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ヤマロク醤油の歴史や特徴とおすすめ醤油

ヤマロク醤油

大小合わせて20軒ほどの小豆島にある醤油メーカーの内の1つであるヤマロク醤油。創業当初はもろみの卸販売するもろみ屋として営業をしていましたが、昭和24年に醤油造りを始め、現在のヤマロク醤油となりました。

国の登録有形文化財にも指定された100年以上も前に建てられたもろみ蔵と、約150年ほど前に作られた直径約2.3m、高さ2mほどの大きな杉樽が40樽、半分の大きさの樽が17樽あります。蔵にあらゆるところに、ヤマロク醤油の醤油造りに欠かせない醸造菌や乳酸菌が棲んでいます。

小豆島の温暖少雨な気候の中で、昔ながらのシンプルで時間をかけた醤油造りをしているヤマロク醤油の歴史や特徴と、おすすめの醤油2種を詳しくご紹介します。

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ヤマロク醤油とは

ヤマロク醤油とは

ヤマロク醤油は、小豆島にある創業150年ほどの歴史ある醤油メーカーです。創業当初は醤油を絞る前のもろみを販売するもろみ屋でした。醤油メーカーが集まっている小豆島の中でも、小豆島の奥座敷とも呼ばれる大通りから細い道をたどっていったところにあります。

ヤマロク醤油は、国登録有形文化財である100年以上も前に建てられた蔵があります。木造平屋建ての蔵の、土壁・土間の中には、醤油造りには不可欠である100種類以上の醸造菌や乳酸菌が棲んでいます。

その蔵の中に昔から棲んでいる醸造菌や乳酸菌を大切にしながら、現役150年ほどの大杉樽や、大杉樽の半分の大きさの杉樽で、再仕込み醤油、丹波さん黒豆醤油といった醤油のほか、ダシ入り醤油、天然醸造醤油にゆずとスダチの果汁を多めに入れたポン酢などの調味料を製造・販売をしています。

最近では、それらの調味料を使って作られた黒豆煮や、佃煮、豚の角煮などの販売も始めています。また、醤油造りに欠かせない杉樽の桶づくりも自分たちで手掛けているめずらしい醤油メーカーです。

ヤマロク醤油の歴史

ヤマロク醤油は、江戸時代末期から明治初期に創業し、150年ほどの歴史があります。創業当初はもろみ卸問屋として営業していましたが、昭和24年に、3代目当主が醤油を搾る圧搾機を導入して醤油屋としてスタートを切りました。その圧搾機は現在も醤油造りに使われています。

名前の由来は、先代の「ろくべえ」という名前と、山の麓に住んでいたことから、「やまのふもとのろくべえ」を略して、「ヤマロク」と呼ばれるようになったことから「ヤマロク醤油」という名前になりました。

江戸時代に現在の兵庫県の赤穂から塩浜師と呼ばれる塩づくりの技術者として小豆島へやってきたのが、ヤマロク醤油の始まりと言われています。昔ながらの伝統製法を守りながら、桶職人がほとんどいなくなってしまった現在は、桶づくりも自分たち手掛け未来の醤油造りにも力を入れています。

ヤマロク醤油の特徴

ヤマロク醤油で作られる醤油はすべて木桶で醸造されています。乳酸菌や醸造菌が桶の外側までもぎっしりと棲みついた木桶で、昔ながらの製法で、長い時間をかけてじっくりと熟成させて作られた醤油は、まったく味わいの異なる2種類の醤油のみとなっています。

1年から3年ほどの熟成期間を経てつくられる濃口醤油の菊醤は、あっさりとしたキレのある味わいが特徴です。また、3年から5年ほどの長い年月をかけて作られる贅沢な再仕込み醤油である鶴醤は、深いコクとまろやかさを感じられるヤマロク醤油の代表作です。

どちらの醤油も、1度使ったらほかの醤油はもう使えないという口コミが多く、醤油本来のうまみが感じられます。

>>おすすめの濃口醤油と特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ

>>おすすめの再仕込み醤油と特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ

ヤマロク醤油でおすすめの醤油

ヤマロク醤油でおすすめの醤油

ヤマロク醤油で製造・販売している醤油は現在2種類あります。あっさりとしたキレのあるうまみを味わえる菊醤と、再仕込み醤油の鶴醤です。この2種類の醤油のそれぞれの特徴とともに詳しくご紹介していきます。

>>醤油の種類と上手な選び方について詳しくはコチラ

鶴醤(つるびしお)

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  • 塩辛くなくまろやかな味が楽しめる。
  • 醤油の甘みとコクが際立っている。
  • 価格が高いだけあり、味も香りも格別。

というような高評価となっています。

2年をかけて熟成された生醤油をさらに、もう1度杉樽に戻し、塩以外の原料と一緒にさらに2年ほど仕込みます。深いコクとまろやかさを極限まで追求したヤマロク醤油を代表する醤油です。

通常の醤油よりも2倍の材料と時間をかけて、自然の力で熟成されたこの醤油は、塩味の角が取れて、まろやかになっています。そのため、ステーキやお刺し身などに最適です。

>>おすすめの再仕込み醤油と特徴や美味しい食べ方について詳しくはコチラ

菊醤(きくびしお)

現在の価格はコチラ
  • 普通の醤油にはない良い風味が感じられた。
  • 醤油の色が濃く、味の深さのとりこになった。
  • 色が濃いのに塩辛くなく、まろやかな甘さがある。

というような口コミが多く見られました。

150年以上の大杉樽で1年から3年の間、じっくりと熟成させ、自然ろ過の後に重しをかけてゆっくりと絞っていきます。さらさらとした醤油ではなく、少しとろみのある濃い醤油です。大豆のうまみ成分がつよい大粒の丹波産の黒豆を使用し、あっさりとしたキレのあるうまみが味わえます。

小麦は、讃岐うどんでも知られる香川県産の「讃岐の夢2000」の小麦を使用しています。黒豆の、ほんのりとした甘みとうまみが口に広がり、端麗な色が特徴です。かけ醤油としてはもちろん、野菜の煮物や煮魚などに最適な醤油です。

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