくなります。
それゆえ、カフェインの摂取量が増えていき、カフェイン中毒やカフェイン依存になりやすいのです。カフェイン中毒になると、以下のような悪影響が考えられます。
胃痛
カフェインには胃液の分泌を促進させる効果があります。ですので消化の促進に効果的ですが、これは諸刃の剣でもあります。胃酸過多の人や胃潰瘍の人は特に注意が必要であり、胃液によって胃が荒れがちとなります。
また、空腹時も胃液によって胃壁が荒れやすくなりますので、注意が必要です。また、コーヒーと一緒にタバコを嗜む人も多いですが、これも危険です。タバコは胃粘膜の血流を阻害しますので、胃の防御機能が低下します。そこにコーヒーによって大量の胃液が分泌されると、簡単に胃が荒れてしまいます。
貧血や骨粗しょう症
カフェインには、、ミネラルの吸収を阻害する働きもあります。それゆえ、人体にとって不可欠なミネラルである「鉄分」や「亜鉛」、「カルシウム」などの吸収も阻害されてしまいます。
それゆえ、カフェインを摂り過ぎると、貧血や骨粗しょう症になる危険性も考えられます。また、利尿作用もカフェインにはあり、排尿時にカルシウムも排出されるので、注意が必要です。
自律神経の乱れ
カフェインの覚醒作用は、交感神経に働きます。コーヒーを飲み過ぎると、心拍数を上げ、血圧を上昇させる効果が続きますので、体は常に興奮状態となります。
それゆえ、自律神経のバランスが崩れ、様々な身体的、精神的な悪影響が生じます。だるさや気分の落ち込みも自律神経の乱れによって生じる症状です。
睡眠の質の低下
カフェインの作用である覚醒作用は、人体を興奮状態に誘う為、睡眠に悪影響を及ぼします。これは非常に有名なカフェインの作用なので、ご存知の方も多いと思います。
カフェインの摂り過ぎは寝つきを悪くしたり、睡眠の質の低下に繋がります。コーヒーは適量を守り、就寝の3時間前からは飲まないようにしましょう。
女性は特に注意
カフェインの悪影響に特に注意が必要なのは、デリケートな女性です。カフェインには脂肪燃焼効果などの優れた効果も多くありますが、気を付けなければならない効果多くあります。
カフェインにはシミの原因であるメラニンを拡散し、シミの発生や拡大を促す作用もあります。また、カフェインは体を冷やす作用もあるので、生理前や生理中にコーヒーを多く飲むと生理痛の悪化につながることもあります。
特に注意が必要なのは妊婦さんです。妊婦さんが多量にカフェインを摂取すると、酸素や栄養素が胎児へ送られにくくなり、発達障害や最悪のけーすでは流産の危険性もあります。妊婦さんは特にカフェインの摂取量、コーヒーの飲み過ぎに注意が必要です。
妊婦さんの場合は、カフェイン含有量の低いノンカフェインコーヒーや、カフェインの含まれていないたんぽぽコーヒーなどがありますので、そちらを選択するのが良いでしょう。
1日のコーヒーの適量は?
コーヒーは非常に美味しく、優れた健康効果を有した飲み物です。しかし、飲み過ぎると健康に悪影響が出ることも知られています。では、どのくらいの量がコーヒーの適量なのでしょうか?
健康成人であれば、コーヒーの適量は、コーヒーカップで1日5,6杯と言われています。これはコーヒー1杯のカフェイン量から計算した値です。カフェインの摂取量に注意が必要な妊婦さんは、コーヒーカップで1日3、4杯と言われています。
これはあくまで一般的な目安であり、コーヒーの種類や体質によっても左右されますので、参考までにして下さい。
たまには脱カフェインを!
コーヒーは良い気分転換になるので、日常的に飲む人も多いと思います。生活に欠かせないと感じている人も多いので、適量を超える量を日常的に飲んでいる人も少なくないと思います。
「カフェインのリスクは分かっているけど、コーヒーはやめられない」という人には、ノンカフェインもしくはローカフェインのコーヒーがおすすめです。
デカフェやたんぽぽコーヒーなどは殆ど普通のコーヒーと変わらずに飲めるのでおすすめですよ。